氷山の一画

旧式な冷蔵庫が現役で働いている。

廊下の奥にちんと収まって、まるで旅館の冷蔵庫みたいだ。
昨今、健康だ食育だと言うけれど、
人間の身体とそれを動かしている気は食べ物から得ている、
新鮮な物を食べるのが肝要、と考えている。

冷蔵庫なんかがあるから、新鮮でない物まで食べるようになってしまったんだ。

とかなんとか言い放っても現代都会人ですもの、
冷蔵庫は必需品。
冷凍庫ももちろんのこと。

小さい冷蔵庫はワンドアで、一画が仕切ってあって扉が付いていて、
そこが冷凍室になっている。

これが、冷蔵庫も同室で開閉が多いせいもあってか、
やたらに霜が付く。
それを、何年もほったらかしたら、
人くらい殺せるんじゃないかという氷の塊ができた。
鈍器のような物で後頭部を殴られたようだが、
犯行に使われたと思われる物は発見されない、ってアレ。

実際、後頭部への一撃で人を殺せるほどの氷の塊なんて
大きくて重くて冷たくて、とても振りかざせないと思う。
・・・
（他の方法を考えてみている）

ま、もう溶かしたけど。