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セブン・ソード [流行便乗・何でも詰め込み、デキの悪さもツイ・ハークには勲章かも]

2005-10-03 23:03:06 | 映評 2003~2005
アクションシーンはさすがツイ・ハーク作品という感じ。かっこいい。CGとかモーションコントロールとかに頼らず、ワイヤーには頼りまくって、生身の体のぶつかり合いを美しく、かっこよく描く。
だけれども、シナリオ構成は、いろいろ詰め込みすぎで、中だるみしまくっている。
裏切り者は誰だ?!的ミステリー要素、絶対いらなかった。高麗の女は飛びぬけて綺麗だったので印象深いが、彼女と高麗生まれと思われる剣士とのエピソードとかも余計だったか?
家族愛、師弟愛、絆、望郷、ミステリー、成長、恋と詰め込みすぎた割りにどれも深くは追求していない。
7人の剣士も7種類の剣も、個性に乏しい。アクションがかっこいいだけに残念なデキ。
あるいは、面白くなりそうな要素は何でもかんでもぶち込んで、結果どうなるかは知りませ~~ん・・っていう、ツイ・ハークが昔から守り抜いてきたスタイル(?)を今回も貫き通したんだ、と思えば作家論として語れなくもない。
ツイ・ハークってコメディ系の映画(「金玉満堂」とか)では何でも満載感がいいカンジに作用して面白くなるが、シリアス系では、例えば「男たちの挽歌3」はジョン・ウーと比較するまでもなくつまらなかったし、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズは第二作「天地大乱」を除いた二作は凡作だったし・・・でもハリウッドで撮ったヴァンダムの「ダブル・チーム」は面白かった。テンポ重視のハリウッドのライターが余計な要素をそぎ落とした結果だと思う。でも「無駄」や「余計」が大好きなツイ・ハーク的には構成がしっかりしててバランスのいいハリウッドでの映画製作は楽しめなかったのかもしれない。駄作だろうと香港でしたい放題やってたかったのかも。ハリウッドでデキのいいアクション映画を撮ったことが、「セブンソード」につながったのかもしれないない。ハリウッドからも一目置かれながら、こういうボロクソな映画を撮ってしまうあたり、優等生なウォン・カーウァイやジョン・ウーより、「ミスター香港」の称号がふさわしい気がする。
バリー・ウォン(「ゴッド・ギャンブラー」「シティ・ハンター」など)にもふさわしいけど

音楽が、なんかアニメっぽいなあ、でもかっこいいなあ・・・と思ってたら、川井憲二だったのね。初めてこの人のサントラを買おうと思った。

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Unknown (ゆうなん)
2005-10-04 07:35:37
TB致します。

賛否両論になってますね(^^;;)。「ダブルチーム」のようなテンポで進めてほしかった。
コメどうもです (しん)
2005-10-07 02:39:21
>ゆうなん様

賛否両論っていうか、賛=1:否=9くらいではないかと思いますが

なんとなくダブルチームのようにテンポのいい映画が撮りたくなかったのではないかと勝手に想像してます。
http://blog.goo.ne.jp/rin121-tk1011 (RIN)
2005-10-11 23:41:28
>賛=1:否=9

そんなに賛成派は少数派なんですか???

私はすごく気に入りましたが・・・。

ノーカット版、あるいは続編出たら絶対観ます。

音楽、ほとんど印象に残ってないんですが・・・

なんでだろう?
コメントどうもです (しん)
2005-10-14 18:10:41
>RINさま

あまり誉める意見を聞きませんが、香港魂をお持ちのRINさまには通じるものがあったのでしょう

きっとツイ・ハークと意気投合することと思います。またそういう人がいるからこそツイ・ハークもこれまで干されずにやってこれたのだと思います。はい
美人だった! (はっち)
2005-10-16 22:16:41
お邪魔します~♪



緑珠ちゃんが美しかった事以外、何も残ってません・・・(^^ゞ



七人の剣士+色恋事を織り込んだのが失敗の元?どれも描ききれずに中途半端になってしまった・・・

ミスター香港 (微妙)
2005-10-17 20:06:52
はじめまして。微妙と申します。



ツイ・ハークやバリー・ウォンがミスター香港映画、というお考え、とても同感です。



絶妙な中だるみはある種香港映画らしさだと思い、妙に安心します。



ミスター香港ツイ・ハーク説に私も一票投じさせてください。



今後ともよろしくお願いします
コメントどうもです (しん)
2005-10-18 00:38:21
>はっち様

緑珠ちゃんを剣士にして大暴れさせてほしかったなあっと



>微妙さま

なかなかNiceなHNですね

花様年華とかインファナル・アフェアとかどこに出しても恥ずかしくない香港映画が増えてきましたが、こういうどこに出しても恥ずかしい香港映画を観ると故郷に帰ったような安心感を私も感じます

言ってること微妙に違うかな



ともかく今後もよろしくです

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