ゼロから成功をつかんだ僕の話 〜メンターに教わった成功哲学〜

死のうと思ったあの日から、劇的に人生が変わった僕の話。
Twitter ID : @keepgoing756

第8話 不思議な同棲生活終了

2017年05月26日 | 成功までの道のり
同棲生活の1ヶ月はほぼ毎日がルーチンで同じリズム、同じパターンの繰り返しだった。しかし、幸せな気持ちは薄れることなく過ぎていった。美人は3日で飽きるって言葉があるけれど、あの言葉は嘘だった。見れば見るほど綾さんは美人で完璧で、僕の優越感を刺激した。

この1ヶ月で僕の生活リズムは整い、体重も減って、勉強に向かう時間も慣れて言った。
こんな毎日が続くのであれば、すぐにでも結婚してもいいなと思った。


そして同棲生活の最終日を迎えた。


僕は綾さんのために、職場の医者にいいレストランはないか聞いて、ホテルのレストランを予約した。
「お前にもそんな彼女がいたんだな」
とその医者は笑っていた。


仕事を終えて、家に帰る。
綾さんはいつものように買い物に行く準備を済ませていた。

「綾さん、今日は同棲1ヶ月最終日です。一緒に食事にいきませんか?」

「Nさん、無理はしなくていいんですよ。」

「いえ、この1ヶ月間ほんとうに色々としていただいたので、ぜひ恩返しをさせてください。」

「わかりました。どこに行くのですか?」

「実はもう予約してあるんです。」

綾さんは、普段着(といってもオシャレなのだが)から、シンプルな黒のワンピースに着替えた。
その姿が美しすぎて本当に言葉を失ってしまった。


そうしてタクシーを使い、僕らはホテルへと向かう。
この時、僕はこういうレストランに来た経験もなく、自分から先に見せに入り、自分から席に座ってしまっていた。
今思い出すと恥ずかしいマナー知らずだった。
しかし綾さんはそのことには何一つ嫌な顔をせずに付き合ってくれた。綾さんのような美人と向かい合って席に座り、僕は言葉がでてこなかった。何を話したか覚えていない。とにかく美しい人が目の前にいる。
周りのお客さんがコソコソと「すごい美人だ」と噂しているのが聞こえてきた。僕は気分が良かった。
会計はスマートに済ませることができた。トイレに行くついでに会計を済ませたのだ。料金は2人分で3万円くらいだったと思う。


食事を済ますと、綾さんがお礼にと言ってホテルの近くのバーへと僕をつれて行ってくれた。
バーまで歩く道で、すれ違う人たちがみんな綾さんを振り返って見ていた。

そして綾さんは裏通りの細い道に入っていった。そこに茶色の重厚な扉があった。
今まで見た事もないような狭い店だった。カウンターに椅子がたったの4つ。薄暗い照明でキラキラと光るグラスが並んでいる。看板も出ていない店だった。他にお客はいない。


「綾さん、お久しぶりですね。」
バーテンダーは綾さんを見てそう言った。
30代と思われるバーテンダーは180cm以上ありそうなスマートでカッコイイ男性だった。
僕は少し自分が恥ずかしくなった。


「何を飲みますか?」
バーテンダーの男性が僕に聞いた。
綾さんはカクテルの名前を言う。僕はメニュー表もないのに何を飲んだらいいかわからなかった。
僕がとまどっていると、バーテンダーは気を利かせてくれてこう話してくれた。

「モスコミュールはいかがですか?自家製のジンジャエールの出来が良かったので美味しいと思いますよ。」

「はい、それでお願いします。」


バーテンダーが目の前で酒をつくり、僕らに提供した。
チェイサーはジャスミンのような香りのする冷たいお茶だった。とてもキレイなグラスだったのを覚えている。


僕はモスコミュールを一口飲む。正直言って驚いた。今まで飲んだモスコミュールと味が違う。
しっかりとジンジャーの味がする。お酒はそんなに強くなく、のど越しも良い。素直に美味しい。

