昨日みた夢

小栗旬さんの魅力に触れて、
舞台の面白さにはまった管理人の独り言

『冬物語』を観て。。。

2009年02月23日 | 舞台・映画の感想文^^
日曜日に観てきました^^
『冬物語』
例によって、月ゾウさんと師匠と^^
(あのぉ・・・・・読み返してビックリ^^;ダラダラ激長です^^;)


いや~~~~~~~~~~~~~~良かった!!!!!
まだ余韻から抜け出せないでいます。
長すぎだろ!!と自分に突っ込みいれたくなるくらい、まだなんだかボーー(^^;)
久々に・・・・・と付け加えると、それまで観たものに失礼な気もしますが
あえて。
久々に、かなり好きな舞台でした^^
かなり良い!
事前にざっとあらすじを読み、それ目的で行ったわけではない本屋さんで
原作を見つけ、読んだのですが・・・
原作は・・・・正直言って、大したことない話です(^^;)
文字で読むと、なんにも心に響かないお話。
「そんなに疑わんでも」という嫉妬から始まり
まるで『オセロー』か???と思わせる流れ。
「あ~~~あ・・・・自業自得だ・・・」と思わせる悲劇が起こり
「あり得へんやろ^^;」ってくらい事が上手く進み・・・
最後は、ロマンス劇と言うだけあって、幸せな・・・結末を迎える。
ま・・・・こんな感じです(笑)



とりあえず、簡単な人物紹介とあらすじを^^

『シチリア王レオンティーズ(唐沢寿明)は、幼馴染のボヘミア王ポリクシニーズ(横田栄司)が
 シチリアに滞在した折、帰国を引き止める妻の王妃ハーマイオニ(田中裕子)の言動から、
 ふたりの仲を疑い始める。
 嫉妬心を抑えられないレオンティーズに危険を感じたポリクシニーズは急遽帰国し、
 ハーマイオニは臣下アンティゴナス(塾一久)の妻ポーライナ(藤田弓子)に匿われる。
 レオンティーズは生まれたばかりの王女パーディタをポリクシニーズの子だと思い込み、
 他国の荒野へ捨ててくるようアンティゴナスに命ずる。
 心労で幼王子が急死し、ハーマイオニは自害したと伝えられ、
 レオンティーズは自分の過ちに気付き激しく後悔する。

 ―16年の歳月が流れる。

 
 ボヘミアの王子フロリゼル(長谷川博己)は羊飼いの娘(実はパーディタ・田中裕子)と
 身分違いの恋に落ちて「羊の毛刈り祭」の最中に求愛をする。
 息子の相手を探る為に変装し祭りに紛れ込んでいたポリクシニーズは
 「父親には婚約を知らせるつもりはない」と言うフロリゼルのひと言に激怒し
 その場を去る。
 途方に暮れる二人はシチリアへ駆落ちをし・・・。
 懺悔して独り身を通していたレオンティーズは快く彼らを迎え、
 折しも、パーディタを育てた老羊飼い(六平直政)もシシリアに到着し、
 彼の証言によってパーディタがレオンティーズの王女であると判明する。
 そして、長く侍女を務めたポーライナの屋敷で、王妃と見まがうほど
 よく出来た彫像を見る。
 音楽とともに像が静かに動きだし、実は生きていたハーマイオニ自身で
 あることが明かされる。
 一同再会の喜びのなかで、パーディタとフロリゼルはめでたく結ばれる。』



         (あらすじはこちらから拝借したものに、付け加えました^^)
          注:付け加えたものも、拝借したのですが、どこで見たのか忘れてしまいました@@;




という感じで、幕間を挟んでの前半と後半とでは、全然印象が違う舞台です。


この戯曲が、
演出家によって作り上げられ動き出し、役者さんによって命を吹き込まれ
観客の前にお披露目となった時に・・・
こうも素晴らしい舞台に変わるのか?!
・・・と、感動すら覚える驚きの傑作でした^^
終わってから、興奮気味に3人でお茶しながら話してたんですが


