犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

犬と楽器と日々
ゲゲゲの調布住まいの須山。
雑種犬カバサ&ジーロと戯れ、
音楽をこねくりつつ、
鍼灸する。

プロってなんだ

2016年10月16日 | 椰子の実の中
キレイな風景写真を誰かがSNSにアップして、
よく見るほめ言葉
「プロみたい!」

これが、イヤでねえ…。

プロの技術は、非常に細かく、果てしない。
撮る前、撮る時、撮った後に、様々な面から写真を作り込む。
そういう技術を持っているのが、プロ。
その手間隙と、技術を身に付けてきた時間と鍛錬に対して
シロートはお金を払うのだと思う。

先日、信州のとある村の林道の奥で、60歳くらいの男女に出会った。
私は観光案内の看板に書いてあった滝を探していたが、
現地に行くとまるで案内板も無いので、聞いてみた。
あいにくその人たちは滝のことは知らなかったのだが、
気のいい人で、いろいろ話してくれた。

車が数台とめてある。
「みんなキノコ取りだよ。せっかく来たんだから、取ってったらいい。」
いやー、知識も無くって、どれが食べられるんだかわかりませんわ。

3時間山に入って行って、オジさんしか知らない場所に取りに行くのだという。
「道なんか無いんだ。」
へえー。
道の無い山の中で自分の位置を把握し続けることは非常に難しい。
「あたしは見てもわかんないのよ。ついて行くだけ。アハハ」
ほおー。

こういう人が取った松茸を、沿道の店で売っている。
都内のスーパーで見れば、「高いわ」で終わり、手に取ってひと嗅ぎして
棚に戻すところだ。
だが、どんなオジさんがどんな技術をもってどれだけ時間をかけて
どんな危険をおかしどれだけ体力をかけて取って来ているか、
実際に会って話してからだと、松茸の値段も高くはないことがわかる。

スマホを構えてシャシャシャのチョンで撮れた写真は、
プロ級のわけがない。

プロが知り尽くしている、光量や色の調整をコンピューターが適当なところに
おさめてくれているだけだ。
撮った人じゃなくて、景色とスマホがエラいんである。

それを「プロ」とほめるのは、プロの仕事をナメている、と
私は感じる。
ジャンル:
文化
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