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1699.京都寺町三条のホームズ

京都寺町三条のホームズ
読了日 2017/01/25
著 者 望月麻衣
出版社 双葉社
形 態 文庫
ページ数 310
発行日 2015/04/16
ISBN 978-4-575-51775-0

 

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名と表紙のイラストは書店の平台に積み上げてあったのを少し前に見て、知っておりいつか読んでみたいと思っていた。何しろホームズという文字がタイトルに組み込まれていることが、目を引いた。
近代ミステリーの元祖ともいうべき、いやミステリーの始祖はエドガー・アラン・ポーだという説が一般的だということは知っているが、初めて出会ったシャーロック・ホームズ譚が高校生になったばかりの僕を、海外ミステリーへの目を開かせたといっても良いくらいだから、僕の中ではそういうことになっているのだ。
そんなことからAmazonからの紹介で本書があったことに、僕に読めと言っているような気にさせた。
ところがこうした文庫のみの書籍は、蔵書として置いてない図書館が多く、木更津市も君津市にもなく袖ケ浦市立図書館だけが置いていたが、サイトで1巻から5巻まですべて貸し出し中だったのを見て、人気がある作品なのだと思い、とりあえず読みたかったので、1巻だけをAmazonで購入した。
Amazonではこうした文庫が1円出品されていることが多く、送料が260円ほどかかるがそれでも安く買えるから、以前はよく利用していた。このところ僕は図書館を利用することが多くなったので、しばらくぶりのAmazonだった。なんだかAmazonの回し者めいてきた。

 

 

このシリーズ作品も店長とアルバイト女子高生のコンビが活躍するストーリーで、やはりライトミステリーと呼ぶものだろう。定期的に送られてくるAmazonのメールマガジンで紹介されていたから、ということと「オーダーは探偵に」のシリーズを読み終わったこともあって、同様の面白さを期待したのだ。
前述のごとく若い男女のコンビが活躍するミステリー・シリーズは、他にもいくつかあって僕は読んできたが、それぞれ異なる味わいがあり、どれも楽しく読める。ミステリーファンながらも歳をとって難しい理屈は、だんだんと理解が及ばなくなってきており、こうしたライトミステリーは僕にとって救いの神だ。
それに以前は興味のなかったラブストーリーにも手を出すようになって、こうしたシリーズの味付けになっているコンビの淡い恋愛模様にも、抵抗がなくなってきたことが次々と新しいシリーズにも手が出るのかもしれない。
このシリーズでは、タイトル通り京都寺町三条のアーケードの一隅にある、骨董品店「蔵」を中心に、京都の街を舞台とするライトミステリーと言っていいだろう。時にはライトとは言えない事件も起こるのだが、全体的に「蔵」のオーナーで著名な国選鑑定士の祖父、作家で伊集院武史のペンネームを持つ父、そして鑑定士見習いのホームズ、家頭家の3人を取り巻く人々が織りなす、暮らしの中に発生するミステリーが中心だ。

 

 

のブログでは今日―1月25日だが、実際に本書を読み終わったのは少し前のことで、この後に続くシリーズの2巻から5巻まではすでに読み終わっている。順次ブログにも書いていくつもりだが、シリーズの魅力は何と言っても、ホームズと呼ばれる京大大学院生の家頭清貴の、鑑定人としての確かな目とする洞察力によって、謎を解き明かされるプロセスにある。
ひょんなことからこの骨董店「蔵」でアルバイトをすることになった、高校生の真城葵もホームズが認める、骨董品を見極めるよい目を持っており、ワトスン以上の活躍をするところも、読みどころの一つだ。
また、ところどころに折り挟まれる京都と骨董品に関する蘊蓄は、一度は京都を訪れて物語の舞台を訪ねてみたい、そうした心境に陥らせるのだ。それはストーリーをより華やかに、あるいは煌びやかに、時に切なく飾り立てて、さわやかな読後感を持たせる。
僕はすでに5巻まで読み終わったことも書いたが、今の時点ですでに6巻目が刊行されており、早い段階でそれも読みたいと思っている。

 

 

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