「こんなものを見せられては・・・シェイクスピアが凄いんじゃなくて
 蜷川幸雄が凄いんだ!と思わせられるよね・・」


って。
本当にそうだと体感できた気がします^^
もちろん、今までも、やっぱり私は蜷川さんの演出が好きで
蜷川さんの舞台の素晴らしさをわずかですが知っていたつもりでしたが
今回ほどに、美しく華麗に生まれ変わった舞台は初めてかも?というくらい。
というか、あまりにも原作の戯曲があっさり読めてしまい、深みのないお話なので
その差が激しいから、そう思うのかも(笑)
パンフレットで蜷川さんも
「ぼくが読んで『ヒドイなぁ、これがシェイクスピアか?』と思うような作品ほど
 あらゆる劇的想像力で埋めようとするために、かえって
 演劇的には豊かになっている気がします」
と仰られてて・・・・
まさにそう。
そう言われる蜷川さんの作り上げた「舞台・冬物語」は見るに美しく、聞くに心地よく
事細かに説明する視覚的な要素が少ないがために、観客も想像力を駆使して
物語に思いを寄せて・・・感じとっていく。
という気がしました。





何度も書くんですが、読んだだけでは感じ取れなかったものが
演じて見せてくれることによって、テーマもしっかり伝わってきて。
今回、蜷川さんが伝えて来てくださったのは、我が師匠(まるみさん)の言葉を借りるなら
「人生の肯定」かな・・・・と。
悲劇が起こる前半、もう…悲しみや苦しみに支配された世界なんですが
そこでも、それぞれが「自分の今」を肯定しながら、後悔もしながら
辛くても生き抜こうとしている姿に、ある種の「生」の力強さを感じます。
そして、ガラリと雰囲気が変わる後半。
場面も、王のいる宮廷から、羊飼いの暮らす民衆の世界に移すんですが
そこでも、民衆たちは決して裕福ではない暮らしを楽しみ肯定し、
自分の人生、運命のようなものを許容しながら、生きている。
そこにもまた違った力強い「生」のエネルギーを感じました。
その民衆の活力と明るさと、ずる賢さと優しさに物語は引っ張られ
最後は奇跡のような展開になり・・・王や貴族といった特権階級の人々も
傷が癒され、「失ったものが回復出来て」(蜷川さん)
「ああ、この世界は生きるに値するかもしれない」(蜷川さん)
という希望に満ちたメッセージをくれて・・・幕は閉じます。



素敵な舞台でした。
そこかしこに考えさせられたり、ジーンと胸を打たれたりする要素があり
今でも思い出すと・・・ちょっと涙が滲んでくるような感じです。




それに、役者さんたちが本当に素晴らしかったです。
キャスティングも素晴らしかった。



最初レオンティーズ唐沢さんが幼馴染で親友のポリクシニーズ横田さんと
本当に仲良さそうに、幸せそうに・・登場するんですが
その二人の手には、その後も友情の象徴のような形で登場する「紙飛行機」。
この紙飛行機の存在が、ものすごく優しく、切なく、愛おしいものになるので
私は、この紙飛行機を二人で飛ばすシーンがすごく好きです^^
そんな仲の良い二人なのに・・
レオンティーズは、帰国予定のポリクシニーズに滞在を延ばすように頼むのですが
その親友は、自分の頼みでは変更しなかったのに、自分の妻ハーマイオニの頼みは
快く受け入れて、滞在期間を延ばすと言う・・・
その二人のやり取りに嫉妬するのですが、きっと、親友への嫉妬だけでなく
親友の心を動かした妻への嫉妬のようなものもあったんでは?と思います。



で、ここからが大変(笑)
一人で勝手に誤解して、嫉妬に狂うレオンティーズ
あることないこと想像して、勝手に妻や親友を罰していきます。
挙句の果てには、「この目で見た」だの「聞いた」だの言い出し(笑)
・・・誰がいつ、そんなこと言ったのよ?・・・と突っ込みたくなる(笑)
自分の誤解や、ちょっとした嫉妬心から、作り上げてしまった事を
もう真実と思いこみ、事実・・彼の中ではそれが真実になってしまうんですから
本当に手が付けられません(^^;)
ここで、凄いなぁ・・と溜息なのは、唐沢さんです。
セリフだけで、この激情ぶりを伝えてくるのですが、もうまさにそこには
嫉妬に狂った、勘違い王が居て(^^;)
素晴らしい怒る王、狂った王でした。
この激しい姿から、一変、その自分が間違っていたと気づいた時の落胆ぶりは
見ていて、あまりにも可哀想で、自業自得・救いようがない・・と思いながらも
抱きしめてあげたくなるくらい、切ない・・・悲しみの王の姿になられました。
幕間が終わってからは、最後の再会の場面まで、唐沢さんは登場しないんですが
前半の印象が強く残っていて、唐沢さんの存在を感じさせたまま、
唐沢レオンティーズ不在の中で話は進んでいきます。
でも、そこにはしっかり、王の存在があって、
舞台上にも、そしてその舞台を見ている観客の心にも、ちゃんと存在していて
その「気配」をずっと感じながら観ていた気がします。
これってすごいなぁ・・・・・・・と、今思い返してみても
ゾクゾクします。



