鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

根方そば誕生

2017年02月13日 | 議会活動

平成29年2月13日(月)

 

 富士市の東部吉原から三島まで続く、愛鷹山南麓の裾野を走る県道22号線三島富士線を通称、根方街道と呼びます。

 東海道の北側を並行して走る主要地方道ですが、この界隈は古墳群が多く、街道に沿って帯状に集落が形成され、今でも多くの神社も点在しています。かつて、古代東海道は根方街道に近い所ににあったとも聞いており、富士山を源とする地下水が地上に出る湧水が豊富な地域でもあります。何よりも、吉原から須津地域までの間は富士山の全景を仰ぎ見ることができる絶景ポイントでもあります。また、今何かと注目が集まる「岳南電車」も根方に沿って走っています。

 温暖で居住環境が優れているということは、先ほど触れた古墳群のように古くから集落を形成し、様々な文化が育まれてきました。

(郷土の誇りは何といっても富士山)

 

 このような素晴らしい郷土であっても、地元に住んでいるとその良さに気付かないことがあります。しかし、故郷を離れてみて気付く良さでもあります。

 私も若い頃に同じような経験を持ち、それが政治の道に入るきっかけとなりました。

 

 さて、このところ観光による地域振興への期待やまちづくりの活性化などで、地域資源の発掘とその活用が注目されています。「おもてなし」が象徴するように、特別な資源がなければ観光ではないという考え方から、私達の身近にあるもの、例えば「郷土芸能」や「食」などのように、生活そのものを体験していただくことで来訪者に満足していただける機会が増えています。

 そこに住んでいる人は普段の生活の中に埋没した「当たり前」が、外の人には「とても魅力」に思えるものも少なくありません。

 その「気付き」がどのような機会なのか、今日はその「気付き」を具体的な行動に現したご夫婦に出会いました。

 

 富士市比奈には富士山の湧水が豊富な「泉の郷湧水公園」があり、その水源近くに山本勘助のお墓がある医王寺があります。

 お寺と並んで土・日曜日のみ開いている「喫茶まる二」は、地域の方達が集う憩いの場所です。ここに新たなメニュー「根方そば」が加わりました。

 最近のそばブームで趣味から商売に変わる話はよく聞きますし、実際、何人もの方を見てきました。

 いただいた案内には、「忘れかけていた“我が家”のそば、それも根方を中心に伝わってきた、豚肉と人参入れたシンプルな味を、天ぷらなどを入れなくても満足する家庭の味を発信していきたい。」と書かれていました。もちろん湧水が間近にあることが大きな売りでもあります。

 文面だけでは、「新しい商売を始めたので」という理解しかなかったのですが、お店を訪れ「根方そば」を食べながらご主人のお話を伺うと、「商売というよりは『根方そば』とい名前を付けた、どの家庭でも食べてきた親しみのあるローカルフードを通じて地域の魅力を発信し、まちづくりにつなげていきたい。」という考えのようでした。

 彼は、今年定年を迎え、新しい人生を歩み出す年となりました。定年まで、日本企業のアメリカ駐在員として長く務め、定年後もそのまま現地に残ることもできたといいます。しかし、定年を機会に、地元に戻って地域の活性化に役立つことをしたい。そのきっかけが「根方そば」でした。

 故郷を離れ外から故郷を見る機会があると、彼のような気持ちになることは私も経験を通じて共感できます。

 昨日まで二日間、富士市内で開催された「東海・北陸B-1グランプリ」に足を運んだそうで、「食を通じたまちづくり」に大きな刺激を受けたそうです。

(そば屋を開設したご夫婦)


(いろいろなお話が聞けて、日常の食べ物が非日常に感じる)


(「根方そば」を介してまちづくりへ)


(入り口ではお雛様が出迎え)


(近所の女性達も、おそろいのユニフォームで助っ人になる)

 

 第二の人生を迎えたご夫婦のこれからの頑張りに大いに期待するところですが、いつしか軽装のハイカー達が、できれば大勢の外国人が訪れて、富士山を見上げ、その地下水が湧き出る湧水池のほとりで、戦国の武将山本勘助に想いを馳せながら、そばを食うシーンが実現できたら「絵になる」と勝手に想像するのも楽しいものです。忘れていましたが、味は最高です。

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