ゼロから成功をつかんだ僕の話 〜メンターに教わった成功哲学〜

死のうと思ったあの日から、劇的に人生が変わった僕の話。
Twitter ID : @keepgoing756

第17話 承認の欲求

2017年06月18日 | 成功までの道のり
ちょうどそんな頃にメンターからの電話があった。雨が降る夜だったことは今でも覚えている。

「もしもし」

「メンターさん....ううっ...」
メンターの声を聞くなり、僕は涙を止めることができなかった。

「どうしましたか?」

「僕はやっぱりダメです。何をやっても。メンターさんとお知り合いになれて、それで何もかも上手くいくと、そう思っていました。でもやっぱりダメです。」

そんな泣き言にもメンターは優しい口調で話しかけてきた。
「営業の仕事で挫折したのでしょう。」

メンターには何でもお見通しだった。僕はまだ寒い季節にも関わらず、もっとメンターの声に集中したくて、ベランダへと出た。一瞬だけ風の冷たさを感じたが、我を忘れていた僕は何も感じなくなっていた。



「その通りです。僕は、営業なんてできません。お金持ちにはなれません。」

「そろそろNさんと知り合ってから、1年ですね。ここらで改めて振り返りましょうか。
初めにNさんは得意なこと不得意なことを書き出しましたね。そこ中に"営業"という文字がありました。それも不得意なことの中に。」

「はい。」

「では、どうして営業をしようと思ったのですか?」

「なんとなく、出来る気がしました。変な自信がついていたのです。」

「一生、営業の仕事をしてお金持ちなら幸せですか?」

「それは....きつい気がします。」

「ならば営業の仕事はNさんには向いていないですよ。そもそも成功したい理由はなんですか?」

「幸せになりたいです。」

「幸せとはなんですか?」

「....わかりません。」

「わかっているはずですよ。」

「....僕にとっては、存在を証明することかもしれません。お金持ちになって、みんなから大事に扱われたい。そんな思いかもしれません。」

「その通りです。マズローの欲求段階を聞いたことがありますか?」

「いえ、なんですかそれ?」

「マズローは人間の持っている欲求を5段階のピラミッドで表しました。
低層階から
・生理的欲求
・安全の欲求
・所属と愛の欲求
・承認の欲求
・自己実現の欲求
低層階の欲求が満たされれば次の欲求持つとマズローは考えたのです。」

「難しいですね。」

「生理的欲求は、寝たい、食べたい、セックスしたい。などという生きていくために不可欠なものですね。
安全の欲求とは、その名の通り安全を求める欲求です。
次に社会に属したい。家族を持ちたい。愛されたいという欲求。
次が、社会的に認められたい。軽く見られたくない。チヤホヤされたいという欲求。
最後に、自分の人生の意味を見出す心からの欲求です。」

「なるほど。確かに。何も食べものがない時に、誰かにチヤホヤされたい。とは思わないですよね。それよりもご飯が欲しい!という気持ちが先にくる。」

「そうですね。そして現在の日本では、ほぼ下の3階層の欲求は満たされています。」

「はい、衣食住は満たされてるし。安全はタダだし。会社にも属しています。」

「ほとんどの人が想像する幸せとは。この承認の欲求を満たすことなんですよ。
お金持ちになれば、誰もがチヤホヤしてくれる。かっこいい服、高級車に乗れば、かっこいいと言われる。大事に扱ってもらいたい。いいホテルに泊まりたいと思うのは、スタッフの対応が自分を重要な人物と思わせてくれるから。」

「驚きました。結局はそうかもしれません。」

「フェイスブックで"いいね"の数が多ければ、自分は認められてるんだという気持ちになれる。」

「その通りです。だからみんな、自分の私生活をネットに載せて、自慢したり、自分を蔑んで笑いをとったりするんですね。」

「そうです。しかし、それが悪いことでもないのです。この欲求があるからこそ人は努力をするのですからね。」

「よくわかりました。確かに僕が求めている"幸せ"も、この欲求を満たしたいという気持ちが全てな気がします。」

「では、承認の欲求を満たすのは、お金持ちになることだけでしょうか?
もっと自分らしく生きていく方法があります。そして承認の欲求を満たすのは、とても簡単なことなのです。」

