すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

いきもにあ

2015-12-20 18:22:01 | すぎな日記
12/12(土)京都みやこめっせで開催された「いきもにあ」に出展していました。

いきもの好きや研究者が集まる、グッズ販売あり講演ありの夢のようなイベントでした。

いきもにあ公式HP


事前にこちらのブログでもお知らせするつもりでしたが、まったく余裕がなく……申し訳ありませんでした。
(実は今3か月分まとめて更新した状態……)

販売していた物の試作品・展示品のプレゼント、並びに在庫販売については、ツイッターをやっていらっしゃるかたはDMで、やっていらっしゃらないかたは右のメッセージ欄からお問い合わせください。
(このブログのメッセージは受信専用で、別のyahooアドレスから返信いたします。)

とりいそぎ報告でした! 終了後のおしらせでほんとにごめんなさい。
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ミドリの水

2015-12-20 18:17:52 | 短歌
ボルボックスすくいにゆくとささやけばくすくすわらう遠いみずうみ

いなくなった/みえなくなった どっちだろうボルボックスのいたはずの水

餌として育てたものを呼ぶ灯り さあ水面にあがっておいで

いつまでも海へゆけずにきらりきらりブラインシュリンプ真水で洗う

    「ねこあつめ」のまんぞくさんは、満腹で眠る白い猫。

まんぞくさんみたいだね(聞いていないね)捕食のあとのミドリヒドラは
   


(「未来」765号 2015.10月)
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道草、ひかる

2015-12-20 18:17:13 | 短歌
朝焼けの鮮魚列車にすべりこみ眠ったままで運ばれる風

    近鉄には鮮魚列車が走っている。

どのくらい眠っていたの網棚はとっくに網じゃなくなりました

道草に来てねきらきらギンメッキゴミグモひかる公園にきて

公園にだって蛙が(水辺からひみつの道があるんだ)うたう

電車からみていたうすいむらさきの雲まで来たらアレチハナガサ

     ミドリヒドラを飼う。

ガラス瓶ふつふつ煮沸されつづけあしたみどりの王国になれ

しんこきゅう雌雄同体みなそこに緑の触手ひろげるきもち

LEDのひかり深夜の水に射しミドリヒドラはひとりで殖える




   
(「未来」764号 2015.9月)
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散歩の名前

2015-12-20 18:16:50 | 短歌
橋ひとつ渡ってきょうの散歩には名前をつけないことにしようか

鯉幟のしっぽの影に撫でられた草から順に波になります

踏んづけていいレンゲいけないレンゲ 草笛の音いったりきたり

つよく鳴るつばさに威嚇されたくてケリのすみかの畦道をゆく

カナメモチってこんなに大きくなるんだね知らない家の屋根をみあげて

ハナムグリ離陸着陸くりかえし四月の雲をすこし動かす

白い花(ことしの春)が終わってもレッドロビンはどこへもいかない

「※フェロモンは別売りです」と耐水性粘着トラップあかるく告げる

はばたきは痛いことかもしれなくて枝のすきまのナガサキアゲハ

脱いだ皮しずかにたべてイモムシはむずかしいってなに、とたずねる



   
(「未来」763号 2015.8月)
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ぴかぴか

2015-08-13 15:50:23 | 短歌
バターカップ 金網越しのきんいろは春の空き地をひろげていった

ヒーローは色で呼ばれてキンポウゲレンジャーならばひとりでつよい

キューティクルイコールクチクラはなびらに光はじけてキツネノボタン

釦だとおもっていたよぴかぴかと四月のなかに散らばるものを

かんたんに名前をあかさないようにアカミタンポポ地にひくく咲く



   
(「未来」762号 2015.7月)
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白蝶黄蝶

2015-07-26 15:56:56 | 短歌
あたらしく咲いても春の自転車のおなじタイヤを見ているスミレ

絵のなかの鳥は翼で指している 行きたい森は絵の奥にある

     初蝶来何色と問ふ黄と答ふ(高浜虚子)

この春は白、いま光ったルリシジミ 真昼の空にとおく答えた

初蝶でその年の夏を占う話(たのしいムーミン一家)が好きだった。

おだやかな夏がくるよとまだちゃんと来てない春に告げられている

シジミチョウぽろぽろ川へ降りてゆくキリトリセンのような残像

穂のかたちのこしたままの枯れ草にあたためられているモンキチョウ

黄色にも会えた日だからひそひそと日向の翅に触れていいかな

この春にはじめて会ったヒトとしてきみどりの眼に映してもらう



(「未来」761号 2015.6月)

