菅原貴与志の書庫

A Lawyer's Library

法律英語の特色(2)

2012-09-25 00:00:00 | 国際法務

国際法務入門 第25回
 数字・日付・期間の表示

 数字の表記については、”fifteen(15) days”のように、数字をカッコ内に記載すると誤りを防止できる。
 
 期間のうち、「何月何日までに」といった終期を示すには、”by”または”before”を使用する。この場合、”by”は当該日を含む意味となり、”before”は含まない。
 たとえば、
“Company shall deliver the Product to Purchaser by November 13, 2010.”
であるならば、11月13日を含むが、
“Company shall deliver the Product to Purchaser before November 13, 2010.”
ならば、11月13日を含まないということになる。

 また、「何月何日までは」を示すためには、”till and including”を使用する。

 一方、始期を示すためには、”commencing with”、”from”などを使用する。この場合、”commencing with”は当該日が期間に参入される意味となり、”from”は参入されない。
 したがって、
“Company shall deliver the Product to Purchaser within thirty(30) days commencing with November 13, 2010.”
は、11月30日を含む30日間を意味するが、
“Company shall deliver the Product to Purchaser within thirty(30) days from November 13, 2010.”
ならば、11月14日が期間の初日となる。


(次回に続く)



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