「教えてください!!」

メンターは話をこう続けた。
「マズローの欲求階層の最上位に位置するのは”自己実現の欲求”です。
これは究極のしあわせの追求だと思います。しかし、多くの人が、第4階層の”承認の欲求”につまずいている。
これをどうにかしなければ、自分の本当の幸せを追求しようとはできないと私は考えています。」

「はい。その通りです。人から良く思われたい。人に認められたい。結局はそこにたどりつくのだと思います。」

「では、Nさんの今の望みは何でしょうか。」

「お金持ちになって、豊かな人生を過ごしたいです。」

「それをもっと追求してみましょうか。」

「追求ですか?」

「お金持ちになって豊かな人生とは、どういうものでしょうか。Nさんが思いつくままに教えてください。」

「そうですね。美味しいものを食べて。かっこいい車に乗って。素敵な女性と一緒に過ごしたいです。」

「その経験は、すでに私とのセッションの中で経験したはずですよ。経験してみてどうでしたか?」

「すごくいい気分でした。自分が重要人物になったかのような錯覚に陥りました。」

「それから?その人生が続けばNさんは幸せですか?」

「はい、もちろんそうだと思います。・・・いいえ。違うかもしれません。最初はすごく気分が良かった。でも、最後の方はそれすら求めなくなったような気がします。」

「それから?」

「もっと、自分がしっかり生きたいとか。親を大事にしたいとか。そんな気持ちが湧き上がった気がします。」

「まさにその感覚ですよ、この1年で私がNさんに感じて欲しかったのは。私が今までNさんに色々と経験をさせましたが。一番達成感があったのはいつですか?」

「実は、最初のジョギングが続いた時じゃないかと思うのです。それをメンターさんに報告するのがとても嬉しかった。」

「なぜでしょうか?よく考えてみてください。」

僕はメンターに言われるまま、その時の記憶をたどった。
どうして、満足感があったのだろうか。自分で努力したから?自分が変わるのを感じられたから?
どうもしっくりこない。
「なぜでしょうか・・・とにかく自分の中から湧き上がるような満足感があったような気がします。」

「では、それは仕事でも感じられませんか?」

「いえ、仕事で何かをやっても特にそんな達成感はないのです。」

「そうですね。どうしてでしょうか?もう少し考えてみてください。」

「達成感があったのは、メンターさんに今日も走ったと報告した時・・・わかった気がします。」

「わかりましたか?」

「はい。走れば、約束を守ればメンターさんに認められている気がしたからです。仕事で同じような感覚を味わえないのは、与えられた仕事をしても、それは当たり前ですから、誰にも褒められもせず、認められている感覚がないからだと思います。」

「その通りです。結局は”承認の欲求”なんですよ。美女とセックスをしたいと思うのも、手が届かないような人に認められているような感覚。結局、セックスも高級車に乗るのも”承認の欲求”を満たすためだと私は考えています。難しいでしょうか?」

「いえ、すごくわかります。僕が初めに立てた目標”本を出版する”というのも考えてみれば承認の欲求ですよね。」

「そうです。そして私が指導する人たちみんなが成功者になれるのは、”承認の欲求”を満たす手法を教えるからです。私の教え子たちは自分の目標や夢を見つけて、リッチになりたいとか、そんな小さな夢の次の段階にいます。」

「でも、やっぱり僕はお金持ちになりたいです。」

「お金持ちの現実を見せましょう。」
メンターはそう言って、バッグからノートパソコンを取り出した。グーグルを開き、検索窓にあるワードを入れた。
「みてください。これはあるお金持ちのブログです。この人は時計が趣味ということで、様々な高級時計をサイトに載せています。」

メンターが何度かクリックをすると、目を見張るような画像が飛び込んできた。
「リシャールミルに、パテックフィリップ、車は何台持っているんだ?・・・すごい!!!」
僕は興奮を隠せずに言った。

「この記事は、お金持ちの集いのようですね。テーブルに置かれた時計だけで数10億円は行くでしょうね」

「すごいですねー!こんな風になりたいです。」

「みんなそんな風な目で見ると思います。しかし、この人が持っている時計はリシャールミルだけではありません。このリシャールミルやパテックフィリップは数千万円。時計の頂点と言っても過言ではないでしょう。それを手に入れたのに、どうして他の時計を次々と買ってはブログに載せるのでしょうか。」

