隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0106.蒸発

2001年05月25日 | 本格
蒸発
読 了 日 2001/5/25
著  者 夏樹静子
出 版 社 双葉社
形  態 文庫
ページ数 434
発 行 日 1996/11/5
ISBN 4-575-65828-6

 

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くはNHKテレビの人気番組だった「私だけが知っている」の、台本などを学生時代から書いていたといわれ、我が国のアガサ・クリスティとも評される著名な著者の作品は今回初めて読む。
中学生の後半くらいから、ミステリー(その当時は探偵小説)に傾注していった僕としては、当然読んでいなければ、というくらいの作家の作品をなぜ今まで読まなかったかという大した理由はない。アガサ・クリスティ女史の作品も、あえて敬遠したわけでもないのに、縁がなかったことと関係があるのか?
いろいろと読まなかったことについてあげつらっても仕方がないが、そんなことを云うのは、今 回読んだ本書が、考えていたよりずっとオーソドックスなミステリーと云う印象だったからだ。つまり面白かったのだ。

 

日本ジャーナル新聞社・外信部記者の冬木悟郎は、特派員として派遣されたベトナムでの殉職が報道されたが、それは誤報であり、2ヵ月後に生還した。これが総ての事件の始まりだった。航空機からの乗客の蒸発を始めとする謎とトリック、そして人間ドラマに引かれる。

 

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