犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

犬と楽器と日々
ゲゲゲの調布住まいの須山。
雑種犬カバサ&ジーロと戯れ、
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鍼灸する。

サンスクリット入門 母獅子先生篇

2017年05月26日 | 国語真偽会
[あらすじ] サンスクリットを10月から独習し始め、
最初の4ヶ月は五里霧中、5ヶ月目くらいから暗中模索。
4月からは初級講座を受講している。

講座の広い教室には、受講者は20人ほど。
こういった一般向けの教養講座や大学の公開講座に
ありがちな雰囲気を感じる。
つまり、男性は60代・70代、女性は40代~60代が中心だ。
中にちらほらと、働き盛りの男性が垣間見える。

語学の入門講座でこの年齢層の高さということは、
みなさん、かなりやる気と見た。
記憶力が衰えていることを前提に、それでも勉強しようというのだから、
きっとなかなかのツワモノ揃いなんじゃなかろうか。

先生は四十歳になっているかいないか、いないかな。
しかしこの初級講座を担当して9年目である、と言う。
毎年、ツワモノたちを相手取ってきたのだから、これもまたかなりの剛の者であろう。

先生はたいへん内気そうな気配をまとっている。
自己紹介などしない。
今後一年ともに学ぼう、的な雰囲気作りなどどこ吹く風で授業に入る。

そして、はしばしの表現が、かすかに面白い。
かすか過ぎて、笑っているのは私ともう一人くらいだ。

デーヴァナーガリー文字の説明をしながら。
似たような形の文字が、何組かある。それについて、
「どうせならもっと違うのにしろって思いますが。」
「もーう、やめてほしいですけどねー。」
わかるわかる。先生は、代弁してくれている。
「横棒性が強い」
あはは。そしてとどめに、一連の文字をすべて、一本の横棒で繋ぐ。
なんと横棒性の強い文字なのだろう。

2回目の講義の中で、サンスクリットの文を読むために必要な
文法事項を大まかに、ごく大まかに眺める説明をした。
名詞類は、性・数・格によって変化する。
「まだ絶望するのは早いです。」
・・・この後、絶望的な話が出てくることをにおわせる。
それ、黙っててほしかった。

3回目の講義ともなると、私はもう先生のこそばゆいおもしろ発言をノートすることを
目的に集中力が高まる。
この日は、動詞の概論からだった。
概論だけ説明して本論には入らず、名詞に取り掛かるのだ。
授業が始まって20分の時点で、
「簡単に言えばこんなところですかねー。
動詞は絶望的な感じです。」

叩きのめされて始まる授業。
5分後。
「√gau→gacch と変化する、これがたいへんな作業で ・・・
ま、それはそれとして。」
さらりと体をかわす先生。
いつも笑う受講生が小声で「どうしよう」と言っているのが聞こえてきた。

さらに5分後。
「追々分かっていくと思います。」
そうですそうです。
その「追々」というのに、初学者は数ヶ月かかるのです。

教科書には、上村 勝彦, 風間 喜代三『サンスクリット語・その形と心』
を用いている。
p.10[おかげで文の意味を明瞭にとらえやすくなっている]
「買いかぶり過ぎていますね。」
p.11[~と言って過言ではない]
「過言ですね。よく言って6割でしょう。」
スパスパと教科書の文言を切り刻む先生。

最後に宿題が出た。
a語幹とi語幹の名詞の変化を学んだだけで、プリント一枚8問、
次のサンスクリットを和訳しなさい。
「おそらく今ある知識では全部は解けないです。」
先生、宿題の出し方も母獅子並みの蹴落としぶり。

今のところ、受講生の数は減っていない。
毎回、22人前後の人が来ている。
そのうち目減りするだろうと私は予想しているのだが、
案外、やる気が勝つのかもしれない。
まず、自分が続くのかどうか・・・。
ジャンル:
学習
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