紀伊平野を見下ろす生石高原(870m)の広いススキ原のところどころに倒卵形の果実が見えます。
何かと思って近づいてみると、赤い花も見えます。ヒオウギ(アヤメ科ヒオウギ属)でした。
別名、烏扇、射干ともいわれ、前回((05年8月5日)取り上げたときには、“本州以南、中国、インド北部の山地にも自生する多年草ですが、観賞用として庭でも栽培されています。”
と書いたものの、庭などでは見ても、自生のものは初めてです。
高原を渡る初秋の風に揺れるオミナエシの足元に咲き残った一輪のヒオウギにしばし見とれていました。