隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1672.半七捕物帳(二)

2016-10-12 16:53:16 | 時代ミステリー
                                                                 
半七捕物帳(二)
読 了 日2016/10/12
著  者岡本綺堂
出 版 社光文社
形  態文庫
ページ数450
発 行 日2001/11/20
ISBN4-334-73230-5

 

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物帳の元祖ともいわれるこのシリーズ作品は、格好のテレビドラマととらえられて、古くは1953年から翌年にかけて、笈川武夫氏の半七によるNHKドラマがとびとびにではあるが、全6回に分けて放送され、その後は1956年中村竹弥氏による連続34回、1967年には長谷川一夫氏の20回、1971年平幹二朗氏の26回、1979年尾上菊五郎氏の26回、1984年3月に露口茂氏、1987年森繁久彌氏はそれぞれ単発、1992年に入って里見浩太郎氏の19回、1997年にはわ真田広之氏の18回ととにかく長い年月の間に、9人もの半七が生まれた。(以上の資料はテレビドラマデータベースによる。http://www.tvdrama-db.com/)
これほど多くのドラマとなっていることからも、岡本綺堂氏の作り上げた半七というキャラクターとともに、ストーリー並びにその背景となっている江戸町民の暮らしや風俗が、後の捕物帳のみならず広くミステリーのお手本にもなっている。

 

 

物の本によれば、この半七捕物帳は全部で69編あるそうで、だからこの光文社文庫も6巻にそのすべてのエピソードが収められているのだろうか? というのも僕は3巻しか買ってないから、そう思うだけで確かめてみたわけではない。
この作品はそれ以前に旺文社から同じく文庫で6巻が刊行されている。昭和52年頃だというから、だいぶ前のことだが、もしかしたら光文社のこの文庫は旺文社の文庫が底本となっているのだろうか? どうでもいいことだが、機会があったらそちらの収録作も確認してみたいと思っている。
僕が初めて半七捕物帳を読んだのは、2010年のことだからそれからすでに6年が経過している。いつものように僕の気まぐれは、その時々で読みたい本をランダムに選ぶだけだから、こんな長い期間を経て続編を読むなどは、全く珍しいことではない。
しかし、思い出したように2巻目を読み始めたのは、再び元祖捕物帳の面白さに接したいと思ったからだ。
その面白さや読みやすさは、平易な語り口と江戸から明治の東京になった時代に、老人となった半七に当時の事件を語らせるという、物語の構成にもあって全作読みたいという気にさせるものだ。
そんなことを言いながら、6年も間を開けるのだから、困ったものだ。

 

 

回思い出して読もうと思ったのは、前述の1979年の七代目尾上菊五郎氏主演のドラマが、BSジャパンで再放送されたからだ。最近はこうした古いドラマが再放送されることがあり、多くのドラマを見逃している僕は、テレビ番組誌を隅々まで見て、再放送ドラマを探しまくっている。
それに、録画保存するのもこうした連続ドラマが、高画質ですべて1枚に収められるブルーレイ・ディスクという便利なものがあるから、重宝している。実はこのドラマが再放送されることを見逃していて、僕が録画を始めたのは8話目からだから、全部で19話しか録画できなかったのだ。
それでも、こんな原作に沿ってドラマ化された古い映像を、今頃になって見ることができるのは幸せなことだ。原作物のミステリードラマを見ることも、僕にとっては原作を読むのと同様に好きなことなので、特に今回再放送されたドラマは、割合原作に忠実に作られている印象があり、ありがたかった。
原作を思い出しながら、ドラマを見るのも楽しいことだから、読み終わった今じっくりとドラマを見ることにしよう。

 

収録作
#タイトル
1 鷹のゆくえ
2 津の国屋
3 三河万歳
4 槍突き
5 お照の父
6 向島の寮
7 蝶合戦
8 筆屋の娘
9 鬼娘
10 小女郎狐
11 狐と僧
12 女行者
13 化け銀杏

 

 

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