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1736.仮面病棟

仮面病棟
読了日 2017/05/03
著 者 知念実希人
出版社 実業之日本社
形 態 文庫
ページ数 340
発行日 2014/12/15
ISBN 978-4-408-55199-9

 

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陽のしずくで、平成29年度最初の天羽支部会が開催された。4人の役員のうち、3人が入れ替わりそのうちの一人は僕だから、あとの二人について書くことにしよう。
“太陽(ひ)のしずく”というのは、千葉県富津市に本拠を構える社会福祉法人・薄光会が運営する障害者のための生活介護事業所だ。薄光会は主として地域の重度知的障害者を支援する法人である。
その薄光会が運営する障害者のための施設は、千葉県内に6つあり、その一つにケアホーム6棟を管理するケアホームCOCOがある。このケアホームに居住する障害者と、先述の太陽のしずくの利用者の、保護者・家族の会を天羽支部という。正式には薄光会保護者・家族の会天羽支部というのだが、僕がここで紹介する際は長いので、たんに天羽支部と呼んでいる。
太陽のしずくでは富津市の在宅介護の通所利用者を支援している。他にも放課後等デイサービスも行っており、子供から大人まで賑やかな毎日を送っている。
さて、前置きが長くなって肝心の新役員の紹介が遅くなった。会計と会計監査を担当するのが、在宅介護のお母さんたちである。古くからの薄光会の保護者達は、だいぶお年を召された方も多く、すでに鬼籍に入った方も少なくないという現状から、比較的若いお母さんたちの多い、在宅介護の保護者の中から選ばれたのは、大変結構なことだ。

 

 

だんだん出席者が少なくなる傾向が続いている支部会は、今後の方策を考える必要があるが、特に古くからの利用者の保護者達は、前述のごとく高齢者となり施設から遠くの地域の人も多い。世代交代の可能な方ばかりではないところが悩ましい問題だ。
かく言う僕は木更津市在住で比較的近くて、娘(ケアホームに入所している息子の姉)はいるが、何しろ彼女は車の免許を持っていないことから、弟の施設までは電車とバスを利用するしかない。それでもそういう人は他にもいるから、僕やカミさん亡き後は一人で対応するしかないだろう。 障害者を子に持つ親たちの悩みは尽きない。
あれこれ考えても仕方がないが、それでも我々親たちが作り上げた社会福祉法人だから、努力して発展させることと同時に、障害を持つ子の将来的に安寧な生活を確保して行かなければならないのだ。
“ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし・・・” 方丈記のスタートに謳われて文章だ。これを思い出すのは悩ましい問題を考えているときだが、結局は精いっぱい生きていく事が、子のためだという結論に達する。

 

 

て、新役員に替わっての初めての支部会は、参加者の少ない中でもいろいろと活発な話し合いが行われて、特に利用者や高齢になった保護者の終末医療等に関して、ケアホームの管理者からの提案があって、それに対しての質問や事業者側の考え方などについての確認等々の話し合いが、次回以降の支部会の在り方に及ぶことにもつながって、有意義な会合に終始した。
会の終了後4人の役員は残って、次回の打ち合わせや新役員の疑問点等について、一緒に解明する等で午後4時ごろまでかかった。次回の支部会がより有意義な会合になることに繋がるといいが・・・・。

 

 

木更津市立図書館の文庫の棚を除いていたら、本書を見かけて借りてきた。ここも、君津も袖ケ浦も、知念実希人作品が人気で、貸し出し中の作品が多い。何か僕のブログがきっかけで、口コミの情報が広まったのか、 そんなことは有るわけないが、そう思わせるようなタイミングだ。
元々僕だって天久鷹央の推理カルテシリーズを知ったのが、著者のデビュー作で第10回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞した「誰がための刃 レゾンデートル」を読んだ後だった。それが2014年4月のことだから3年前か、ついこの前かと思っていたが時間が過ぎるのが早い。
僕にとって魅力的なタイトルから、いろいろ想像できるが、内容は僕が想像したものとは少し異なっていたが、例によって著者の医師としての知識や経験が、縦横に活かされるところもあって、メディカルサスペンスの面白さや、クローズド・サークルにおける緊張感などが横溢する。
残念ながら、勘の鈍い僕にも中盤を過ぎるころには、「もしかしたら・・・」と犯罪の真相を当て推量ではあるが、想像させてしまったことだ。読者を「アッ!」と驚かせるのは、なかなか難しいものだ。

 

 

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