鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

献眼登録日本一の静岡県 その背景には

2017年03月15日 | 議会活動

平成29年3月15日(水)

 

 僧侶の講話を聞く機会がありました。僧侶といえば説法という言い方なのでしょうが、今回の話は仏教を説くというよりは、現代の人間愛に満ちた行動の事例についてお聞きしました。

 

 話のあらすじは「献眼運動」を広めた僧侶とその仲間達の活動についてです。献眼とは角膜移植により視力回復の機会を待つ方のために、死後移植用の角膜を提供することをいいます。

 

 講師の僧侶の遠縁に当たる僧侶で沼津ライオンズクラブメンバーの勧山弘氏は、1964年に檀家の通夜に出かけ、その席で亡くなった人が角膜を登録していたため、角膜摘出に立ち会うこととなりました。その無償の愛の姿に接した勧山氏は深く感動し、夫人と母堂と共に献眼登録を済ませ、ライオンズクラブの例会の席でもアイバンクへの登録を提言しました。1965年10月、沼津、沼津千本両クラブの会員90人が登録を済ませ、翌年から市内全域で献眼を訴えたリーフレットの配布を始めました。67年、登録者は600人に上り、その年の秋、沼津で全国初のアイバンク登録者大会が開催され、全国に広がっていきました。

 (NPO法人日本アイバンク運動推進協議会のホームページから引用。NPO法人日本アイバンク運動推進協議会は、アイバンク運動を推進するため、1977年に全国各地の有志ライオンズクラブやそのメンバーを中心に立ち上げましたが、現在ではライオンズクラブやそのメンバー以外の団体や一般市民の会員加入をも促進しています。)

 詳細は、http://www.npoeyebank-sk.or.jp/を参照

 

 献眼運動のきっかけはライオンズクラブでしたが、死後(心停止、及び脳死後)、眼球を提供していただき、角膜移植待機患者にあっせんする公的機関をアイバンクといいます。アイバンクは厚生労働大臣の許可により運営が許された「眼球あっせん業」を行う機関で、現在、各都道府県におかれアイバンク活動を行っています。

 公益財団法人日本アイバンク協会のホームページは下記を参照

     http://www.j-eyebank.or.jp/trans.htm

 

 角膜疾患のための視覚障害者は、国内に1万9,000人もいます。また、角膜移植を待っている人は、平成28年3月末で1,967人ということでした。

 

 県内での献眼活動の中心的役割は、公益財団法人静岡県アイバンクで移植希望者と献眼登録者の橋渡し役として、斡旋活動や普及活動を行っています。

 献眼登録者の御好意と眼科医、ライオンズクラブ会員、ボランティア協力者らの御協力により、平成27年度の静岡県の献眼眼球数は、平成2年度から26年間連続で日本一です。

 公益財団法人静岡県アイバンクのホームページは下記を参照

     http://www.shizuoka-eyebank.jp/

 

 静岡県のホームページには、「献眼眼球数日本一」という表記があります。「静岡県の日本一」を列挙したものの一つですが、献眼運動を立ち上げた県内ライオンズクラブの存在が大きいことは言うまでもありません。

 静岡県のホームページは下記を参照

     https://www.pref.shizuoka.jp/j-no1/kengansya.html

 

 では実績はどうなのでしょうか。以下に、参考となるデータを示します。

 年度別登録者数・献眼者数・移植者数(利用個数)・待機患者数は下記の通り

 4.調査統計資料を参照してください。

     http://www.j-eyebank.or.jp/bank.htm

 

 静岡県は、県が25%未満出資している財団の「点検評価表」を公表しており、平成28年4月1日付けの公益財団法人静岡県アイバンクの評価について一部を抜粋します。

 県内のライオンズクラブの献眼登録者募集活動を主として実施。平成27年度献眼登録者数は、778名であった。

 献眼受付を24時間体制で行い、毎年全国で1~2位を争う献眼数である。平成27年度の献眼者数は116名、献眼数231眼は全国1位であった。また、全国の37の医療施設に強角膜切片のあっせんを行った。

 当団体の収入は斡旋手数料、寄付金、賛助会費、地方公共団体補助金等であり、その中でも斡旋手数料の収入に占める割合が大きく、主な収入源となっている。献眼者数、斡旋率は毎年上下するため、その分収入に差異が出ている。  静岡県内における献眼者数は県内のライオンズクラブや眼科医の協力により、毎年全国でも1~2位という状況であるが、ライオンズクラブの負担は大きく、現在の献眼者数を維持できる体制整備が急務である。また、斡旋率を上げるために、広域的な斡旋のシステムを構築するよう日本アイバンク協会に働きかけ、さらに関東圏の大学病院に直接依頼している。さらに、眼球摘出を担当する眼科医の負担軽減のために摘出に関わる県内病院、診療所、関東圏の大学病院との協力体制の再構築を視野に入れた改善を図ったことで、斡旋率の向上が図られた。今後も摘出方法等についてもより 負担の軽減等が図られるようなより良い方法を模索していく。

 

 角膜手術を受けた方々は、一様に「人生が変わった」とおっしゃるそうです。健常者は「目が見えるということ」がどれだけ幸せか普段考えることがあるでしょうか。

 私は、昨日のブログに介護サービスについて書きましたが、同居する母の目が日増しに衰える現実を恐々としていましたので、決して人ごととは思えません。

 身体の不自由な人生をみんなの善意で変えることができれば、こんな博愛に満ちた活動はありません。献眼や献腎・献血など自分たちに何ができるか、今一度考えていきたいと思います。

 

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