アメノチハレ

都志見隆の果てしない日々の日常

富士の裾野を額縁に

2010年03月23日 | Tsushimi Takashi
春はもうそこまでというのに
このところ天候がちと不安定。

今年は甥っ子二人が高校受験 そして入学。

先日も、犬の散歩の途中、近所の大学での卒業式に出くわしましたが、
卒業や入学ってやはりなんとも言えない甘酸っぱい感覚です。

自分の高校入学の際には革靴を履き腕時計をはめて、長い受験生活を乗り越えた
喜びと安堵の中、母親と一緒に説明会に行ったのをよく覚えています。

将来何になりたいという想いも漠然と、とにかく新しい一歩大人の世界への
入り口に立った喜びで一杯だったような。

そんな光景とは裏腹に、今の社会では希望をたやすく描けない現実が多く
政治家とは言えないような政治家達の思考レベルの低さがまるで
日本の未来を暗示しているようで、時々恐ろしくなる程です。

さて、恒例の広島へお彼岸参りから帰京いたしました。
今回は両親も少し体調をくずし、ゆっくりと出来なかったのですが
それでも難なく無事に。
帰りの広島駅にカメラを抱えた多くの外国人。
迎え来る山陽新幹線の登場に声を上げながら一斉にパチパチとシャッターを
切り始め、中にはホームの黄色い線から乗り出しての撮影で駅員さんに
注意される場面も。
どこの国にも鉄道好きな人達がいるんだなあと、少し驚きました。

そう言えば先日、東北方面の寝台特急2本がラストランだったとニュースで。

そのニュースを見ながら
19歳の頃九州で仕事を終えその足で東京まで
寝台車で帰った事を思い出しました。

ホームで、比較的レベルの高い寿司弁当をイベンターの方に持たせて
もらったのがとても嬉しくて、いつも腹を空かせていた当時ですから
それはそれはとびきりの御馳走でした。
深夜まで眠れず、立ち止まる駅を数えながら、自分の将来など色々と考えて
また眠れず、やっと眠くなったと思ったら東京でした。

弟がまだフランスで修行中の頃に二度訪ね
パリからニースまで、寝台車で旅した事もありました。
治安がそんなに良くない中、知人からはよくそんな列車に乗ったね等と
驚かれましたが、若さとはそんなもので。
大事な金品は腰に巻き、半寝半起きの長丁場。
今なら当然、飛行機しか選択肢はありませんが、しかし
そこで見た、燃える様なニースの朝焼けも寝台車ならではの景色でした。

かつてあった新幹線の食堂車では富士の裾野を額縁に
大人達は決まって海老フライとキリンビールで堪能していました。
当時のひかり号では東京~広島間が5時間半かかり、ほぼ1日仕事。
それほど東京は遠く、簡単に帰れない広島でしたので、
やはり志しは高く一世一代の上京であったに違いありません。
当然、海老フライとキリンビールのある食堂車にいつか座りたいという想いも。

物事が高速化し 時間が短縮化され 何かにつけエコという言葉で
無駄な物が仕分けされ たとえ昔の何倍も生活が合理的になったとは言え、
当時の最先端だったものがひとつずつ時代の思い出となってゆくのは
当然とは言え、少し寂しい気もしますね。

年に二回ですが東京~広島を往復の際 清水あたりを通るたびに
何故か僕は海老フライとキリンビールを思い出すのです。 









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メイド イン 富山

2010年03月09日 | Tsushimi Takashi
自分では疲れが溜まっていたという自覚はないのですがねえ。

一昨日から、なーんか調子が悪くって夜も眠れず
ありゃ、風邪でもひいたかな と思っていたら朝起きて下痢の攻撃。
胃腸が痛く、微熱も続く。。。

若い時なら、こんなものビタミンCを多過ぎる程摂取して
丸一日とにかく寝たら治ってたような症状だが
、曲の締め切りもあってとりあえず病院へ行った。

丁度友人から、飲みのお誘いがあり、実はカクカクシカジカで酒など飲めない
状況を説明したら、「おいそりゃきっとナノウィルスぜよ!うちの息子も
年末にかかった」という。
とにかく病院いけよって言うので支度をしていたら
後輩からメールが来たので、カクカクシカジカでひょっとしたら俺
ナノウィルスかもなどと返信しながら、最後に来たメールの端くれに
「都志見サン、もしかしてそれノロウィルスっしょ?」