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二月の樹

2015-07-26 15:51:37 | 短歌
坂をのぼる だれかのダウンコートからぬけだしてきた羽毛をつれて

   大きなセンダンの樹がある道。

実は消えて種はかわいて拾えるとしたらざらざらするなつかしさ

ポケットのなかで触れたらトラピストバター飴、いえ白い種です

銀杏の並木の冬芽は影の色だから クレヨンいっぽんぽきり 折りたい

とりどりの名をもつ梅の名札にはどれも「バラ科」と記されている

卵鞘は梅のつぼみに囲まれて花に会うことはないカマキリ

とおくから見る白梅が好きなこと/その樹の名前 春に忘れる


(「未来」760号 2015.5月)




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冬の断面

2015-05-21 12:25:33 | 短歌
切り口は空に向けよう おいで雪おいでヒヨドリひかる果実に

雪雲を照らす蜜柑の断面は(ヒカリグルマだ)ゆっくりまわる

 『光車よ、まわれ』(天沢退二郎)で、一郎がつくるシチュー。

輪に切られ水にしずんでゆくときにゆらりと月になる野菜たち

ほんとうの星のかたちは重なってとろとろ地平線とけてゆく

川沿いの防犯灯のナンバーは西へゆくほど増えるのでした

モズならばなにか刺したいような木をさがしてミノムシだけをみつける

人間のつくるはやにえ 空を指す枝に片方だけの手袋


(「未来」759号 2015.4月)




バス停に結ばれているスカーフは春からずっと待っていた色


という歌を歌集に入れましたが、こういうのを「善意のはやにえ」っていうんだって~


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煙突の時間です

2015-04-25 18:12:27 | 短歌
夕方になったら空にあらわれる煙突 そこにあたたまる雲

「さくら湯」の文字ななめから遠くからみつけた路地でまだ鬼だった

レールだけひかる時刻にここにいるみじかい踏切のまんなかに

同定ができないままに見あげればイネ科はみんなみんな手を振る

    セイバンモロコシがとても増えている。

ジョンソンは誰ですかジョンソングラスほんのり赤い穂は揺れつづけ

歩道橋がなかったころ、とかんがえて見おろしている古墳公園

水鳥埴輪つばさをひろげ(雲でした)西の稜線とおくてちかい

自分にはできないことはいつまでも見ていられるねカルガモ潜る

さかのぼるいっしょにくだるたちどまるよこぎる どこの川とも話す


   
(「未来」758号 2015.3月)



前半は橿原昆虫館にいったときにみつけた、煙突のある風景。
後半は地元にかえってきています。

二年間ネットプリントとセットで月詠も更新していたので、うっかり忘れてて遅くなりました~
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月刊ミドリツキノワ3月号

2015-03-18 12:09:02 | すぎな日記
「月刊ミドリツキノワ」3月号を公開します。

ひとまずこれで月刊のネットプリントは終了、ということで、一度でもみてくださったみなさま、ありがとうございました。
第一歌集以降の、結社誌・雑誌等への発表作から、季節に合わせて編集したものをお届けしてきました。(ネットプリントで出した歌の数は合計で第一歌集と同じくらいになりましたが、一冊にまとめるとすればさらに精選・新作追加・編集が要るので、このままの形で発表することはもうないです。ネットプリントは期間限定・一期一会がおもしろいところかと思うのでご了承ください。)

生きているうちにまた歌集がつくれるかどうかは(主に経済的事情で)未定ですが、がんばって働いて、また出せることがあれば、ネットプリントを読んでくださっていた方にはプレゼントしたいと思っています。あてにならない約束で申し訳ないですが、そのときは「私読んでたから!」って催促してくださいね


さて、マイペースに最終号です。
コンビニのコピー機で「ネットプリント」ができるところをさがしてください。
A4×1枚で、8ページの折本がつくれます。
折り方はこちらをどうぞ。


