このブログは、平岡一二氏著 「これから家を建てる人への提言」を連載したものです。
住まいのありかた、理想の住まいを長年の現場の経験と広い知識を基に、これから家を建てられる方、今お住まいの家を改善したい方への提言です。
間違った法律、行政と無知な設計者、住宅ビルダーへの提言でもあります。
正義感と住宅に対する熱い思いによる提言を、多くの人にお伝えしたい。
お求めは最寄りの書店で、取り寄せになり . . . 本文を読む
かねてから、私の頭の中には、これから家を建てようとしている人達に、是非提言しておきたいことがありました。 建築業界に身を置く者として、一般には見えていない、日本住宅の現状をここにきて訴えざるを得ない気持ちになりました。 私も住宅会社を設立してからしばらくは、戦後の日本住宅、いわゆる在来工法を手掛けて夢中でやっておりました、その時大きな疑問にぶつかり、これで良いのか住宅と考えていました。 . . . 本文を読む
住まいのあり方と日本住宅の姿
私達の住む日本国土は、海洋性で大変湿度が高く、雨量の多い国土である。 四季に恵まれた環境である一面、寒暖の差が大きく、住宅造りには理知的技能が求められる。 日本古来の住宅は夏型と言われ、古代から夏場の蒸し暑さに耐えられる住宅の造りであり、夏場を基本に対応したものであったと思われる。 夏の暑さを凌ぐため、風通しの良い事を重点に考えられ四方開放的な我が国特有の在 . . . 本文を読む
住宅の持つ条件として、いくつかの事柄を次に列挙してみた。一つ一つを検証してみよう。
① 安全性の確保
② 居住性の確保、
③ 機能性の確保、
④ 経済性、ランニング・コスト
⑤ 数百年の使用を考慮した次世代の生活環境の対応性の確保
⑥ 省資源、自然環境保護はコスト削減につながる
⑦ 住宅建設費のコストは下がる
こ . . . 本文を読む
日本人の持つ知性と経済力を考えれば、もっと豊かな住生活が満喫出来る筈である。
これからの住宅は、冬季は寒さから身を守り,夏季は暑さを凌ぐ場所であるべきだ。 冬の寒さは当然ながら、夏の三十度を超えた外気温度の時、窓や出入り口を締切り、外の熱気を室内に流入させないで涼しさが保てる室内環境を維持する事が出来る住宅。 それには建物が高性能の省エネルギー住宅である事が求められる。 夏暑いからと窓を開け . . . 本文を読む
人間社会は、文明の発達とともに生活のテンポが速くなり,忙しくなってきた。
人生の全てが、時間に追われ、制約されて、落ち着きが失われ、自分自身さえ見失ってしまいそうになる。 人の行動の迅速化が進み、行動のボリュウムが増え、無意識のうちに大切な一日が過ぎて行く。 人間性を失い、自分自身が生きる目的も見失いがちになる。 だからこそ、その中の生活の大半を過ごす住宅環境は重視する必要がある。 . . . 本文を読む
掃除、洗濯、食卓の準備まで自分でやる事を考えておかねばならない。 欧米では冷暖房の設備は完備し、石油の補給等の雑務はない。 寝室とリビングを隣接して、将来車椅子の生活を念頭に置いた生活設計を立てねばならない。 玄関、キッチン、浴室、手洗い、寝室間は、バリアーフリーにしておくこと。 誰しも迎える高齢化、健康であればある程、車椅子の利用の可能性は高くなる。
これからの住宅のあり方を、深く . . . 本文を読む
繰り返すようだが、木造住宅は欧米型(ツーバイフォー工法)なら数百年の使用に耐えうる耐久性を持っている。 但し、メンテナンス、適正な補修手入れは必要である。 木材は腐食する。 腐食の原因は三の要素が結合したときである。 三つの要素とは、①零度以上の温度、②空気中に散在する腐養菌、③そして水分である。 このうちの一つが欠ければ木材の腐食は進まない。 従って、そのうちの一つを取り除く事であ . . . 本文を読む
まず、結露の起きない環境作りが必要である。 それには断熱以外に方法が無い。 断熱の方法を考えると、屋内の暖かい室温と冷たい外気温度の直接触れることのない緩衝障壁が必要となってくる。断熱障壁と呼んでいるが、外部の冷気が直接屋内の暖気に触れない遮蔽物なのである。
その遮蔽物を構成するのが断熱材であるが、断熱材が熱の伝導を遮断する訳ではない。 遮断する物はどこにでもある空気である。 断熱材 . . . 本文を読む
住宅建設は、地球上の多くの大切な資源を消費する。その大切な資源を無駄にしてはならない。消費社会などと言われるが、住宅の建替えは大切な資源の浪費と、産業廃棄物の産出に繋がる。数十年で建て替えしなければならない住宅は、大いなる環境破壊につながる。自然環境保護を叫ぶなら、数百年耐えられる住宅でなくてはならない。
私達の生命を育む地球上の大切な資源は私達だけの物ではなく、地球上のあらゆる多くの生物のもの . . . 本文を読む
量産を目指す住宅販売会社に,利用者の思いがどれだけ汲み取れるか。 営業売り上げの数字が昇給に繋がる社内体制は、入居後のお客様に満足の度合いが得られて居るとは思えない。 不満があっても、自分がサインした契約書を改めて見れば、最初の自分の浮ついた甘い気分に納得せざるを得まい。
住宅取得に係る争議でも、力のある住宅会社ほど、顧問弁護士を何人も雇い、何時でも、住宅取得の取引による争いに対処できる . . . 本文を読む