鈴木卓の気の向くままに 

「ああ、いっぺん言うてみたかった」、「日常のたわいない出来事」など、皆様へのお便りを発信いたします。

入院生活~2~

2017年04月18日 | Weblog
今回の負傷はMRI、CT,レントゲンなどいろいろな検査を受けたが「大腿部骨折」だった。
ネットで調べてみると「大腿部骨折が起因で、寝たきりになり、それをきっかけに認知症を招く場合が多い」。などと恐ろしいことが記されている。
ややビビっってしまったが、約一週間ほどで歩行訓練が始まった。
 
入院生活はそれほど苦痛には感じない。
そのゆったりとした時間の流れの中で出来る事がたくさんある。
その機会を有効に活用したいと考えた。
 
起床してから寝るまで結構忙しく時間を持て余すことはほとんど無かった。
しかし一つだけ不安がある。
それはピアノに触れられない事。一日でもサボると翌日にはギゴチなさが残る。
「長い期間ピアノに触れない!」事は不安と焦りが襲ってくる。
 
これを取り戻すのには時間がかかるだろう。
さらに音楽から遠ざかることで音楽的感覚も鈍るのではと....。
そこで考えたのがてせめてもの防衛策。
鍵盤ハーモニカを持ち込んで吹くことにした。もちろん病院の許可を得て....

演奏の場所はベランダなので思い切り周囲の自然に向かって吹く事ができる。
それにしても天気は良くても3月の風はまだまだ冷たい。
それでも私は夢中になって吹いた。
 
吹き終わり後ろを振り向くと観客がずらりと並んでいたりするときもあり驚いた。
その効果だと思うのだが、自宅に戻りピアノに向かってもほとんど違和感なく演奏することが出来たのホっとし安心した。
きっとイメージトレーニングの効果があったのではないかと思っている。
 
「転ぶな! 風邪ひくな!」これをしっかりと守らなくてはいけない教訓です。
リハビリの先生にが最後の治療の際に発した言葉「二度と戻ってこない様に注意して生活してください」。
あれれ! どこかで聞いたことのある言葉!
 
 

入院生活~1~

2017年04月18日 | Weblog

思川の土手一面に咲く「菜の花」を観るために自転車で出かけた、その帰り道の出来事だった。
私の自転車はスポーツ用の為なのかタイヤのサイズが大きく、停止した際には両足のつま先がチョンと地面につくほどサドルの位置が高い。そこで一時停止のポールにつかまって停止しようとしたその瞬間、ポールを捕まえると同時にブレーキをかける筈なのに何故かその瞬間はそうはいかなかった。自転車だけが先に行って私の体は捩じられるようにして転倒した。強打はしなかったものの下半身が捻じ曲げられたような姿勢で転倒した。表現の方法が判らない居程の痛さが襲いその場に立ちすくんでしまった。


通りがかった青年が倒れた自転車と私を起こそうとしてくれるのだが、少しでも体制を戻そうとするだけで頭を突き抜けるような痛みが走る。立ちすくんだままで痛みが落ち着くのを待った。そして救急車を呼ぶには「こんなことでに利用しては申し訳ない....」の気持ちがあったのでなんとかして立ち上がり、片足漕ぎで自宅に戻り車に乗り換えて病院に行った。

今回は捻挫をした状態なので骨折の痛みよりは筋の痛みが激しく修復には骨折よりも長引いてしまった。いずれにしても無事退院し歩けるようになったことは嬉しい。自分の足で歩くことがこんなに便利なんかと再確認している。