At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Misty Hour / 伊東 ゆかり

2013-07-13 | Japanese AOR
間宮貴子、国分友里恵に続き次にCD化されるのはこの辺りでしょうか。中尾ミエ・園まりと共にスパーク3人娘として60年代中盤に一世を風靡した伊東ゆかりが、林哲司のプロデュースにより1982年にリリースしたLP。リリース当時はプロモーション不足もあり、ほとんど話題にならずセールス的にも振るわなかった作品のようですが、昨今のライトメロウ・ブームの中で再評価され、今ではそれなりに知名度を誇る作品となっています。内容的には完全にシティポップス。よく声質が似ていると指摘される竹内まりやの諸作と同じような感覚で聴ける極上の一枚に仕上がっています。井上鑑のペンによるミディアムテンポの冒頭A-1、「こんな優しい雨の日は」からシティポップス節全開。伊東ゆかりさん自体は本来、名実共に歌謡曲畑の人のはずなのですが、ここではシティポップスを完全に自分のものとして昇華しており、当時の新世代シンガーに少しも引けをとらない素晴らしい歌声を披露してくれます。そんな彼女の魅力が最も現れているのがアルバム中最も人気の高いB-2の「マリコ」。思い切り洋楽AORなアレンジと大人っぽい歌声が素晴らしいシティポップス屈指の一曲です。過ぎ去ってしまった青春時代に思いを馳せる歌詞も良い感じ。この雰囲気、30代以上の女性ならグッと来ること間違いなしでしょう。また個人的に気に入っているのはB-4の「再開レストラン」。別れた恋人同士が2年ぶりにレストランで再開するという大人のラブソングで、哀愁漂う展開が非常に魅力的なAORナンバーに仕上がっています。なおLP自体はそれほど極端にレアと言うわけではありませんが、近年の人気上昇の煽りを受け中古市場では比較的高めの相場で取引されているため、購入の際は慎重に。あまり売られているところを見たことはありませんが、もしかしたら専門店ではなく街の中古レコード屋で地道に探した方が幸せになれるかもしれません。
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