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札幌で開かれていた第3回北太平洋漁業委員会が閉会

2017-07-16 14:19:30 | ニュース

焦点のサンマ地域・国別漁獲上限の設定は合意できず

許可隻数の増加禁止、IUU漁船対策など取り決める

 

 北太平洋公海のサンマ、サバ類などの資源保存・管理措置を話し合う北太平洋漁業委員会(NPFC)の第3回会合が13日から札幌市厚別区のホテルエミシア札幌で開催され、3日間の協議を終え、15日閉会した。日本側が提案したサンマの総量規制、地域・国別漁獲量の上限設定は合意に至らなかったが、サンマ、マサバともに許可隻数の増加の禁止、IUU漁船対策に合意した。

 NPFCは北太平洋公海の漁業資源の持続的利用に取り組む地域漁業管理機関で、日本をはじめ中国、韓国、台湾、ロシアなど8か国が加盟し、2015年に設立され、日本に事務局を置く。

 今回の協議結果について、神谷崇(こうやたかし)水産庁資源管理部長は「漁獲の上限を設ける日本の提案は中国などの反対があって合意しなかったが、許可隻数に法的拘束力のある歯止めをかけることができた」と成果を確認し「来年以降の年次会合でも漁獲の制限を引き続き協議する」とした。次回会合は、来年7月に日本で開催される。

 IUU漁船(違法・無報告・無規則)対策に関する議論では、IUU漁船リストが採択され、無国籍漁船23隻の掲載が決定され、取締りに当たり「公海乗船検査」手続きを暫定合意した。さらに中国に対し、他の加盟国の総意として違法漁船の根絶を改めて要求した。結果概要は次の通り。

(1) サンマの保存管理措置=日本が提案した国別漁獲上限の設定、許可隻数の増加を禁止する措置について議論された。遠洋漁業国・地域による許可隻数の増加を禁止する措置は合意されたものの、国別漁獲上限は合意を得られなかった。この措置は1年限りとして来年の次回会合で再度議論されることも併せて決定した。

(2) マサバの保存管理措置=日本の提案により可能な限り早期に資源評価を完了し、それまでの間、公海でマサバを漁獲する許可漁船の隻数増加を禁止する措置に合意した。

(3) IUU漁船対策(ア)IUU漁船リスト=日本の提案のもとIUU漁船リストが採択され、無国籍船23隻の掲載を決定した。(イ)公海乗船検査=IUU漁船を取り締まるために必要な公海乗船検査手続きを暫定合意した。

(4) その他=中国に対し、違法漁船の根絶を改めて要求した。

水産庁の神谷資源管理部長(左から2人目)らが委員会終了後、記者会見

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