At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Dreamer Boy / Henry Kapono

2014-09-14 | Hawaii
どうも、お久しぶりです。しばらくここに紹介できるような類の作品を買っていなかったことと単純に仕事が忙しかったことが重なり、更新が1ヶ月ほど空いてしまいすいません。紹介するのはセシリオ&カポノの片割れ、ヘンリー・カポノによる1982年の作品。コメディアンでありカポノの母校の後輩でもあるRap Reiplinger(ラップ・リープリンガー)と共同で作られた作品で、曲間にリープリンガーの語りを挟むコンセプト・アルバム仕立ての一枚です。彼のソロ作と言えば1981年にUS本国からリリースした1stと、例のKona Windsが入った1984年の日本製作盤が有名で、中古レコード屋やオークションでも頻繁に見かけるのですが、これらに挟まれた時期の2枚はプレス数が少なかったためか非常にレア。彼自身のネームバリューに反し市場に出てくることが驚くほど稀です。内容の方はいつものカポノと言った趣で、全体的にハワイらしさが少ないロック色の濃い作品ですが、そんな中にあって見落とせないのがB-2のLove Is。とろけるようなエレピとサックス、そしてパーカッションにまみれた傑作バラードで、フリーソウル以降のハワイアンAORファン直撃の一曲に仕上がっています。ソロのみに限らずグループ時代の曲を含めたとしても、おそらく彼の作品の中でもっともアイランド・メロウ色の強いナンバーかと。これだけの曲なのに話題になっていないことからも、本作の稀少性がうかがい知れます。ちなみにリリース元はお馴染みのParadise Records。このレーベル、傘下のBluewaterやShellの作品も含め正規のレーベル・コンピを企画したら、この手のコンテンポラリー・ハワイアンファンに非常にウケると思うのですがいかがでしょう。未CD化作品を含むロイヤル・ガーナー3枚を筆頭にフェイズ7の2nd、ダニー・カウチのソロ、カジュアルズのアルバムや初期のクラッシュ、本作含むセシリオ&カポノの各ソロ、さらには最近人気のジョン・ロウルズや定番カラパナのライブ盤まであるので、ある程度以上分かっている人が選曲したら、それはもう素晴らしいコンピレーションになると思うのですが…。もし関係者の方でここを見ている人がいらしたら、ぜひとも製作をお願いしたいものです。
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