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ウルトラ・バイオレット [監督:カート・GUNKATA・ウィマー、主演:ミラ・ジョボビッチ先生]

2006-07-03 21:47:37 | 映評 2006~2008
人類が、『銃と美女』という狂おしいほど魅惑的な組み合わせを知るようになって数世紀・・・文明は反映し科学は進歩し様々な思想や芸術が生まれていく中で、人類には未知の難問が二つ残されていた
(1)もし美女がゾンビ犬数匹に包囲され持っていた銃が弾切れになってしまったら、美女はどのような行動をとらねばならないか?
(2)もし丸腰の美女が、銃で武装した血も涙もないマフィア20人くらいに包囲されたら、どう対処しなくてはならないか?


人類の永遠の難問といわれた二つの問いの一つに、明確な回答を示したのが、ミラ・ジョボビッチという一人の女性だった。
彼女は問(1)に、「バイオハザード」という映画で見事に応えた。

問(1)もし美女がゾンビ犬数匹に包囲され持っていた銃が弾切れになってしまったら、美女はどのような行動をとらねばならないか?
答え・・・キックで戦う(三角跳びも組み合わせて)

こうして人類の永遠の難問はあと一問になった。
その残る問(2)にも、ミラ先生は挑んだ。彼女が映画「ウルトラバイオレット」で示した結論はこうだった。

問(2)もし丸腰の美女が、銃で武装した血も涙もないマフィア20人くらいに包囲されたら、どう対処しなくてはならないか?
答え・・・全弾かわして同士討ちさせる(もちろん手近なとこにいる敵はキックで倒す)

***************
そういうわけで、ウルトラバイオレットは、「悪事を働く権力者にミラが圧勝する物語」だった。

5分くらい遅れて入場したため、なぜ空気中から武器が出てくるのか?とか、どうして服や髪の色が変わるのか?とか、あの四次元ポケットみたいなカバンは何なんだとか、設定はさっぱり解らなかったが、そんなことどうでもよく思えるほど、ミラの圧倒的な力に震えおののいた。

どうすればこんな化け物みたいな女(しかも常に腹だしの超軽装)を倒せるのだ!!!
旋律が走る。
戦闘ヘリコプターVSバイクに乗るミラ→V3のバイクみたいにビルを垂直に爆走。余裕で二機撃墜。
ミラと同じ種族(ファージ)の精鋭3~4人VSミラ→パワーは互角だが、10倍以上の「怒り」を持つミラの圧勝
ファージ数十人VSミラの剣術対決→ミラ怒りの皆殺し(デカマスターの100人斬りに匹敵!!)
敵の本部に単身乗り込むミラ→正面玄関から堂々と入り、受付で隠すことなく目的を表明。
「危険レベル分析中」とかいう館内ナレーションに意味があるのか?すでに1階ロビーで数十人殺されてるんですけど、分析もくそもないだろう
悪の大ボスvsミラ→「フフフ、お前は暗闇では目が見えまい」という別にファージでなくても誰だってそうだろうと思うのだが、とにかく卑怯な暗闇攻撃を仕掛ける敵ボス。ファイヤーブレードであっさり勝利。

凄まじい、
これほどピンチにならなかったミラが今までいただろうか!!
これほど多くの命を殺めたミラが今までいただろうか?
ピンチ知らず、圧勝、勧善懲悪すぎて怖いラストのメッセージ!!「権力を隠れ蓑に悪事を振るう奴は絶対に許さない・・・」ひねりもくそもないミラのナレーション。

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監督は「特捜戦隊デカレンジャー」に強い影響を与えたと思われる「リベリオン」を撮ったカート・ウィマー。あの映画ではクリスチャン・ベールがGUNKATAという、銃を持って戦うカラテみたいな技を披露。銃撃しながら殴りあう格闘技でビジュアル的には最高だが、ナイフでも持つほうが効果的じゃないかと冷静に突っ込みたくもなる技だった。
今作でも、イングラムみたいなサブマシンガンのマガジンに銃剣付けたものを両手に持って、ミラが襲い来る敵を銃殺&刺殺&撲殺するクレージーな描写が炸裂。
この監督侮れない。
とりあえず蛍光灯ピカピカさせてりゃいいや的安普請な未来っぽいセットの中で跳ね回って悪党どもを殺戮しまくるミラ。
クレージー・・・

美女が悪を皆殺しにする映画が好きな人には是非見てほしいイカレタ作品だ!!

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