菅原貴与志の書庫

A Lawyer's Library

法律英語の特色(4)

2012-11-25 00:00:00 | 国際法務

国際法務入門 第27回
 頻出用語の例(中)

・counterpart
 契約書の正本・副本のうち一通のことを指す。

・execute
 英文契約書では、「契約を履行する」、「証書を作成する」、「契約書に署名する」などの意味で用いられている。

・here-
英文契約書には、hereafter・hereinafter(以後本契約書では)、hereby(本契約書により)、herein(本契約書に、本条に)、hereto(本契約書に関し)など、hereから始まる単語が多用されている。この”here”は、”this (agreement)”の意味に置き換えればよい。たとえば、
“Buyer and Seller hereby (= by this agreement) agree…”
“The Parties hereto (= to this agreement) acknowledge the terms and conditions set forth herein (= in this agreement).”
などと置き換えて読めば、その意味は分かりやすくなる。

・premises
 一般には家屋敷や構内という意味の単語であるが、英文契約書では「前記の事項」といった意味で用いられている。


(次回に続く)


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