アメノチハレ

都志見隆の果てしない日々の日常

春麗らかに

2013年04月06日 | Tsushimi Takashi
今年の桜は早かった。

東京で開花宣言のあとも故郷の広島ではほとんど桜見えず。

関東でも、実はよ~く見ると咲いてない桜の木も多かった。
毎年桜の時期と同時にスタートするいつもの仲間とのゴルフシーズンだが
そのゴルフ場の桜も殆ど咲いていない。
もう葉桜かと聞けば今年は異常に花芽が少なく哀れな程の
ハゲ桜ですわとゴルフ場の人。
かと思えば、仕事場のある目黒川沿いの桜道には
多くの人と車を立ち止まらせる満開の桜。

格差社会は桜の木にまで影響しているのか。

ともあれ、冬の間閉じていた人間や動物達が一斉に芽吹きはじめるこの季節は
実に気持ちがいい。

さて。
どんな職業であれ、日々色んな人達と向かい合いながらの連続。
仕事とはそういうものだ。
色んな人がいるから多様な世界に導いていただける。

なるべく人間関係でのストレスを感じないように生きたいもんだが
相手あって全ての人間界だ。そうもいかない場合も多く
時には怒りを露(あらわ)にしたほうが人間らしいと思う時もある。

そんな時にある方がメールにこんな事を書いて送ってくれた。

「そうだね~。もしまた我々がその人とチームを築きたいと思うなら
その時はまたこちらから握手の手を伸ばしましょう。
不器用な人はこちらが先に手を伸ばさないと
近寄ってこれないから。だからその時は改めて鍛えてあげましょうね~(笑)。」

作家の繊細な心の内側を分かってほしいあまりに、
粗雑で大ざっぱな人種にイライラする事も多いが、
このメールを頂いて、実はこちらのほうも
自分の立場でしかモノを考えていなかったのかなと反省した。

「いい作品はほっておいても必ず自分で芽を出します。
もし世の中に出なかったとしても、作家の心の中で、ちゃんと。」

いい言葉。 

いい作詞家というのは本当に柔らかい。

いや作詞家に限らずか。

心が柔軟だから強い。まだまだ学ぶこと多し。

いつか機会あらば後輩達にこの同じ言葉を借りて言ってやるぞ。


先日、仕事場のFAXに一枚の手紙が。
いつぞやかブログにも書いた、これまで一度もお会いした事のない
20年来の私の楽曲のファンで居てくださる方だった。

昨年リリースされたある歌手の方の曲を
毎朝起きる時に聴いて頂いているらしい。
「いつもこの曲のイントロから私の一日が始まります」と
書かれていた。
毎年の年賀状のやり取りだけでは足りない想いを
そっと伝えてくださったように思う。
おそらくご高齢で
CDも誰かに頼んで手に入れておられるような様子だったが
そんな暖かい手紙を受け取る度、感謝の気持ちと共に
気が締まる。

新しい曲を楽しみに、そして大事に大事に聴いてくださっている方達の
想いに背かぬよう、また新しい作品の芽を育ててゆかねば。

春麗らかに花木の新芽にまたそっと勇気をもらう。
コメント (1)
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