ま、ナノかノロかなど考える余裕もないほどウィルスという単語だけが
頭の中でグルグルと。

病院での触診などの結果、疑いもなくノロウィルスと判明。

水下痢だからといって便を固めるものは飲んではいけませんのでと
三種の薬(整腸剤)をもらって帰宅。
ウィルスを身体の外へ出す為に身体は頑張ってるそうな。
熱は2~3日で下がりますからと言われ、ピタッと2日で平熱に。

丸一日半、水分だけしか摂取しなかったので、体調回復してくると
腹が減ってくる。
まだ固形物はダメとの事で、油分の少ないコンソメスープを飲んだが 絶品であった。


さて、先日は富山へ日帰り旅行。

作家の後輩の結婚式でね。
羽田から雲行き怪しい空に舞い上がったジェット機は
予想より遥かに揺れないで無事富山に着陸したぜよ。

天候不良のため状況次第では小松空港か最悪は
羽田に帰還と前置きされた機内には 僕たちと同じ結婚式に向かう
友人や新婦側のご親族の方達も多数おられたようで
何としてでも富山に降りねば。

到着間際に機長から、数値的には着陸にはギリギリなので何度かトライ
してみますとアナウンス。そして最悪の場合を再度念を押され。

結果的にはとってもソフトランディング。そんな機長にホレちまったぜよ。

結婚式はとても清楚なのだけど手作り感もあり始終いい雰囲気でした。
彼の人柄満載で、東京で会ったり酒を飲んだりしている時とはまた
ひと味ちがった空気感。
生まれ育った街や自然や人々や、そんな空気に包まれてとても幸せそうでした。

ここで生まれ、ここで育ち ここで何かを発見し 何かを志しと
まさにメイドイン富山の香り溢れる彼らしい1日だったように思います。

天気はあいにくの雨。

アメフッテ ジ カタマル って
僕が結婚した時に神父さんが言ってた言葉。
晴れてても降ってても、人生の旅立ちってのはいいですね。

肝心の携帯は更衣室のロッカーにひっそりと。
なので、お写真はホームページから拝借いたしました。
(La Blanche 富山)
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時々ハッとするのです。

2010年03月01日 | Tsushimi Takashi
週末の夜、少し疲れ気味なので早寝をするつもりだったが、
スカパーで「イルマーレ」という映画をやっていて、
ついつい最後まで観てしまった。

2006年の映画なのだが、不覚にもノーチェックで2010年まで生きてきた。
韓国の同タイトルの映画のリメークらしいが、
ん~、割と好きになったというか、えらく素敵な映画だった。
ちなみにアメリカのタイトルは「The Lake House」

ま、単純にラブストーリなのですがねえ、なんて言うか、物腰がとても
柔らかく、昨今のCGを駆使したものとは質感が違うとてもナチュラルな。
観てる人も多いと思うのですが、まだ観ていない数少ない人のために
内容はあえて言いませぬ。

挿入曲としてもエンドロールにも使われていた楽曲が頭にずっと残っていて
さすがにポールマッカートニー様でございました。
「This Never Happened Before 」という楽曲で、
ん~、メロディーが素敵。

とかく日本では基本的にどんなジャンルでもAメロとかサビとか
展開がはっきりしていてわかりやすいものが多いし、求められる方としても
その部分は割と無意識に意識してしまう曲書きの基本みたいなところが
あって、曲全体のボリューム感や重量感も含めて、そこが説得力の第一歩
みたいな観念が自分の中からも中々ぬぐい去れないのでありますが、

つまりそうではないものを聞くと、時々ハッとするのです。

本当は、はいここからがサビですよ~みたいな曲作りではなく
もっと自然に気持ちと言葉が流れてゆくような曲が作れたらいいなあと
日々思っているわけで。

それには言葉の連動も特に日本語では大変必要な事なので
創りたいものに向かって製作してゆくための少なすぎない時間が必要ですね。

そういえば、ジェイミー.カラムの歌うグラントリノのテーマ曲も
不毛地帯のエンディングのトム・ウェイツ 「Tom Traubert's Blues」も
なんて言うんだろう、
言葉とメロディーの出所が一緒みたいな楽曲、妙に魅かれるんです。
気持ちを言葉に乗せてしゃべる様に唄える歌って、いい。

この映画の中で流れる音楽も、無駄なバックグラウンド的なものもなく
とても繊細な凝縮感のある印象だった。
そこに必要だからある音楽ってやはり胸を打ちますよね。




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