その「勝手に何を言ってるんだ???」という怒りの王と対照的に
優しく慈愛に満ちた、凛とした美しさを持った王妃・・ハーマイオニを演じられた
田中裕子さんは本当に不思議な魅力のある方でした。
この王妃の清らかな優しさが、後半・・・最後の最後もすべての人の心を救うんです。
それにしても王妃と、王妃の娘のどちらも田中さんがされたのですが
16歳に見えたからビックリ(笑)
神々しい王妃と、可憐な少女を、演じ切られました



あとは・・・・・
あ、そうそう。
怒り狂う王に屈せず、王妃の無実を堂々と主張し続けたポーライナの藤田弓子さん。
この人がキーパーソンとなるんですが、
その堂々とした態度や、肝っ玉の大きさホントに気分爽快な感じで
誰も王には逆らえず、口ごもる中、天晴れなくらい、ズケズケと意見し
でも、それがただの口うるさいおばさんになってないところが素敵でした^^


愚かな王の勝手な暴走によって続いた冬物語も
最後は生命の祭典の春の訪れのような、暖かな、心救われる、結末を迎え
その見事なハッピーエンドに涙が滲んでくるという・・・。

人生はやっぱり生きる価値はある
人は失敗もするし、後悔もしながら、苦しみながらでも生きていけば
そして間違いを悔いて、懺悔しながら、それでも人生を肯定していけば
ご褒美はあるんだ・・・って。
生きてりゃいい事もあるんだ・・って。
そう思わせてくれて、この世はやっぱり生きるに値するものなんだ・・って。
そんな事をしみじみと伝えて来てくれました。




長すぎる感想ですが(笑)
ほんま、ダラダラ書いてすみません(^^;)
まとめるのが、驚くほど苦手なんで・・・思いつくままにダラダラ書いてしまいました。

んでね・・・・・・・・・・・・・・・・最後にいいですか(^^;)
一番大事なこと・・・まだ書いてないから(笑)
それは何かと言うとですねェ・・・・・・・・・・・
誤解を恐れずに、声高らかに言いますが(笑)
ハセヒロさん最高でした^^
もうね~~~~~
あのね~~~~~~~~~~~
ホントにねェ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
驚くほどカッコ良かった
いや・・・マジで惚れました(笑)
ハセヒロさんに・・なのか、ハセヒロさんがやったフロリゼルに・・なのかは不明(笑)
たぶん、あちこちできっと、ハセヒロさんフロリゼル素敵だった・・と絶賛されてるはず(笑)
ホントにね・・明るくて、輝くような、キラキラの王子様で、育ちの良さを隠しきれない
品のある王子を熱演されたというか・・・なりきられたというか・・・。
バーディタでなくても、絶対に恋します(笑)
間違いないです(笑)
決して、誰もが認めるハンサムではないと思うんですが(失礼^^;)
立ち姿が美しく、それこそ、よく小栗さんが評される時に言われるように
生まれ持った貴族のような品・・・があって、本当にくらくらするくらい
素敵でしたよ^^
で・・・・・・前々から思っていたし、皆さん言われてましたけど
小栗さんと立ち姿の美しさがよく似ておられます^^
後半になってから登場する王子なのですが、その後半の初めは、羊飼いたちと
共に居るってことで、身なりも民衆の身なりなんですが
そんな中でも目が行くほどに、綺麗でしたし
何より!!
その羊飼いの身なりから、王子としての着飾った身なりへと変わり、
唐沢さん演じるシチリア王に会いに行くんですが、もう・・・この時のカッコ良さったら!
ここでも、先に退場するシチリア王の後を、婚約者バーディタを優しくエスコートしながら
さっとマントをひるがえし、去って行く後姿は・・・小栗さんにそっくりだった~~(笑)
ちょっとびっくりするくらい^^
ね・・・・・?
どれだけ素敵だったか、こう言えば分かるでしょぉ?
いや、ホントに素敵だったんですよ^^
って、日曜日から、私・・・何回言ってるかな?って感じ(笑)




