すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

透明熊

2011-05-11 23:49:16 | 短歌
しろくまの毛はしろくない ゆっくりと硝子をすべる二月の霙

透明な毛をそよがせて乱反射したい光は氷のひかり

(ストローに)ホッキョクグマの体毛に(ソーダ水)浸入するみどり

じぶんでは光らないもの真夜中に照らしあうもの月・熊・氷

「しろくまちゃんのホットケーキ」は裏返る(うん、南極をみた子もいるよ)


(「未来」712号 2011.5月)



 ホッキョクグマの体毛は透明で中が空洞。
 霙が車のフロントガラスをつーっとすべっていったとき、そのことをふっとおもいだしました。二月のしめきり直前のことです

 さて、明日が発行予定だった歌集ですが、諸事情により若干遅れております。
 みていただける日がはっきりしましたら、ここでもおしらせしますので、どうぞよろしくおねがいします。


コメント (2)
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