「これがモスコミュールですか?すごく美味しいです。」

「本当のモスコミュールはこのような味なのですよ。カフェなんかで出てくるモスコミュールとは全く違いますね。本当はジンジャエールではなくジンジャー・ビアを使うのが正式なものなのですが。私はこちらの方が好みです。」

「へぇ。」

僕は知らない世界があることに感動していた。



それから、綾さんと2杯ずつ飲んだところでお店を出ることになった。
綾さんは財布から2万円をスッと出してカウンターに置く。

「いえ!僕が出します。今日はお礼なのですから。」

「大丈夫ですよNさん。私からも感謝の気持ちです。」

自分が出したいと何度言っても、綾さんはゆずらなかった。

「本当に申し訳ないです。ありがとうございます。」
僕は綾さんにそう言った。


しかし4杯で2万円は高いなぁと僕は心の中で思っていた。



お店を出たところで、綾さんがこう切り出した。
「それでは今日でお別れですね。1ヶ月間ありがとうございました。」

「こちらこそ、本当に本当にありがとうございました!!!」

僕らはまたタクシーに乗り、自宅に戻る。
綾さんの荷物はほとんど片付いており、そこでお別れとなった。
最後に僕は綾さんに握手を求めたが、綾さんは僕の頬にキスをしてくれた。飛び上がるように嬉しかった。
それと同時に寂しさがこみ上げてきた。
好きだという気持ちを伝えたい。でも、住む世界が違うとわかりすぎている自分がいた。結局何も言い出せずに見送るしかなかった。


綾さんを見送り、自宅に戻る。そこにはまだ綾さんの香りが残っていた。



僕は、激しい虚無感に襲われた。こんなに幸せだった1ヶ月は僕の人生には無かった。
お金のない貧乏な生活ではあったけども、誰かがいてくれるという喜びがこれほどのものだとは思っていなかった。
それ以降、僕は綾さんと1度も会っていない・・・



その日はほとんど眠れなかった。
そして何も手に付かなかった。綾さんの香りを求めて布団にくるまれていた。

いつの間にか眠りに落ちていた僕は、ふと目を覚ます。
自分がどういうきっかけで綾さんと同棲をしていたかを思い出す。

「そういえば、メンターさんはどうしてこんなことをさせたのだろうか。」

その言葉が聞こえていたかのように、僕の携帯電話が鳴る。
メンターからの電話だった。

「お久しぶりですねNさん。綾との生活が終わりましたね。」

「ええ、素晴らしい1ヶ月でした。」

「それはよかった。綾からNさんの事を少しだけ聞きましたよ。」

「そうですか。僕は今、喪失感で一杯です。どうすればいいでしょうか。」

「夢から覚めたという感じでしょうか。」

「まさにその通りです。夢から覚めると現実が待っていた。つらいです。」


メンターはこう切り出した。


「この1ヶ月はNさんにとって意味のあるものですよ。後々わかることがあると思います。とりあえず、何か自分の中で変わったことがないか教えて下さい。」

「変わったことですか、、、えっと。規則正しい生活になりました。それから・・・この1ヶ月は自分に自信が持てたというか・・・綾さんと暮らしているということが誇らしくて。少し態度が堂々としたかなと思います。」

「そうですか。これからの生活の中でもっと変わっていることがあると気づくはずですよ。」

「そうですね。僕も何かを感じてはいるのですが、うまく言葉にできません。」

「いいですか。忘れないで欲しいことが1つあります。Nさんが今感じている喪失感です。」

「喪失感・・・ですか」

「そうです。もう綾には会えない。そう考えただけでも胸が苦しいはずです。」

「ええ、その通りです。」

「その喪失感を大事にして下さい。」

「わかりました。」
僕はメンターの言わんとすることが少し見えた気がした。


メンターは声のトーンを明るくして、こう言った。
「さて、次の課題にまいりましょうか。」




【生徒さんのビジネス紹介】
web:
http://www.skygate-inter.com/

blog:
http://skygate.xsrv.jp/
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 第7話 不思議な同棲生活 | トップ | 第9話 メンターからの新しい... »

コメントを投稿

成功までの道のり」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。