村の水車番

水車小屋のおじさんは見た?  山村のくらしは、今日も快調!

塚原卜伝と弟子 場面其の一

2017年07月05日 | Weblog

冬季を除いて・・・夫婦二人の生活では天気さえよければ庭でお茶をすることが多い、

春は薫風に吹かれながらも向山の新緑を愛でる・・
夏は、パラソルの影から、毎日の池の蓮の花を数えるのも楽しみだ・・
秋には、日ごとに染まる四方山の紅葉に行楽の予定日を語る・・・
そしていつも眼間には向かいにそびえる八重山がある・・・

昔なら、縁側が農家のお茶する舞台だったが、今の縁側は高さもあるうえにガラス戸、カーテンで囲われていてお茶の舞台にはそぐわなくなった・・・

我が家の庭のテーブルには、お茶する舞台に欠かせない護身用道具が置いてある・・・

棕櫚の葉を利用した、蠅叩きだ・・

熊やイノシシ、狸などの獣類を外しても田舎では屋外ならどんな場所でも蜂やアブ、蚊などの攻撃対象になる、

お茶している最中でもいざ、敵機来襲ともなれば手近に蠅叩きに位置するものが素早く蠅叩きで応戦体制に入るのが田舎の常識だ・・・

家内も近頃は腕を上げて来た、
蠅叩きが一閃して空を切ると・・・ぽとりとアブが足元に落ちる・・・
どや顔の家内と顔を見合わせて・・・

私は静かに家内にお茶を注いでやる・・・塚原卜伝と弟子・・場面其の一と言ったところである・・・



コメント (2)
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