降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

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★『校閲ガール』は150円だった。

2016年11月08日 | 新聞/小説


『校閲ガール』(宮木あや子さん、角川文庫・税別560円=写真)を読んで、新聞社の校閲部と、出版社校閲部の仕事はまったく違うんだなぁとあらためて感じた。
校閲部の知人デスクは
「チェックの速さが必要な新聞社と、出版社・単行本の仕事内容は似て非なるもののようです。だから、出版校閲専門だった人がフリーで新聞社校閲に派遣されると、とても戸惑っています」
*『校閲ガール』売るなら今だ!
読み終えた文庫や雑誌がたまったので、『校閲ガール』もブックオフに持って行った。
『さらば、荒野/ブラディ・ドール①』(北方謙三さん、ハルキ文庫・税別560円)は買取額50円、『幻の女/新訳版』(ウイリアム・アイリッシュ著、ハヤカワ文庫・税別980円)同30円のところ、なんと『校閲ガール』だけ高価買い取りの150円!
——テレビドラマ効果か?
——石原さとみさん効果か?
宮木さんは北方謙三さんをも超えた!(ブックオフではね)


小説『校閲ガール』の主人公・河野悦子(略してコウエツ)が配属されたのは、総合出版社・景凡社の校閲部文芸班。連載小説や単行本を主にチェックするところ。
( ⬆︎ 悦子はファッション誌の校閲班に行きたいのだけれど、抜群の記憶力を校閲部長に見いだされ、なかなか出してもらえない設定)

【新聞社校閲にはルールブックがある】
新聞記事にはつかえる字や表外字、言い換えるべき語、記事フォームなどがあって、すべて「記者ハンドブック」(株式会社共同通信社)に準拠している。
(その新聞社独自のハンドブックもあるけど、共同通信社版をベースにしている)

例えば、作家が書いた小説。出版社校閲者は
「元旦の朝」
とあればそのままだろうけど(ゲラに付箋を貼って一応「元日ではないでしょうか?」と著者確認しているようだ)、
新聞記事だと、新聞社の校閲部は
「元日の朝」
に書き換えるはず(「元旦」は元日の朝のこと)。

【新聞社校閲はスピード】
新聞社の制作システムによっては、校閲さんがモニターをチェックしないとホストコンピューターに送らないようにしている。
慣れていない遅い校閲さんだと、なかなかデータが組み版メニューに入って来ないのだ……。
悦子ら出版社・文芸校閲者の場合、単行本1冊の確認作業に約2週間の時間が与えられていて、さらに外校(そとこう・外部校正)まで出していたのにはビックリした。
けっこう時間があるんだねぇ、出版社は。

【新聞社校閲部は黒子というわけにはいかない】
小説『校閲ガール』の中で、悦子は著者や作家の前に直接出ることを自戒している。
悦子ら出版社校閲者から著者に何か疑問点やメッセージがある場合、ゲラに付箋を貼ったり担当編集者を通したりしている。
どっこい、新聞社校閲部は(ゲラに付箋を貼ったりしていたら降版遅れ必至だから)出稿部デスクに直接聞かないとならないのだ。
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