祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

寒の月

2008-01-31 13:06:51 | Weblog
弔問へ寒さは足より駅ホーム
寒の内友と連れ立ち降りる街

暮れてゆく生駒の山の冬灯
駅のベル夫待つ定位置寒の月

写真 1月27日に撮る。大阪城の蝋梅。

2008-01-28 22:10:04 | Weblog
つんつんと青枝伸ばし梅蕾む
時どきは雪のちらつく女子マラソン
盆梅の風を散らして金屏風

天守閣雪と風とを金の鯱
冬濠の坂をランナー下りくる

大阪国際女子マラソン、大阪城梅園近くで待つ。26キロ付近。

寒の内

2008-01-24 23:47:56 | Weblog
寒釣りや動かざる水鳥もいて
灯油缶門に置かれて京の路地
マスクとるおばんざいの香錦市場

下鴨神社
参道と落葉の境界は竹
寒の内目覚めるような桜門
光琳の描きし梅も赤く蕾む

1月22日、歩き会の今年の初詣は下鴨神社へ。50以上ある建物は大方国宝や、重要文化財に指定されているという。行事もよく知られている蹴鞠、やぶさめ、葵祭などいろいろ。境内も広い、不思議と参道には落葉が見あたらなかった。木々の下には落葉の絨毯があるのに。最近白砂利をひかれたのかなと、話ながら進んでいくと、朱色の鳥居と桜門が見えてきて、落葉の話はそれまでとなった。

探梅

2008-01-21 23:48:46 | Weblog
探梅や鳥居のそばの寄席の小屋
寒すずめ句碑に下りくる一羽二羽
白き杖蝋梅の香に寄りきたる

大寒や天満宮の句碑の前
ジャスト五時帰り着く駅寒の雨

大阪天満宮へ。長い商店街をのぞきながら。天満宮の横の入り口の鳥居のホンの傍に寄席の小屋、繁昌亭が出来てます。
天満宮の境内で芭蕉の句碑を二つみつけました。他の俳人の碑もあります。

写真の芭蕉句碑は「行年や薬に見たき梅の花」。芭蕉の他の句碑、「棋(梅)咲いてよろこぶ鳥の気色かな」。句碑の横の枝垂れ梅は蕾が沢山付いてます。



蝋梅

2008-01-18 17:02:51 | Weblog
亡き友の賀状手にして字をたどる
唐梅や亡き人の名呼んでみる
蝋梅の透けて土手風ぬけてくる

kさんが亡くなっていた、と中学関西同窓生から知らせが入る。彼女から、元旦に年賀状をいただいてる。聞くと12月25日に自転車での事故死でした。事故の前に出された賀状。ご商売柄、丁寧な筆の宛名書きです。驚きと怒りと悲しみがわいてくる。ご冥福をお祈り致します。

寒すずめ

2008-01-17 08:58:23 | Weblog
冬の土手遠くに色みせ観覧車
マウスピース渡し歯科椅子小正月
寒すずめ日当たりに出て集いおり

犬の尾のユラリユラリと冬日落つ
冬鵙のきりきり鳴いて離れゆく

淀川河川敷ゴルフ場からの生駒山。生駒山の左手に枚方公園の観覧車が小さく見える場所です。

正月花

2008-01-10 11:03:30 | Weblog
結び目の花瓶の風呂敷正月花
葉牡丹の真中にひかる水の玉
早朝の街包みおり冬の霧

乗客の笹もつ枝に福飾
茎の列白菜切られ土に立つ

ウインドウショッピッグしていて素敵だな~と思ったのが、花瓶を風呂敷に包んであり、また結び目がきりりと目立つ。それに花が活けてあった。こういう風呂敷の使い方もあるのだな。

着ぶくれ

2008-01-05 23:00:00 | Weblog
鳥はまだ水面に浮かび冬日落つ
冬日落つ橋はまだまだ遠い距離
橋の灯に着ぶくれて見え吾影も
土手歩く沈む夕陽を見る五日

3時30分過ぎより淀川堤防へ。風もないので、対岸(寝屋川市)まで一周してみる。淀川新橋を渡り次の鳥飼仁和寺大橋で戻ってくる。途中で太陽が沈むのを見ていた、5時。流石に日が沈めば寒く、歩く人は少なく心細くなってくる。橋の灯に包まれるとぽっとした。8500歩、約4,5km位でしょうか。

お元日

2008-01-03 00:06:39 | Weblog
明けましておめでとうございます。
 皆様今年もよろしく
      お願い致します。

日を照らし日を陰らせてお元日
毛糸帽川辺に沿いて歩き行く
手袋のグー・チョキ・パーと影映す

おめでとう言うて駆け込みお年玉
鬼は追う土手の広場よお正月
子ら去りてまた二人なり二日過ぐ

二日には家族全員集合しました。腰を落ち着けた大人達にうずうずしていた子供達は待ちに待った河川敷へ。二家族八名での鬼ごっこ。父親はお屠蘇やアルコールが入っているので、途中ひとりは「タイム」でぬけ、もう一人も「おっちゃんはお地蔵さま」と、不動の姿勢、二人ともギブアップ。「お地蔵さんは走れないわ~なぁ」と子供達は妙に納得。子供達は元気です。

一年生と三年生の従姉妹たちです。