絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

モナリザはなぜルーブルにあるか?

2012-02-27 | 美術


イタリア人のレオナルドダビンチが描いたモナリザが、なぜフランスのパリにあるルーブル美術館にあるか?

一昨日の美の巨人たちで、この問いが出されました。

その答えは、もう誰もが知っていますよね。
と、思いましたが、美術史を学び始めた人にとっては、常に持つ疑問なのですね。

それが、なぞとして扱われるのは、これからもずーっと続くのかもしれません。

  答えは、「レオナルドが自分でフランスへ持って行ったから」です。

レオナルドダビンチは晩年ローマに移りましたが、レオ10世がレオナルドに興味を示さず仕事を頼まなかったため、レオナルドは手持無沙汰になっていました。そこへ、フランソワ1世からフランスへ来ないかと誘われたので、モナリザを含めて3点の絵を持って、フランスへ移り住んだのです。そしてそこで(67歳で)亡くなりました。
だから、モナリザはフランスにあるのです。

モナリザ以外の2点は、「ヨハネ」と「聖アンナと聖母子」だと聞きました。

1911年にモナリザは盗まれます。その犯人はルーブルのガラス職人ペルージャというイタリア人ですが、二年間隠しておいて、その後ウフィッツィ美術館に売りさばこうとして捕まりました。
そのときに、言ったことは、「ナポレオンが持って行ったモナリザを俺が取り戻してきた」でした。
そうしたら、イタリア人は大喜びです。罰せられるどころか、英雄扱いで歓迎されました。
泥棒をして、拍手をもらった人は珍しいですね。

しかし、このペルージャは間違っていました。モナリザはナポレオンが持って行ったのではなく、レオナルド本人が持って行ったものでした。

レオナルドの死後、(レオナルドは結婚もせず、もちろん子どももいませんでしたから)弟子たちに遺産が分けられました。
その大半は、フランチェスカとジャコモ(サライ)でした。そのどちらかが、モナリザをフランスに寄付したのだろうと言われています。

モナリザの盗難事件のその後、

モナリザはイタリアからフランスに戻されますが、それが本物かどうかは疑わしいということもありますね。本物だと判定したのは、ルーブル美術館の館長だそうです。
世界には、これが本物だと言っているモナリザがたくさんあります。
実は、ペルージャが盗んで隠していた二年の間に、モナリザの贋作がたくさん作られて、闇で売られたという話があります。
本当か嘘かわかりませんが、そうしたことはあり得ます。ペルージャは単独犯ではなく、誰かに指示されてやったという話があるのです。裏で何が行われていたのかをペルージャが知っていたかどうかはわかりませんが、黒幕がいて、その人が贋作をたくさん作らせて売りさばき、大金を手にした後で、ペルージャにもう売っていいぞと言ったという話がうわさになっています。


因みに、
ペルージャがモナリザを隠していたのは、イタリアのあるホテルのベッドの下でした。
そのホテルは、今でも営業しているそうです。名前はホテルジョコンダです。
モナリザのモデルが、ジョコンダ夫人だということですから、その名前を使っているようです。
  
おまけに、
モナリザがルーブルを出たのは、正式には2回。日本と、アメリカだそうです。
アメリカに行った時は、ケネディー大統領が紹介したそうです。
これがモナリザだと手に持って見せるようにした写真がありました。
その後、ケネディーは、暗殺されました。
日本に来た時は、時のフランス大統領ポンピドーが急死しました。

「モナリザが動くとき、世界は動く」と言われたそうです。








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2018-11-15 17:07:06
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Voyagin杉山
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2018-11-15 18:55:31
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