【推奨】セブンイレブンのネットプリント 番号  87292626
カラー60円です。(「白黒」でよければ「設定」のところで白黒を選んでプリントすると20円でできます。)
3月号は3/24(火) 23:59までプリントできます。
※3/20のAM1:00~6:00は、セブンイレブンのネットプリントがメンテナンスのため利用できません。ご注意ください。


セブンイレブンが近くにない方
サークルKサンクス・ローソンなど、シャープのマルチコピー機があるお店ならプリントできます。ユーザー番号 WZDWAEWLHFを入力してください。こちらも金額は同じで、期間は3/25(水)15時頃までです。
※最終号にしてやっと、シャープの原寸印刷に成功しました(遅い)……折り目、ずれないと思います。文字がやはりすこしぼやけて、色合いが変わりますが(シャープのほうが全体的に黄色っぽくなる?)。

3月号は「ヒスイカズラ」10首「春疾風」5首です。


※コンビニが近くにない等、入手できないけれど読みたいという方には郵送もしていますのでメッセージくださいね。(その場合はこちらで折らせていただきます。)

《宣伝1》歌集『ミドリツキノワ』(短歌研究社)もひきつづきよろしくおねがいします。
ご注文方法はこちらをごらんください。

《宣伝2》いま読める詩歌のネットプリントはこちらのカレンダーで。村上きわみさんがつくってくださいました。なにか作った方はお知らせを書きこんでくださいね。
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ドリームランド

2015-03-18 11:56:55 | 短歌
溺れかけたときの光をおぼえてる 廃墟のプールは水を覚えてる

廃園ののちにカラスと雨粒がしずかに群れて生まれた水辺

動く機械のことをしらない蔓草はもう動かないこともしらない

この星のまわる速さを思い出し木馬はついにうつくしくなる

鉄の骨/木の骨 影になるまえにラジコンヘリの風駆けぬけて

  跡地の入札者無し、というニュース。

蔦が、蔦がと叫び続ける夕方のテレビは(いいえそれは葛です)

原色のミラーサイトをひらいたら修正されてしまった記憶
 
  溺れかけたのは、奈良ドリームランドのプールじゃなかった。

憑きもののあしあと、落ちて転がった跡もあかるい砂に埋もれる



   
(「未来」757号 2015.2月)



「大阪万博のときに奈良の親戚の家に数日泊まって、連れて行ってもらったドリームランドのプールで溺れかけた」という記憶があったのです。去年の跡地入札なしニュースをきっかけにちょっと検索してみたら、そのころはまだドリームランドにプールがなかったと判明。多分その近くの、別のプールだったようですが、あれはいったいどこだったんだろう。
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月刊ミドリツキノワ2月号

2015-02-19 11:46:45 | すぎな日記
「月刊ミドリツキノワ」2月号を公開します。
コンビニのコピー機で「ネットプリント」ができるところをさがしてください。
A4×1枚で、8ページの折本がつくれます。
折り方はこちらをどうぞ。



【推奨】セブンイレブンのネットプリント 番号  17743709
カラー60円です。(「白黒」でよければ「設定」のところで白黒を選んでプリントすると20円でできます。)
2月号は2/25(水) 23:59までプリントできます。
※2/20のAM1:00~6:00は、セブンイレブンのネットプリントがメンテナンスのため利用できません。ご注意ください。


セブンイレブンが近くにない方
サークルKサンクス・ローソンなど、シャープのマルチコピー機があるお店ならプリントできます。ユーザー番号 WZDWAEWLHFを入力してください。こちらも金額は同じで、期間は2/26(木)17時頃までです。(シャープのほうは2/25 AM0:00~5:00がメンテナンスのため利用できません。)
※ただし、こちらは文字が少しぼやけたり、全体的に少しだけ小さくなったりします。上の「折り方」を参考に、自分の折り目を信じてください。


2月号は「タワークレーン」8首「→海」8首です。


※コンビニが近くにない等、入手できないけれど読みたいという方には郵送もしていますのでメッセージくださいね。(その場合はこちらで折らせていただきます。)