あ・・・最初に「誤解を恐れずに言うと」としたのは
前記事にも書きましたが、「小栗さん在りき」ですからね(笑)
その上で、今回のハセヒロさんは最高に素敵だったな・・・と
ま・・・「カリギュラ」でも、私はケレア大好きでしたけどね(笑)
ケレアという人物が好きでした^^
私のケレア好きは、お友達の中では有名(?)な話です(笑)





まあまあまあ・・・そんな感じです(笑)←終わり方が分からなくなった^^;
いやぁ・・・・びっくりするくらい、長く書いちゃった(笑)
おまけに、二度三度とたぶった感想があるかも@@;
こんなのをここまで、読んでくださった方・・・どうもありがとうございます^^
この後、もしかしたら、DVDになるかもしれないし、万が一放送なんかあったりしたら
皆さま、ぜひぜひぜひ!!!ご覧になられたらいいと思います^^
大阪公演、残すところ明日明後日。
これから行かれる方々は、どうぞ期待して行かれてください^^
ではではこの辺で^^


小栗さんの予定はこちらから

              小栗さんカレンダー(おぐカレ)


             (溢れ返る情報を、お友達数人でカレンダー形式にまとめてあります^^)





あ・・・小栗さん^^
めちゃくちゃ短髪にされましたね
最高です
めちゃくちゃ似合ってるし、すんごく好きだーーーーーー^^
あ・・・クリりあん(誰のことか分かりますよね?^^;)も昨日、撮影で髪をバッサリ
だったそうです^^
切る前は、ソニエリのCMの指揮者小栗さんみたいだったようですが(笑)
今度は源治???になって帰ってきたそうです(笑)
楽しみ



好きーーーーー






[PR] ウィークリーマンション 神戸




最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
明日 (tomo)
2009-02-24 01:59:31
こんばんは。
遅くに失礼します(笑)

『冬物語』観に行かれたんですね。
私は…明日観てきます。
最初はどうしようか迷っていた舞台。
友人に『行こう!』と誘われ
なんとかチケットを確保して(笑)
ハセヒロさんの評判はよく聞きます。
なのでとっても楽しみなんです。
もちろん初・唐沢さんもですが。

全くの真っ白な状態の頭の中に
どんな風に入ってくるのか!?
楽しみです。
tomoさんへ^^ (すいか)
2009-02-24 11:29:17
tomoさん^^
行かれるんですねーーーーーー^^
そろそろ向かっておられる頃かな?
もうねーーーすんごく良かったですから!!
楽しみにして行かれてください^^

ハセヒロさんは、本当に素敵な王子を演じられましたよ^^
いつも目で追ってしまうカッコ良さがありました^^
あ・・・16歳のバーディタ田中さんとね、終始・・いちゃいちゃしてますから(笑)
そりゃもう・・・腹立つくらい、ずーーっといちゃいちゃしてます(笑)


舞台として、本当に質の高い、素晴らしい舞台だと思います^^
観て、損はないです。絶対に。
オセローともまた全然違いますし、最後にちゃんと救いがあって、それが押し付けでなく
下品でもなく、自然と涙があふれてきて、観ている者も癒してくれます^^
唐沢さん、素晴らしかったですよ^^


どうぞ楽しんできてください^^
私も…♪ (ゴブリン)
2009-02-24 22:56:16
こんばんは♪
携帯からすいかさんの感想読ませていただきました。
何ページあるんだろう…と、ドキドキしながら(^_^;)
やっぱりすいかさん、すごいなぁ~。
感情や気持ちを言葉に、ましてや文章にするのがとても苦手な私にとって、こんなに表現豊かに表せるすいかさんを、尊敬します。

実は、明日の楽日に行くのですが、
すいかさんの感想読ませていただいて、
俄然楽しみになりました♪(前から楽しみにしてましたけど…ねV(^-^)V)
楽しんできま~す(-^〇^-)♪
ゴブリンさんへ (すいか)
2009-02-25 18:03:45
ゴブリンさん

携帯からとは!
無謀な!(笑)
親指大丈夫でしたか?(笑)


楽日いかがでしたか~(^O^)
素敵な舞台だったでしょう?(^^)
感動的な最後でしたしね…
いい舞台だったなぁ~って…今、思い返してもジ~ンとします。
ゴブリンさんも幸せ気分味わって帰って来られますように。


それから、そんなにお褒め頂いて(^_^;)どこに逃げようかと考えてます(笑)
私の感想がわずかでも、ゴブリンさんにわくわくを差し上げる事が出来たなら嬉しいです(^^)

コメントを投稿