睡蓮の千夜一夜

since 2009/07/20

木洩れ日の落ちる場所(2)

2009-11-25 07:33:51 | 散文詩(ム印良品)

裏山へ抜ける道は
石垣を越え
だらだら坂をのぼり
お社の朱門をくぐる

 木洩れ陽の落ちる場所を目指し
 息をきらし暗い参道をかけあがった



心が騒いでしかたがないときは
いつもここにいる
やり場のない憤りに疲れたときも
ここにくる



なにをするでもなし
タバコをくわえ
木々をすかせて空を見る

まぶしい木洩れ陽に
目をとじれば
残像に消えゆく群青の空

 

乾いた枯れ葉が風に舞い
軽やかに木々を渉る音
ひゅう〜ひゅっ〜ひゅう
ころころ、かさかさ

落ち葉の吹き溜まり
そのなかに
小さなシメジが息づいていた



雨がぽつぽつ天の雫
むせるような
湿った匂いに包まれる
さあ帰ろうか



帰り道
急ぎ足を止めた可憐な花
そぼふる雨に濡れていた



山の息吹に
五感が戻り
雨に打たれ
励まされた
ありがとう 




 

ジャンル:
ポエム
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