水産生物部  [山形県立加茂水産高等学校]

水産生物部では様々な生物の
採集、観察、研究を行っています!

そんなめちゃめちゃたのしい活動の一部をご紹介!!

サクラマスについて

2012年04月20日 20時15分12秒 | Weblog
県魚「サクラマス」について

サクラマスの旬は今です。

昨年11月、水温が18℃を切った頃に淡水のヤマメを海水へ人工的に慣れさせ「サクラマス」にしました。

?の方もいるかと思うので説明を加えると、ヤマメとサクラマスは同じ魚です。一生川に残った個体を「ヤマメ」海に降ったものを「サクラマス」と言っているだけです。


そして、海水に慣れさせたサクラマス(養殖)には身が赤くなる特別な餌を約半年与え、200gから約800gまで育て、成長速度も早いことが判りました。


今日、天然サクラマスを購入し、外観や肉質・食味を比較しました。

 ↑ 天然と養殖  ・・・判りますよね。

  デカイ方が天然で、小さい方が養殖です。

  ヒレの形や顔の凛々しさが天然物は格好いい!
 
しかし、問題は身の方。

身の赤み具合や、味で見劣りしなければ、市場で少しは勝負できると考えていました。




↑・・・上が天然、下が養殖

 明らかに天然の勝ち。赤みにツヤがあります。


ここからは生徒とのやり取り

 「身が赤くなる餌を与えたので、身は赤いはず」
 
 養殖サクラマスを捌く

 「オー!」生徒の歓声

 「次に天然、これはソコソコ赤いはず」

 「アー ↓ 」 この時点で天然には全然及んでいない空気が漂う。

 
 「問題は味!」

  どう転んでも太刀打ち出来ないことが判りました。 ・・・今回は


 ただし、味は比べなければ
              比べなければソコソコ美味しいことが判りました。


 問題は餌の改善。

 人間の管理下で、安定した高品質な物が出来ない訳はないと思いたい今日でした。 


 

 
 日は沈み、また昇る。


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