「まさに”承認の欲求”ですね。」

「ある時計を手に入れれば、仲間内でもっとすごい時計を持っている人が現れる。金額だけではなく、レアかどうかなどで争うわけです。そうするとどこまでいっても、もっとすごいと言われたい。羨望の眼差しを浴びたいと思うようになるわけです。」

「なんだか、不幸ですね。」

「本人たちはそれを不幸と思っていませんがね。お金を持っていても幸せではない人たちの例です。モノやお金、美女を抱いたかどうか。そんなことで承認の欲求を満たそうとすると、どこまでいっても上には上がいる。満たされない世界なんですよ。」

「お金持ちでもダメなら、僕みたいな凡人はどうやって”承認の欲求”を満たせばいいのですか?」

「その承認の欲求をコントロールする方法をお教えしていきます。”承認の欲求”を満たすには、今まで教えたことも重要です。身なり、話し方。本当の意味で承認の欲求を満たすためには、私はマズローの欲求段階の順番に満たしてはいけないと思っています。」

「どういうことでしょうか。」

「普通は”所属の欲求”を満たした後には、”承認の欲求”が現れます。その後に続くのが”自己実現”ですね。だから人は、自然と”承認の欲求”を満たそうとする行動に走り、幸せを求め続けるのです。」

「そうですね。順番に満たさないというのはどういうことですか?」

「”生理的欲求” ”安全の欲求” ”所属の欲求”を満たした後には、”自己実現の欲求”を満たすように生きていくことで、自然と”承認の欲求”は消えていきます。」

「僕にとって”自己実現”とはなんでしょうか。」

「それは、Nさんにしかわかりません。これから一緒に探していきましょう。”承認の欲求”のためにお金も時間も使っていたのでは、いつまでたっても自己実現は叶わないでしょうね。」

「そうですね。」

「これまで、継続、身なり、話し方を変えるように心がけてみましたね。それは自己実現を達成するために必ず役に立ちます。まず、人からの協力が得やすくなると思います。それはこれまでの生活で実感されていますね。」

「はい」

「なぜ、それらを変えると協力が得られるようになるのでしょうか。つまりは、他人の承認の欲求を操っているからです。説明するのは少し難しいのですが、有名人と知り合いというだけで自慢する人がいますね。自分はそれによって何か変わるわけでもないのに。それと同じ心理です。車のディーラーで見積もりを取ってきた時のことを覚えていますか?
お金持ちに見せた私の方がNさんよりも随分安い見積もりを取ってこられた。それも、お金持ちを顧客として持ちたいという”承認の欲求”を満たすための行動です。有名ブランドが、有名人を広告として使うのもこれです。」

「なるほど。」

「人の承認の欲求をコントロールできれば、成功はとても簡単です。しかし、自分が何をしたいのか。どのような人間になりたいのか。そこを見つけることから始めましょう。これは頭の中で考えて、1日や2日で見つかるものではありません。人によっては10年、20年単位で求め続けてやっと見つかるものです。」

「そんなにかかるのですか。」

「ええ。私も本当に自己実現の目標を見つけたかはまだ自信がありません。しかし生徒さんを成功へと導く。こういった指導をしている時が一番楽しいと感じているし、私の生きる意味のような気持ちもしています。」

「自己実現の目標が見つからなければ、先に”自己実現の欲求”を満たすということはできなのではないでしょうか。」

「しかし、自己実現を叶えやすい自分になることは可能でしょ?」

「自己実現を叶えやすい自分」

「例えば…そうですね。自己実現を目指すには自分自身がレベルアップするしかない場面が多々出てきます。社会的成功を収めていないとコネがなかったり。お金や時間が取れなかったり。」

「でもメンターさんは、成功するには職業は関係ないとおっしゃっていました。僕の仕事では社会的成功はあり得ません。」

「その通りです。しかし、今度だって営業職のお誘いがありましたね。それにふさわしい自分であれば、自然とチャンスは巡ってくるものです。営業職が例えばNさんの才能に合致していれば、きっとそれなりの収入も得て社会的地位も付いてきたと思います。今回は、Nさんと営業がマッチしていなかったですが。」

「なるほど。ふさわしい自分になる・・・」

「ええ。これからの指導は私の紹介で色々な成功者に会っていただきます。そこでどのような生き方をすれば、自己実現をしやすい自分になれるかということを教えてもらってください。」

「わかりました。」

後日、メンターから電話がかかってきて。最初の指導者に会うことになった。








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