スマイルリボンながさき

日本からHTLV-1ウィルスをなくす会 
      長崎支部 相談センター併設

コミュニティサービス①~地域貢献活動

2012年04月09日 | 講義日誌



4月になり、新入生が入ってきました。
桜の花が満開に咲く時期、新しい生活に希望をもって学生たちが大学内を歩く姿は
いつみてもいいものだと思います。

長崎ウエスレヤン大学では、「建学の精神」のもと地域に対する貢献活動を
単位認定しています。
今年は、「スマイルリボンながさきの活動支援」のコミュニティサービスを行ないます。
4月7日に全体説明を行ないその後、各事業ごとの説明会がありました。
村上・太田先生の両氏が説明にあたり、学生6名が参加しました。
男子学生1名・韓国からの交換留学生1名・女子学生3名です。
意見交換では、太田先生の相談センター見学を行なうことや今後の活動スケジュールの
確認のために月1回は集まることなどが確認されました。

全体説明の中で面白かったのは、経済政策学科の離島の研究をされている先生。
伊王島に草取りのボランティアに行くそうです。
「ただ草取りだけに行きます。何のメリットもありません。むしろ、
お金が少しかかるくらいです。楽しみといえば、草取りの後の地元の人たちと食べる
お弁当がおいしいというくらいです。それでもよかったら来てください。」というもの。
この説明には笑いが起こっていましたが、本来ボランティアというのはそういうものだなと、
改めて感じました。何もない、けれども汗を流し草とりをしながらの地元の人との会話、
仲間と笑いあいながら無心に草をとる。なかなかできない体験かも知れませんね。
土に触れるということは、心の健康にとてもいいそうです。
はたして、どこに何人くらい集まったか分かりませんが、
参加する学生達が何かしら得るものがあることを望みます。


学生の感想

2012年03月06日 | 講義日誌

長崎ウエスレヤン大学です。

大学では精神保健福祉が専門です。
講義で、HTLV-1について話をしました。その時の学生達の感想です。

講義のなかで先生が話された「HTLV-1 ウイルス」について、まだ認識が私には低く、講義を聴いてはじめてどのような病気であるかということを知りました。赤ちゃんを産んでも、母子感染の恐れがあるから、自分の母乳をあげることができないという現実にとてもショックでした。子供が感染しないように、粉ミルクで育てないといけないということを聞きました。周囲から「どうして母乳をあげないの?」という言葉はとてもきつかっただろうなと思いました。自分の母乳をあげたいのに、子どものことを考えてあげることができない、認知が少ないために、HTLV-1という病気で誰にも話せずに悩んでいる人はたくさんいると思いました。そこで、当事者だから相談にのれるということもあるだろうという先生たちの取組にはとても驚きました。HTLV-1の病気についての心配事や相談がある人はぜひ先生方がしている取り組に参加してほしいと思いました。どの病気でもそうだと思いますが、医者が相談にのるよりも、その病気の当事者が相談や悩みを聞いてくれたほうが、どんなに気持ちが楽になるだろうと思いました。また、あまり認知のない病気にかかった時に、周りの目がとか気にしてしまって、なかなか身内にも言い出せずに自分だけで悩んでしまうことがあるだろうなと思いました。そういう人を減らすためにも、HTLV-1がどういう病気であるかというのを知るべきだと思います。
 この講義を聴いて、自分が知らなかった病気を知ることができました。また、その病気がどのような病気であり、どうやって感染するかなど詳しいことがわかりました。これを自分だけがわかったということにするのではなく、周りの人の誤解を解き、きちんとした理解をしてもらう必要があるなと思いました。(大学2年生 Sさん)

私が授業のなかで一番印象に残ったのは、村上先生と太田先生が取り組んでおられる「HTLV-1」患者への支援です。私はこの病気をはじめてこの講義で知りました。この病気は患者数が増加していますが、検査を行なう人が少ないために感染が広がっています。そしてこの病気は母子感染するので、母親は母乳を子供にあたえることができずに、母親自身に身体面でも精神面でもとても負担が大きいものがあると思います。そしてこのHTLV-1を知らない方に偏見があると感じました。そのため自分から検査に行くことがなかなかできず、知らない間に感染が広がっています。ですので、今後この方たちを含めHTLV-1などの感染症をもつ方の身体的ケアと精神的ケアなどを行なっていく必要があると考えました。そして、私はこの方々の支援のために村上先生や太田先生が行われているHTLV-1の取組に参加したいと思いました。(大学2年生 Tさん)

血液中の白血球の一つであるTリンパ球に感染して白血病を起こすHTLV―1ウイルスのことを、講義で初めて知った。母子感染、輸血、性交渉によって感染することを知り、自分のこととして誰もが考えていくことが必要だと思った。私ができることは、まずは身近にいる家族や友人、知り合いの人にHTLV-1を知ってもらい、実際にHTLV-1ウイルスで悩んでいる人がいたら独りで悩まず、相談できる機関があること、私もあなたを支えるということを伝えていきたい。(大学2年生 Mさん)

先生がご自身のことと混ぜながら話してくださったHAMという疾病は、この講義を受けるまでは知りませんでした。どんな症状がでるのかを詳しく知ることが出来ました。
インターネットを等を使って自分でも調べようと思い、検索してみましたが、あまりヒットしませんでした。先生がおっしゃったように、この疾病はあまり広く知られていないということがわかりました。きっとこのように、まだ知られていない疾病がたくさんあるのだろうとおもいました。(大学2年生 Nさん)

今後も、学生とのふれあいや、講義で感じたことなどをお伝えできればと
思っています。