鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

CNFサンプル企業展示会 新たな素材とものづくりのマッチング

2016年10月17日 | 議会活動

平成28年10月17日(月)

 

 「緑の資源を未来の資産へ。CNFの実用化に向けて」と題し、CNF(セルロースナノファイバー)を新製品に活かしたい企業と、CNFの製造およびCNF関連の研究開発に取り組む企業とのビジネスマッチングを促進する、「CNFサンプル企業展示会」が、富士市「ふじさんめっせ」を会場に開催され、全国から企業、行政、大学、研究機関などから640名ほどの関係者が集まりました。

 主催は、「ふじのくにCNFフォーラム」と経済産業省関東経済産業局、静岡県、富士市です。

(企業展示会会場)


(開会式の様子)


(展示ブース)

 

 基調講演では、国の森林総合研究所 新素材研究拠点長の林徳子氏から、「国産材からのCNF一貫製造とその応用について」と題し、研究開発動向が紹介されました。

 

 また、いくつかの出展企業から、CNFに関するとり組みとサンプル出荷についてプレゼンテーションがあり、来場者は食い入るように聞いていました。また、その後は、各展示ブースで情報交換などが活発に行われ、CNFに関する関心の高さを改めて痛感しました。

 

 開会式では、本県の難波副知事から「ふじのくにCNFフォーラム」のこれまでの取り組みに触れ、「これからは、オープンイノベーションを展開し、地元だけにこだわらない全国規模の取り組みにより成果が現れるよう努力をしていく。その結果、本県の企業にもその成果が波及すれば良い。」との挨拶がありました。

 総論として、国際競争も想定しながらオールジャパンで取り組む姿勢は評価できますが、県内企業が率先して関わっていくことも県と役目として重要であると考えます。

 私はこれまでも、CNFに関連した本県の取り組みを注視し、県議会での度重ねる関連発言や先進地にも出向いて視察を行い、その結果から本県の置かれている状況を憂いているところでもあります。

 特に、主要産業が製紙である富士市では、「製紙業の斜陽化」に危機感を持ち、新たな産業振興を模索しているところであり、CNFには大きな期待を寄せるテーマでもあります。

 副知事の発言は、外に向けた発言と受け止めますが、県内でのCNFに対する取り組みが「決して楽観を許さない」という意味では、今後どのように取り組んでいくのか、機会ある毎に質していかねばならないと感じました。

 

 関東経済産業局の地域経済部長の挨拶では、「新興国経済の停滞を危惧し、今後は、IOTやAI、ビッグデータなどの活用による新しい産業の成長が見込まれる。CNFには大きな期待がかかると同時に、製造コストが下がり実用化に大きく近づいた。今後は、ユーザーの声を活かして新たな「ものづくり」に邁進しなければならない。その第一歩が今日であると認識している。」と述べられました。

 

 基調講演では、CNFの基礎研究について報告を受けました。

 講師の林先生は、国の研究機関である「森林総合研究所」に所属していることから、CNFは中山間地の国産材を利用し、地域の活性化を目指して研究が始まったとされています。

 国土の70%は中山間地域で、人工林の樹種別蓄積量の1位はスギで、ヒノキが続き、この針葉樹の活用を目指しています。さらに、竹の利用も研究され、それぞれに共通するセルロースを活かした新素材への挑戦となりました。

 「セルロース」とは植物繊維のことですが、「地球上でもっとも多く、蓄積し続ける高分子」と表現しています。私達の生活に欠かせない「プラスチック」は、石油由来の高分子ですが、石油が燃料でもあることから、その資源量は極限られてきました。石油由来から木材由来の高分子へとの転換を図ることは、人類の将来にも関わる大事業です。

 セルロースは「身近な素材」として、木材を構成するもので、これを細胞単位にほぐせば「パルプ」となり、生活に欠かせない紙の原料となります。さらにそれを細分化すると、新素材である「CNF(セルロースナノファイバー)」となり、様々な分野で活用できる材料となります。

 セルロースを微細化するには、現在3つの手法がありますが、大きなエネルギーが必要といわれています。環境負荷の低い新しい手法が研究されており、その一つが「酵素」を利用したものです。

 「素材」には無限の用途と経済を牽引する可能性があります。大変興味深く拝聴させていただきました。

 

 展示ブースには、製品化されたものも持ち込まれ、驚くような早さで実用化が進んでいます。日本の技術力を見せつけられたような気がしました。

 

(大学のブース)


(サンプル)


 

 過日視察させていただいた、四国産業技術センターからもお世話になった方が出席していたり、国会議員で構成する「CNF支援議連」から福島出身の衆議院議員も熱心に講演を聴いていました。

 

 ますます、CNFにはまりそうです。

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