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【人生のスタートラインはできるだけ平等に】相続税が日本を救う⑦

2013-11-03 00:01:49 | 日本

(前回からの続き)

 先日、とある有名テレビ人の子息が窃盗容疑で逮捕されました。そのせいで彼は勤め先を解雇されました。通常の場合、30歳そこそこの人がこんな理由で職を失えば、このご時世、再就職とか生活再建は困難を極めるはずですが・・・。

 「どこに生まれ落ちたか」で人生が決まってしまう―――立派な人格を持ち、実力もあるのに、家が貧しくてそれにふさわしい教育が受けられなかったばかりにその才能を開花させられない・・・。その一方、どんなに凡庸でも、そして極端な場合は犯罪に手を染めるような人でも、親族がリッチだったために、彼らよりも社会に貢献している一般人よりずっと豊かな経済的生活が保障される―――。中国(共産党特権階級「太子党」など)、インド(カースト上位層など)、アメリカ(ティーパーティ支持層など)、イギリス(貴族階級など)のような国々では当たり前(!)のことかもしれませんが、わが国の社会ではこうしたケースは「そうめったにあってはならない」と考えています。

 相続税には上記のような「不条理」を緩和する効果、つまり「人生の経済的スタートラインの格差を緩やかにする」働きがあると思います。その理由は本稿でこれまで述べてきたとおりです。そして日本国民の多くが、極端に貧しくもなく、また超セレブでもない、ほどほどの生活レベルの中で成長し、社会人になっていける環境を守ることがとても大切だと思っています。なぜなら、それによって人生の「成功」を勝ち取る人の数が増えれば、おのずと国は強く、そして豊かになると信じているからです。そんなジャパニーズ・ドリーム」―――その人なりの夢の実現の土台作り(=成長・教育環境での格差是正)に相続税は大きな役割を果たしてくれるでしょう(一方、最近のアメリカの市民社会の現状をみると、「アメリカン・ドリーム」実現の確率は年々下がってきているような気が・・・)。

 ということで、本稿の後段は何だかお金持ちに対する「僻み」半分で記してしまいました・・・。もし私が親の遺産で「左うちわ」なら、そして子孫に残す巨額の財産を持っているのなら、こんなことは書きません・・・。そのかわり「消費税率をもっと引き上げるべきだ!」などと言っていたでしょう。そう、「消費増税」こそ自分の財産を守るための「隠れみのだから・・・。

(「相続税が日本を救う」おわり)


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