昨夏に続いて今年も淡路の成ケ島へ行ってきました。今まで取り上げてない植物をいくつか紹介します。
クサスギカズラ:草杉葛(ユリ科クサスギカズラ属)は、海岸の砂地や岩場などに生える蔓性の多年草で、針状の葉のように見えるのは、葉状枝と呼ばれる枝で、長さ1~2㎝、節に束生し、本当の葉は鱗片状に退化しています。アスパラガスと同科・同属で、アスパラガスも茎や葉の形態が同じです。
クサスギカズラの名はこの葉状枝をスギの葉に見立てたものです。
茎の下部は木化し、上部は他物にまつわりついて、長さは1~2mになります。
雌雄別株で、初夏、クリーム色で長さ3~4㎜の鐘形の小さな花をつけ、果実は直径7㎜ほどで熟すと薄汚れたような白色を呈します。
肥大した根は、砂糖漬けにして食用、あるいは別名でもある天門冬という漢方薬になります。