Subang Jaya より

「人生は冒険だ」の言葉に痛く共感し飛び出した日本。その後はどうなったか?

おばけ沼コース

2014年06月01日 | 日記
スーパーマリオカートというファミコンゲームをご存知でしょうか?

我が家は、妻と息子たちがゲーム世代なのでよく遊びました。
息子たちは幼稚園の頃から母のスパルタゲーム教育のおかげて社会人になった今、周囲に後れを取ることなくIT文化に溶け込んでいます。

話は変わりますが、私は大の釣り好き。
日本にいるときには渓流釣りがメインできれいな流れを見ると上へ上へと登ってゆきました。


フライで釣った渓流のイワナ


海釣りはほとんど経験がありません、強いて言えば、堤防のサビキ釣りくらいでした。

ここマレーシア・スランゴール州周辺で見る川はどこもミルク・ティーを流したような茶色い川です。
極々一部には透き通った渓流といえる川もあるようですが山奥のようです。
こちらの山奥は日本の山奥とはちょっと種類の違う怖さがあり、踏み込めません(吹き矢を持った人が出るとか?)。
海も同様に透明度は低くルアーやジグには反応しないように思われます(やってないけど)。
サビキができるような堤防も見つかりません(ゴミだらけで)。

ある日、協力工場の社長さんと話をしていると、「日本に研修に行っている間、よく渓流釣りに連れて行ってもらいました」とのこと。
「今度海釣りにお連れしますよ」との話を1年ほど前にしていました。

そしてMH370機が姿を消した3月8日に釣りにお誘いいただいたのでした。
場所は、・・・・・・わかりません!
Klangの港から小さな高速ボートに乗せられ15分くらい。島と島の間に浮かんだ大きな筏(いかだ)でした。
筏には宿泊施設もあるようで、小さな部屋が8室くらいありました。

 
筏は100mx30mほどです。 実は2回出かけています。

社長さんのお母上はこの先のケタム島の出身で、このあたりの地理には詳しく、ここに来るボートは定期船ではなく行き当たりばったりで交渉するチャーター船のようでした。
我々よそモンには全く手配はムリです。

ここは陸から離れた沖で、潮の流れも結構ありますが海水の透明度はありません。
ルアーも用意して行ったのですがカバンから取り出す気にもなりませんでした。
それで初回は社長が用意してくれた冷凍エビで釣り始めたのですが釣れませんでした。
2回目の挑戦の際には社長が用意してくれた10~15センチメートルくらいの生サバ?でやっと反応が出始めました。

3人で15匹くらい釣れたのですが、一様にナマズ系の気持ち悪い魚です。


どれも20センチメートル位の同じ魚。「これ食べるの?」と聞いたら「食べる」そうです。
背びれと胸ひれの前の縁には、つまようじ状(もっと丈夫)な角があり危険です。吊り上げたらまずこの角を折ります。


釣れた魚(中央)よりエサのサバの方がよっぽどうまそうだ。このサバを包丁で3枚に切り、無造作に針に掛けて投げて待つだけ。

私も4,5匹釣ったのですが、釣りの面白さはあまりありません。おもりが大きいせいでしょうか?魚が小さいせいでしょうか?
エサは投げたらそのまま放置し、竿の先が曲がったかな!と思ったらリールを巻くといったもの。
巻いている間も、「付いているのか?いないのか?」と言った微妙な引きです。


このように、釣りそのものはお勧めできる釣りではないのですが、唯一ビールを飲みながらハンモックで釣竿の先を見ながらウトウトできるのが救いでしょうか?


この後、筏を移動中に筏の木材を踏み外し(と言っても木材は梁に固定されておらず転がしてあるだけのものもあり、端に乗るとシーソーのごとく跳ね上がる)、哀れクロックス(本物)のサンダルは殉職したのでした。


歩くと「パタパタ・・・」という、マリオカートのおばけ沼コースを彷彿させる釣り筏なのでした。
(社長、今度違うとこいこ、クリスマス島みたいなとこないの?)


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