in a schale

シャーレにとじ込めたありふれた日常。

2014.07.19 LIPHLICH“GRATEFUL NONSENSE TOUR” at AiiA Theater Tokyo

2014-07-22 02:45:00 | ライブレポート
最近よく名前を聞くアイアシアタ―。渋谷に新しくできた会場なのかな?と思っていたのですが、マッスルシアターがリニューアルしたんですね。
最近本当に情報に疎いので公演2日前くらいにLIPHLICHのワンマンがあることを知り、マジいいイープラスして当日引き取り前売り券?を買って行ってきました。最後列の端席かなー?と思ってたら、ほぼ真ん中の列でステージが近くびっくり。空席をうまいこと埋める要員だったのかも!





ひさびさに観たLIPHLICHはなんだかバランスがよくなっていました。特に渉さんが、出るときは出る・引くときは引くベーシストになっていたように思います。それによって久我さんの「ボーカリスト」としての輪郭がくっきりしてきました。


セットリストの中に楽器陣それぞれの見せ場を作っていたのもいい方向に作用していましたね。
丸ちゃんこと丸山英紀さんは、観客に名前を呼ばせながらドラムソロを炸裂させ、タッキーこと新井崇之さんは「ギターで歌わせていただきます」とメロウなギターソロを披露。彼のゼマイティスは、最初のころは硬質な音だったのに、いまはすっかり温かみのある音になっていますよねえ。
そして進藤渉さんとゲストキーボーディストさんはジャジーな「ルパン三世のテーマ」をプレイ。久我さんは「大計画」で、台に寝かされた全身包帯の女性をステージに運び込み、歌いながら絡むというミュージカル風な演出を取り入れていました。


本編ラストに演奏されたのは、ミニアルバム『GRATEFUL NONSENSE』のラストに収録されている「夜間避行」。この曲の前に久我さんが少し長めのMCをしたのですが、「LIPHLICHは夜を飛ぶバンドです」という言葉が素敵でした。LIPHLICH4人は飛行機で、夜空にまたたく星はウェンディ(ファン)だと。
ここで久我さんが発した「夜」は、ダークだったり、エロティックだったり、ドロドロしたイメージではなく、ただ純粋にきらめいていて、とってもファンタジックなイメージのように思えました。

「夜間避行」は『GRATEFUL NONSENSE』の中でいちばん気に入った曲だったので、こんな大切な位置づけの曲になったことを知れてよかったです。なんと新井さん単独作曲なんですよね(おそらく初)。熱いギターを弾く方だと思っていたのですが、前述のギターソロコーナーも落ち着いた雰囲気の聴かせる楽曲でしたし、バラード系も強いのでしょうか? MCや普段のキャラクターは明るいムードメーカーなのにギャップがいいなあ。今後も新井さん作曲の楽曲を聴いてみたくなりました。LIPHLICHに新しい風を吹かせそうな気がします。


アンコールでは、丸ちゃんが「音楽をやっていてよかった、って思いました」といいMCをしたあとに、渉さんがピンクの照明&ムーディなBGMとともにストリップまがいのことをしながら登場したり(これをやることはメンバーも知らなかったらしい)、久我さんと新井さんがジャニーズばりに会場の後扉から現れたりと、サプライズ演出が盛りだくさんでした。
久我さんが客席通路で投げキスしていたのですが、ちょうどその投げキス先?の角度にいたので、流し目に当たってしまいマンガのようにぱたっと後ろに倒れそうした…。あれはすごいっ!!


とにもかくにも、またライブ観に行きたい!と思わせてくれるワンマンでした。