At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Piece A Cake / Henry Kapono

2014-10-22 | Hawaii
前回の更新からまた1ヶ月くらい空いてしまい申し訳ありません。本当はもう少し頻繁に更新をしたいと思っているのですが、なかなか忙しくて時間が割けていないのが現状です。紹介するのはヘンリー・カポノが1982年にリリースしたソロ名義での2ndアルバム。先日紹介した同年リリースの3rdアルバムDreamer Boy同様、彼の作品中でも市場に出回ることが極端に少ない作品です。地元ハワイで録音された次作とは異なり、こちらはLA録音。演奏メンバーにはTOTOのジェフ&マイク・ポーカロを始め、エルトン・ジョンやチャカ・カーン、そしてマイケル・ジャクソンらの作品に参加していたミュージシャンがズラリと名を連ねており、なかなかに豪華な編成となっております。そうしたこともあり、いわゆるコンテンポラリー・ハワイアン的サウンドではなく、内容的には全体的にわりとロック寄り。元々カポノの声質自体が比較的ロック向きなので、これはこれで悪くないと思いますが、メロウなコンテンポラリー・サウンドを期待して聴くとやや肩透かしを食らうかもしれません。B-2のWaiting For Your LoveがMuro氏のHawaiian Breaksに収録されていることもあり、オークションではそれなりに高値となっているようですが、正直オークション価格ほどの価値がある作品かと言われると個人的には微妙かと。ただ、そうした中にあってA-3のPamelaとA-5のOne More Tomorrowはメロウなバラードでなかなかの出来。いずれもロック色強めながら、トム・スコットの吹くサックスが心地よいアイランド・メロウなナンバーとなっており、このあたりのサウンドが好きな人はハマるかと思います。特に後者はピアノとハモンド・オルガン、ギターによるバッキングも心地よく、個人的にもかなりお気に入り。大枚をはたいてまで購入すべき作品ではないと思いますが、もしも安値で見かけたら手に取ってみてもいいかもしれません。マニア向きの作品ではありますが、気になる方は探してみてください。
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