何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

卸の意向で薬局の将来は

2009-06-07 18:25:23 | 薬局経営
 先日、友人が、在籍する(某卸の関連する)薬局において、その卸の系列卸から帳合変更の要求が来たと嘆いていた。売上げが芳しくなく、帳合を移すのも“さも当然”と言わんばかりだったようだ。

 卸は売上がすべてであり、MSは常に数字をつきつけられている。営業努力もしないまま(帳合がなかったのは、それがその卸の評価?)、なぜ売上が伸び悩んでいるかにメスを入れないまま、系列関係にあるからと一方的に圧力をかけてくるやりかたには、聞いていてもおぞましい限りだ。
 
 昨今、薬局が卸の傘下におさめられることが公然としてきた。これまでは業界内では周知といえども、つつましやかに水面下にやんわりと伏せられていた。どうもそこにお咎めがないことから、勢いを増しているようである。

 薬局業務運営ガイドライン(厚生省薬務局長通知薬発第408号)の中に、有名な一節がある。
 
 2.医療機関、医薬品製造業者及び卸売業者からの独立
 (4)薬局は医薬品の購入を特定の製造業者、特定の卸売業者又はそれらのグループのみに限定する義務を負ってはならない。

 卸が薬局を次々と傘下に吸収してきたのは、そこの帳合をほぼ独占したいためだ。その影響を門前医療機関にまで波及させたいからだ。とくに開業医であれば、医薬品の処方や購入に大きな影響を及ぼすのは言うまでもない。だから、それを禁止しているのである。

 薬局は、調剤において適切な供給体制を整備しておく必要がある。卸がホールセラーであるとか、フルラインナップなどと言おうとも、現実にはメーカーによって色分けがある。得手不得手があって、入手しやすさに違いがある。
 薬局が患者のためを考えるなら、卸を特定の一社に偏るなどというのは危険であるし、好ましくない。複数の卸との購入関係を持つことで安定確保を図り、より改善された互恵関係を築いていく必要がある。系列関係、親子関係、そんなものに左右されるというのは、薬局にとって制約以外の何物でもない。足かせが嵌められるというか、首が締まるような思いだろう。

 それを知ってか知らずしてか、友人の薬局ではトップから帳合の変更を強制された。

 ジェネリックも供給が十分でないことを考え、そこに卸の意向を汲まなければいけないのだとすれば、患者にとって最善のジェネリックが揃えられないことも懸念される。卸が薬局のために万全の安定供給を図るのではなく、薬局が卸に気兼ねしてジェネリックを選定するようなことにでもなれば、医療体制は歪む。

 先発品が併売されたときも、購入メーカーが決められたりもする。自由度の制限される薬局の将来はいかばかりかと同情せざるをえなかった。
 
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2 Comments

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Unknown (kozou)
2009-06-08 09:44:15
一歩譲って、今までグループ卸の帳合いがなかったので、口座を開設して一部の医薬品(あくまでも限定的に)の帳合いを移し、時期がくれば他の卸同様評価をし貢献した卸には帳合いを移すということなら、まだいい。(今回は特定メーカーすべてを一括だ)

しかしながら、グループ卸対会社という関係で帳合いを変えることはどうなのだろう。

帳合いを“基本的には”変えないということになっていたはずだが。現場のスタッフにはなんて説明すればいいのだろう。「グループ会社だから帳合いを変えるよ」とでも言うのだろうか。

当社はISOを取得し、購買先再評価というものを年度末に行っている。あくまでも購買要求事項に適合した卸から購入することになっている。今後、関係グループというだけで、押し付けられることを危惧します。
たいへんですね (お疲れ)
2009-06-08 16:59:11
KOZOU さん、こんにちは。

まぁなんと、ISOを取得しておられるのですか。すごいですね。
となると、卸はサービス提供に関連する重要な相手ですので、顧客から見て適切な、納得のいく関係になっている必要がありそうですね。

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