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映画ブロガーら有志23名による「10年代映画ベストテン」発表!

ホビット 竜に奪われた王国 [監督:ピーター・ジャクソン]

2014-04-19 08:53:15 | 映評 2013~
60点(100点満点)
ネタバレ注意。

そもそも「ロードオブザリング」にさほど思い入れなく、オーランド・ブルームという役者も特に好きでもないのだけど、それでもなんでも「よく知っているスターが同じ役で再登場するシチュエーション」というのはテンションがちょっと上がる。
相変わらず撃っても撃ってもなくならない弓でオークどもをぶち殺す姿はやっぱり楽しい。
けどこの映画のお楽しみはほとんどそれだけ。
あとは、これといって見せ場もなく、話も動かず、三話目へのつなぎの役割しか果たしていない印象。
脚本に俺たちの怪獣オタク監督デル・トロが加わっているのにこの味気ない話はなんだろう。
ブサメンだらけのドワーフ組の唯一のまあまあイケメンはやはり恋愛担当。エルフの女戦士との恋愛はまあ、いいんだけど、瞬間湯沸かし型フォーリンラブなもんで、感情移入できず。
だいたい、描かれるエピソード全てが「次回につづく!」な感じで、カタルシスってやつ皆無。
何か成し遂げる、なんか成長するとか、そういう要素ないときつい。せめて物量大バトルなスペクタクルないと、アドレナリンが分泌されないのよ。

だって原作がそうなんだから仕方ないじゃん、なんて言い訳嫌い。
原作が、とか、実話だからっていうの大嫌い。原作や実話なんか必要に応じてガンガン変えて面白くするのが映画の役割だ

と、文句たらたら言ってはみても、やっぱピーター・ジャクソンのアクション演出は超絶面白いしドラマと分離せず三時間の長丁場を楽しませてくれるあたり、「映画」だな~

三話目はきっと凄まじく盛り上がると思うので、そこに期待。頼むよピージャク

追記
サウロンの指輪がただの便利アイテムになっちゃって、それも物語の重み不足の一因だ。


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自主映画制作団体 ALIQOUI FILM
最新作「チクタクレス」

 小坂本町一丁目映画祭Vol.12 入選
 日本芸術センター映像グランプリ ノミネート

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