組み体操と騎馬戦と終わった後の教室で

小学校最後の運動会だった６年生のつばさ。
組み体操と騎馬戦は、毎年盛り上がる。

毎日家でも、筋トレをしていたつばさ。
身体が大きいので、組体操では下の土台の役。
ピラミッドも、タワーも、懸命な表情で支えていた。
幼稚園でも組み体操をやったつばさだが、６年生の組体操は、迫力が違う。
男子のピラミッドは５段だ。



そして、今年の大技は、メトロノームと人間ロケット。
仲間の支えを信頼して、小柄な友達が、宙を踊り、宙を舞う。

騎馬戦でも、つばさは勿論、騎馬の役。
練習の時には、どうにも勝てないと言っていた。
３人で組む騎馬の前の役のつばさ、ちゃんとリードしてやれるのだろうか。
団体戦では惜しくも帽子を取られてしまったが、個人戦ではつばさは、しっかりと作戦を立てたらしい。
騎手は、仲良しの”まぁくん”。
相手の顔ぶれを確かめて、
”まぁ、とにかく相手の手を押さえてつっぱっていろ。
あとは、俺達が押し出してやる。”
勝利の笑顔。

運動会の総合の結果は、残念ながらつばさの白組は負けてしまった。
小学校最後の運動会だったから、つばさ＆すばるママの気持ちとしては複雑だった。
最後の片づけをして、かえって来るつばさの様子はどうだろう。

しばらくして、さっぱりした表情のつばさが帰宅した。
聞けば、テントをたたんで片付けてきたという。
そして、少し興奮したように言った。
”白組、負けちゃったけど、さ。
最高の運動会だったよ。
組み体操だって、今までで一番の出来だったし。
騎馬戦は、個人戦は作戦勝ちしたしね。
赤組の団長のイッちゃんがさ、優勝トロフィーをクラスに持ってきたんだ。
俺も、触らせてもらったんだよ。
よかったよな。”

つばさ、よかったね。
君の小学校最後の運動会は、最高の運動会だったよ。