《宣伝1》歌集『ミドリツキノワ』(短歌研究社)もひきつづきよろしくおねがいします。
ご注文方法はこちらをごらんください。

《宣伝2》いま読める詩歌のネットプリントはこちらのカレンダーで。村上きわみさんがつくってくださいました。なにか作った方はお知らせを書きこんでくださいね。

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十月の網

2015-02-19 11:44:50 | 短歌
葛の葉にカーブミラーは囲まれて 真下にゆけばとおくを映す

ここにいる蝶は全員いそがしい十月の真昼はとまらない

ジョロウグモ 十月の網 十字花のままで乾いてゆくものがある

こんにちは、まだ言い終えていないのに虫はさよならの軌跡をみせた

鉄棒にしがみついてもツチイナゴなみだのあとはずっときえない

ねむる冬ねむらない冬それぞれに枯野へ跳ねてゆけ直翅目


   
(「未来」756号 2015.1月)


今回モデルのツチイナゴさんとカーブミラーさん(葛&ジョロウグモ添え)の写真で、橿原市昆虫館の「昆虫・生き物写真展」に参加させていただきました。(規定に合っていればほぼみんな展示してもらえるやつです。)

昆虫館での展示はもう終わりましたが、4/23(木)~5/6(水) 橿原市観光交流センター かしはらナビプラザ2Fでも展示があるそうです。お近くのかたはのぞいてみてくださいね。上の写真は別のもの(葛&標識バージョン)です。

あと、もうすぐ出る短歌研究3月号に載る予定の連作にもツチイナゴ登場させてしまいました……(どんだけ好きやねんっていうか、上のがちょっと時間切れだったのでひきつづき詠んでしまいました。)こちらも読んでいただけるとうれしいです。


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月刊ミドリツキノワ1月号

2015-01-19 14:39:40 | すぎな日記
「月刊ミドリツキノワ」1月号を公開します。
コンビニのコピー機で「ネットプリント」ができるところをさがしてください。
A4×1枚で、8ページの折本がつくれます。
折り方はこちらをどうぞ。



【推奨】セブンイレブンのネットプリント 番号  73117482
カラー60円です。(「白黒」でよければ「設定」のところで白黒を選んでプリントすると20円でできます。)
1月号は1/26(月) 23:59までプリントできます。
※1/23の1:00~6:00は、セブンイレブンのネットプリントがメンテナンスのため利用できません。ご注意ください。


セブンイレブンが近くにない方
サークルKサンクス・ローソンなど、シャープのマルチコピー機があるお店ならプリントできます。ユーザー番号 WZDWAEWLHFを入力してください。こちらも金額は同じで、期間も同じく1/26いっぱいまでです。
※ただし、こちらは文字が少しぼやけたり、全体的に少しだけ小さくなったりします。上の「折り方」を参考に、自分の折り目を信じてください。

1月号は「なで肩のドングリ」7首「冬をはじめる」8首です。


※コンビニが近くにない等、入手できないけれど読みたいという方には郵送もしていますのでメッセージくださいね。(その場合はこちらで折らせていただきます。)

《宣伝1》歌集『ミドリツキノワ』(短歌研究社)もひきつづきよろしくおねがいします。
ご注文方法はこちらをごらんください。

《宣伝2》いま読める詩歌のネットプリントはこちらのカレンダーで。村上きわみさんがつくってくださいました。なにか作った方はお知らせを書きこんでくださいね。
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月夜の野帳

2015-01-19 14:35:59 | 短歌
「蝙蝠にさわらなかった夏でした」結んでこの夏を終わらせる

アライグマいっぴき猫は五匹ぐらいヘッドライトをよこぎる月夜
     
「ほ」と書けばまるくなる窓 カゼクサの風のたくさんとおる穂がすき

  ブドウスズメは虫/シナダレスズメガヤは草

アスファルトつやつやひかる白線へ葡萄天蛾のしずかな着地

月の縁くっきり地球の影ぼんやり いっしょに浮かぶほうへ帰ろう

月面の兎よりややとんがった耳と説明して描いた耳

(クレソンは駆除されました)側溝をいまから埋めてゆく秋の草

名前なら持っていってもいいけれどアレチヌスビトハギどこまでも

すすり泣く風と今わかったけれどシナダレスズメガヤどこまでも



   
(「未来」755号 2014.12月)



12月号、ということで9月の光景です

この秋は気になる草の同定のため「イネ科ハンドブック」にまで手を出したのですが、その成果(?)はまた来月……



夜のコンビニ駐車場にて。葡萄天蛾の翅の模様が豪華です。


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