GOVAP便り

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アンコール・ボレイへの道

2012-07-01 00:07:38 | 交通

インドシナ半島でというか、東南アジアの歴史に最初の国家として登場するのが中国の文献に出てくる「扶南王国」だそうです。ベトナム、アンザン省のOC EO遺跡がこの王国の最も重要な外港であった-とこの遺跡に「OC EO」という名を付けたフランス人は言っています。名付けたフランス人がどう発音しているかは知りませんが、ベトナム語音ではオッ(ク)エオであり、日本語表記の「オケオ」はどうも頂けません。

かつてフランス人が航空写真がらOC EOからタケオ方向に延びる水路の跡を発見したそうです。現在のタケオ州が扶南王国の中心地だったようです。たぶんその地が州内のアンコール・ボレイだったようです。

タケオの町までは何度か行ったことはあるもののアンコール・ボレイは町からは水路でないと行けないようです。地図を見る限りではPrey Kabbasの町からだと20km程度でしかないのでバイクで行ってみることにしました。

国道2号を南下し、途中で左折して東方向に進めばプノンペンから2時間ほどでPrey Kabbasに着きます。

     

Prey Kabbasに向かう途中の道。舗装されていないので車が走ると土埃が舞いあがります。



道路の左側は田圃が広がっていました。雑草混じりの田圃でしたが、稲の花が咲いてました。

     




至る処牛だらけのカンボジア。糞もあちこちに飛び散っている筈ですが、その割には口蹄疫やO175感染のニュースを見ないのは何故でしょう?誰かが言ってたように穀物飼料など食わずにちゃんと草だけ食べてるからなのでしょうか?この牛はヤシの木の繊維を食べてましたがカメラを向けると止めてしまいました。

        

Prey Kabbasの町の市場。町と呼べるほどの大きさではありませんが、ACLEDA銀行の支店がありました。

ロータリーで客待ちをしてるバイクタクシーのオジサンに道を尋ねました。「アンコール・ボレイ」では通ぜず、「アンコー・ボーラィ」みたいな発音でした。

そこからは、一部舗装工事が始まってはいたものの大半は凸凹の悪路が続きました。



アンコール・ボレイ地区の町、交差点で道を確認しようとすると象が居ました。道の真ん中に巨大な糞を落とし、犬がその匂いを嗅ぎに近寄って来ました。

        

人の姿は次第に少なくなり、道路も悲惨な状況になって来ました。



どうしたものかとバイクを止め、川に降りてみると水牛が気持ち良さそうに水に浸かっていました。

        

アヒルを飼っている姿もありましたが、家というよりは半ば廃屋となった掘っ立て小屋が目立つようになりました。



ここを真っ直ぐ進めばアンコール・ボレイだと確認したものの泥濘はかなり更かそうです。前を走っていたバイクは船に乗ってこの泥濘を回避して渡っていました。しかし、前のバイクは2人乗りのバイクが2台。船にバイクを載せるのも大変な様子。

帰りもここを通る他ないわけだし、その時この船がここにちゃんとあるかどうかも分かりません。泥濘の悪路がここだけという保証もありません。雨が降ればもっと悲惨になるわけだから・・・と、引き返すことにしました。


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