犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

犬と楽器と日々
ゲゲゲの調布住まいの須山。
雑種犬カバサ&ジーロと戯れ、
音楽をこねくりつつ、
鍼灸する。

ご結婚ほへへほー

2017年05月15日 | 性的マイノリティ

「結婚します」と聞いてすぐに「おめでとう」とすっきり言えないほどに
ひねてしまった。
あらたいへんね、せいぜいがんばんなさいよ
くらいが精一杯の祝辞である。

素直に祝う気になれないのには、いくつか理由がある。
・自分ができないから。
こう書くと、ただのヒガミにしか見えないが。
結婚すると、いろいろお得である。
税金が安くなったり、一人が会社勤めなら配偶者も社会保険や厚生年金に入れたり、
血縁ではないけれど家族として扱われるので、病気や救急のときに立ち会えたり、
遺産が相続できたり。
さまざまな社会的な保障がパッケージになっている。

ただ、通例、一対一の男女がする、ということになっている。
明治の世の中になって、通い婚や一夫多妻などはイカンということでできた法律だ。

私は、このような社会保障は婚姻パッケージという形を解体し、
個別の行政サービスとしたら良いと考えている。
同性だから婚姻関係になれない、という人だけでなく、
他の様々な理由で婚姻できず、こういった保障が受けられないで困っている人はいる。

ストレート男女なら疑問も無く結婚してサービスを受ける。
それがとても気に食わない。
それが一般の意識なのだ。と言われても、
私には、しかたなく屈服して結婚した友人Yがいる。
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/943abeeb7bc156690c9d8ba493635611

せめて、サービスが受けられない人が困っていることはもっと多くの人に知って欲しい。
婚姻がお便利パッケージだということを、意識して欲しい。

もうひとつの理由は、
・自分ができないから。
あれ?今のと同じですかね。
やっぱり相当ヒガミが強いんじゃないか。

以前、同居していたパートナーが、市役所で婚姻届の用紙をもらって来た。
書きましょう。と。
当時は、今みたいに同性婚の動きはチラリとも浮上していなかったし、
私自身にも、婚姻関係を望むという発想が無かった。
うん、おもしろいね、書こう書こう。
ここでいろいろ発見があるのだが、この話はまたあらためてねちねち書こう。

用紙をもらう時に、役所の窓口の人に「おめでとうございます」と言われた、という。
腹の中で「いや提出はできないんですけどね」と思ってこらえたそうだ。

どんなに一緒に生活しても、楽しい時間を過ごしても、
ひとつ家庭を作って苦闘しても、
周囲に「おめでとう」と言われることは無い。
なんだか不当だと思う。

さて、私がひとの結婚をちぃとも祝う気が無くなってしまった
直接のきっかけはと言うと、二十代の半ばのことだった。
同級生の結婚式の二次会に行った。

楽しいパーティーの中、マイクを持った新郎の友人たちが、言った。
なんと言ったかその言葉はもう憶えていない。
「オカマじゃねんだから」といったようなよくある言葉だったように思う。

http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/9bb0cf6e82224722dd5f0e361fd8f268


お祝いの席は、一転、ゲイ蔑視のストレート祭の場になった。
私にとっては。
非常に居心地が悪い。
見えない孤立感に包まれる。
切るとか分かれるとかそんな忌み言葉を気にするくせに、
オカマという言葉は堂々と使う場の雰囲気に、
私は素直に祝う気持ちなんか吹き飛んでしまった。

そして私がこんなふうに席を設けて
友達が集まってそれぞれが笑顔で寄ってきて口々に祝いの言葉を振りかける
なんてなことは、無い。
なんだか不当だと思う。

今は、同性婚の動きも大きくなってきたし、
披露パーティーを開く同性カップルもちらほらいる。
LGBT市場という意味で、結婚式を商売にしている業者も目を付けている。
まあ、そんな雰囲気の無かった25年前に、私の根性は曲がってしまった。

こんなことで根性曲げんでも済むような、
婚姻制度とは別に個人と個人の関係を保障する制度ができると良いかもしれない。
それにしても戸籍制度は邪魔になってくるだろうとは思うが。

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