アメノチハレ

都志見隆の果てしない日々の日常

美ら海

2013年06月23日 | Tsushimi Takashi
約ひと月の間 書き溜めたメロディーのスケッチを
モチーフごとにそろそろ何曲かの完成品に仕上げる時期が来た。

もうすでに頭の中では、色々と曲が鳴っているのだが
最初の一筆を、つまり いざ形にしようと
楽器やPCに向かい作業をスタートするのが
何だか恐い。

やり始めると形として出来上がっちゃうわけで
その出来上がってしまいたくない感じというのかねえ。


<2013/03 沖縄にて>

その日出来たスケッチを帰りの車で聴きながら
頭を冷やす。
そして一晩寝て再起動した翌朝はリスナーとして
仕事場に向かう車のなかで唄ってみる。
そこに冷静さや客観性などまったくないリスナーだが
そうやってブラッシュアップされた楽曲は
机上で完結するものよりどこか力が抜けていていい。
朝の日差しにもよく響く。

机上ではどうしても作家のエゴだけで固まりやすい。
行き方やコード進行やリズムやといった音楽的なことだけに
とらわれやすい。
車中が一番いい。
景色は流れ音楽だけにとらわれない空間がある。
車中では何かに拘りすぎてギクシャクした部分がすぐ分かる。
何故か仕事場での悩みは、数分後の車中で解決できる。

だが、そんな繰り返しをいつかは終えなくてはならない。

既にご一緒する我が敬愛する作詞家には万全な形でお待ち頂いている。
これ以上愚図愚図とやってもお互いの創作の旬を逃す。
締め切りというある種の解放の日に向かう時期が来た。

ボクらの仕事は気に入って頂けてナンボの世界。
このひと月、頭の中に鳴り響いた歌が
果たして正しかったのか。
そして届くのか。

まずは第一走者。責任は重い。

色んな人の喜ぶ顔を胸に抱き
さあ、最初のひと筆を現実に落とそう。

大きく息を吸って
さあ、美しく蒼き創作の海に深く潜ろう。


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父の日

2013年06月20日 | Tsushimi Takashi
上から下から右から左から前から後ろから先っぽから根元まで、
そして入り口から奥の奥まで神経を張り巡らせているのですが
やはりどこかに見落としがあったり。

ザザザっと人の心をさらってゆく為には
音楽っていう奴は、実はとても繊細に作らなければならんのです。

まあ、いいかと思った事は一度もないのですが
大丈夫かな?ふと頭をよぎった事は
絶対スルーしてはいけません。
結局、そこが大事だったりするから。

まだまだ、まだまだ反省しきりの毎日。
だから次をまた新たに書けるのかも知れませんがね。

それにしても日々色々ありますね。

 日曜の早朝から、その翌日のレコーディングの準備の譜面書きに追われて
ふと気づいたらもう昼下がり。
こうやって歳を取ってゆくだけだとしたなら、音楽って何だかなあって思う時もある程
レコーディングセッションの準備は楽しいのだけれど反面苦手。
気質的に、ゼロから何かを生む最初の役割を担うほうがワクワクするんです。

そんなこんなで、足に血栓が出来るのを心配するに及ぶ程
椅子に座りっぱなしの日曜の昼下がりに、ちょっとした天使が舞い降りて来た。

公私共におつき合い頂いている友人からの電話で携帯が鳴る。
「都志見さん、今どこ?もし自宅ならちょっと出て来て」って言うので
何事ぞやと思い、二日間風呂に入らずで脂ヒョンになったロン毛を麦わら帽子で覆って
まるでカールおじさんの様な出立ちでヒョイと玄関に出たら。


「今日は父の日でしょ。約束したでしょ。」って
わざわざ訪ねて頂いた。

友人の娘が一生懸命描いてくれた絵と、ディズニーランドで買って来てくれたブリーフと
美味い泡盛。

友人のとても暖かい眼差しと、小学校一年生のその娘の透き通るような頬の白さと
そしてその笑顔に胸が一杯で突然だった事もあり上手くお礼が言えなかった。
彼女にとっては、都志見隆はバンマスという愛称で通じている。
なので彼女が二十歳なる頃、私が70歳前あたりになっても
彼女にとって私はバンマスだろう。

私自身子供は授からなかったが、もし与えて頂けるなら
第一候補は女の子がいいななんて、そんな友人の娘を見るとついつい思ってしまう。

父の日のいい天気の日曜日、色々忙しいだろうにもかかわらず
心にとめて頂けただけで充分です。本当にありがとう。
そしてバンマス、これからも頑張るさ~。

色々と曲は書いているけれども、今後 何とか
そんな娘達にも届くような歌を残さなければね。

冒頭でも書いたけんど
色々あるけんど、
「歌」っていいね。本当に。

「歌」って独りよがりな想いだけでは決して伝わらないんだけど
だからこそ、書いた作品が人の心に寄り添える歌になれた時、
本当に心の底から嬉しくて仕方がない。
何度も言うけれど、それがないと音楽ってつまらないのです。
リスナーの方達が各々の心にそっと忍ばせて大事にしていただける
そんな歌を作ること、やらせて頂けるなら
これからもそれを息長く続けたい。

ところで、作詞家と作曲家って、
やはり作詞家は母なんでしょうかね。
何となくだけど、やはり母だよね。

母って偉大だね。本当に。
 
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