世界雑感☆新しい世界は日本から始まる☆

世界の激動を感じつつ、日本経済への応援メッセージを徒然に綴るページです。
ご訪問ありがとうございます。

【「政治ショー」かと・・・】アメリカは本当にデフォルトするのか①

2013-10-15 00:02:23 | アメリカ

 「まあ『政治ショー』だろう。この『チキン・レース』は共和党の負けだ。デフォルトなどできるわけないのだから」と楽観(?)していたのですが・・・。

 アメリカ連邦政府の債務上限引き上げ問題の先行きが不透明になっています。ご存知のとおり、現在、米オバマ民主党政権が求めている連邦債務の上限引き上げに、連邦議会下院で多数派を占める共和党がなかなか応じようとしません。このため、近々支払わなければならない連邦債務が不履行(デフォルト)になるおそれが出てきています。

 アメリカの現在の債務上限は16.7兆ドル(約1600兆円!しかも連邦[国家]債務だけで!)。今回はこれをさらに引き上げようというもの(当然ですが・・・)。まあ「もうこれ以上借金を増やすわけにはいかない。米国債を振り出す前に歳出削減を進めるべきだ!」と主張する共和党議員の気持ちはよく分かります。この金額ですから・・・。

 しかもアメリカはいわずと知れた世界最大の経常赤字国。つまり外国からお金を借りてこなければ国が回らないわけです(アメリカの最大の「アキレス腱」といえるでしょう)。で、問題はその借金相手。第1位は中国・・・。同2位の日本と違ってコワモテです。ということで、債務上限引き上げに反対する議員のなかには、これ以上連邦債務を増やしたらアメリカはますます中国に対して頭が上がらなくなってしまう!という危機感を強く持っているのだろうと推察してします。もっともアメリカと中国は「持ちつ持たれつ」。意外に仲がよかったりするので(?)、そんなに中国を警戒しなくても大丈夫!?

 ではオバマ政権と議会の協議が不調に終った場合はどうなるのか、ですが、報道によれば、この17日には米財務省は緊急措置分を使い尽くし、300億ドル(3兆円弱)程度の手元資金だけになるとのこと。そしてこの300億ドルも1~2週間でなくなってしまうとみられています。これっぽっちではたしかにバンザイするしかありませんね。その時期は早ければ今月中ということになりそうです。マジですか? アメリカ様・・・。

 本当に米国債がデフォルトとなったら世界のマネーはどう動くのか。単純に考えると、米国債・ドルが一斉に売られ、マネーが他の通貨等にシフトするのでしょう。この場合、リスクオフの不等式「金(ゴールド)>円>ドル>ユーロ>新興国通貨」つまり実質金利の高いところ(=価値保存力の高いところ)へマネーは吸い寄せされる・・・ん? 「ドル>ユーロ>新興国通貨」? ということはドルからどこにマネーが逃げるのかというと、ドルよりも安全な金、そしてわれらが円(あとはスイスフランとユーロ[ただしドイツ国債限定]?)くらいしか見当たらないではありませんか!

 というわけで、金融マーケットでは米国債価格急落(米長期金利急上昇)、金価格の急騰、円の独歩高、そして日本国債の価格上昇と日本の長期金利急降下(いまでも十分に低いけれど)といった展開がみられそうです。繰り返しになりますが、あくまでも米国債がデフォルトになった場合の話ですが・・・。

(続く)


金融・投資(全般) ブログランキングへ


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【政府・日銀が海外リスクを... | トップ | 【今日10.17は運命の日?】ア... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アメリカ」カテゴリの最新記事