ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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自分を信じる(無意識のはたらき)

2017-01-06 | 育児
 B先生は、5年目の教師です。後輩もでき、先輩としていい姿を見せようと思っていますが、学級経営がうまくできません。「これでは、先輩として恥ずかしいし、子どもたちにも悪い。もう少し、学級経営が上手くなりたい。教師として今後やっていく自信がない。」と日ごろから悩んでいます。

 この他にも、自分よりもうまい学級経営を見る機会があったり、保護者から、子どもへの指導についてのクレームがあったりすると、自分に自信をなくすことがあります。

 同僚からの子どもへの指導についての助言も、時には自分の力不足を指摘されているように感じ、素直に受け取れないこともあります。努力してもなかなか変えられないと思うと、教師としての自信をなくすこともあります。

 しかし、ここには大きな落とし穴があります。本当に「学級経営が上手い=教師」なのでしょうか。

 これは思い込みです。この思い込みが自分を苦しめているのです。

 私たちの無意識は、部分を全体にするという傾向があります。

 例えば、
 ・遅刻が多い子どもに「あなたは、人に迷惑をかける思いやりのない子だ。」
 ・発問の工夫ができないのは、教師として失格だ。
 ・廊下を走る子は、悪い子だ。
 これらに共通することは、行動そのものに問題があるにもかかわらず、その行動をしたことを能力や姿勢、立場などの問題にすりかえているということです。

 ニューロロジカルレベルで考えてみます。
  環境レベル・・・・自分を取り巻く要素(人、物、状況、時間等)
  行動レベル・・・・行動、しぐさ等
  能力レベル・・・・技能、癖等
  信念・価値観レベル・・・見方・考え方、価値観等
  アイデンティティレベル・・・自分自身、役割、立場等

 「遅刻が多い」、「発問の工夫ができない」、「廊下を走る」などは、行動レベルになります。そして、「思いやりのない子」「悪い子」「教師」というのは、自己認識レベルになります。
行動レベルは部分ですが、自己認識レベルとなると自分全体になります。

自分の行動、能力、考え方すべて否定された気持ちになってしまいます。

 これが、部分を全体にするということです。

 他人からの指摘を自分自身で部分を全体にしてしまっているのです。

つまり、学級経営がうまくできないという事は教師としての部分の問題であるにも関わらず、教師としての自分すべてをだめにしてしまうのです。これでは苦しくなるのも当然です。

 自分だけでなく、他人に対してもおなじようにしまいます。これは脳のはたらきによるもので、自然のはたらきです。

 ~ができない。(部分) → 何をしてもダメだ。(全体)
 ~を考える(部分)   → そう考えるあなたが問題だ(全体)

と言うように、思い込んでしまうと、失敗した部分を全体につなぎ、自らを追い詰めてしまうことが多くなります。

 Bさんは、部分を全体につなぐ無意識のはたらきに翻弄されているということになります。本当の自分ではないかもしれません。

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