アメノチハレ

都志見隆の果てしない日々の日常

熱い想い

2006年05月22日 | Tsushimi Takashi
先日、北日本放送の鍛冶さんというラジオセンターの部長と食事した。
今、ナナムジカが富山圏でパーソナリティーを担当している番組でお世話になっている方だが、
その昔、俺がインディーズレーベルでやっていたアーティストも実はお世話になっていた。
名もないアーティストの曲を引っさげて富山へ行った時に世話をしてくれたのが、阿閉真琴(平井堅:楽園.他)という作詞家で、
彼が富山出身ということで、北日本放送へ段取ってくれたんだ。
番組二本に出させていただいて、富山駅前でビラ配りながらストリートライブっやってと、今ではいい思い出だ。
広島では横山雄二というアナウンサー(ヨコちゃん)が、とっても力を貸してくれて、曲をかけてくれたり
そのために番組つくってくれたりと、とても熱くもてなしてもらった。
それだけに限らず、いろんな地方の放送局の有志が応援してくれた。
そんな地方の応援、協力があってこそ、アーティストが作品を作り続けることが出来る。
いやむしろ、東京で発信している側の人間よりも、有能なディレクターや制作者は地方に多くいるかも知れない。
想いが熱いんだ。それだけに冷静にクールに観察している部分もある。音源の事、ジャケットの事、アーティストの
足りない部分の事、そして俺たちが見過ごしているアーティストの魅力など、一歩引いて見ている分
とても客観的に的確に見ている。
お金をかけて宣伝するって言う事が、レコード会社がそのアーティストに力を入れているファーストプライオリティーみたい
な感覚の今だけど、売れる道筋って、それだけではないんだよな。
昔、レコード会社の支店がまだまだ地方の主要各県にあった時代との大きな違いは、やっぱ人とのコミュニケーションが
どんどんなくなってるって事だよな。
俺が東京出て来た頃のレコード会社の宣伝なんて、めちゃくちゃ熱かったよ。タレント売る事に命かけてるプロっていう
匂いバンバンだしてたもん。そこに戦略があり、想いがあり、夢があったよな。
でもそんな熱い人達って、地方にはまだまだ居るんだよね。アーティスト自身には見えないところで、
”こいつら絶対いいから!”ってめちゃくちゃ力を使ってくれている人達がね。
そしてそういう人達に実は支えられてる。ファンの人達の想いも同じ。
だからCDを売る、売れるっていうのは、単純に枚数の問題だけじゃなくて、その裏に、色んな人の想いの固まりを
背負ってるって事を、アーティストは忘れちゃいけないんだよな。
そして、そういう想いを背負い、夢を胸に抱いて舞台に立つ人間は、やっぱ売れなきゃいけないんだよ。
売れるために頑張らなきゃ。売れる事が、すべての想いに報いる事なんだよ。



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曲のスケールって歌のスケールなんだな。

2006年05月08日 | Tsushimi Takashi
Misiaのeverythingって曲、やっぱとっても大きなバラードで、んまあサビなんかは特に歌い上げるパターンの女性では王道のバラードだよな。
アレンジも歌もそしてミックスもグレイトな一曲なんだけど、聞いてみると結構リバーブとかが、ないんだよね。アルシュミットってエンジニアがミックスしてるんだけど、普通この手のバラード
ならとってもリバーブな感じを想定するでしょ。
しかし、ここで言いたいのはエンジニアが素晴らしいっていうことではなくて(実際はそうなんだけど)、つまり、曲の広がりとか壮大感とかはちゃんと聞き手がイメージしてるっていうことなんだ。それは、結局Misiaの伸びのある歌声とリズム感、それからメロディーの持つ広がり感、そして言葉で、すべてを伝えてるっていう意味もあるんだけどね。
普通この手のバラードなら、やっぱド~ンとしてシャリッとしてる音像も全くアリだし、聞き手も
そういうイメージで聞いてるから、とても壮大な感じに聞いてしまうけど、実は結構ドライな仕上がりなんだよな。
つまり、必要ないわけ。

結局、Misiaの歌声にとても広がりがあり伸びがあるので、曲調と相まって聞き手は勝手に壮大な感じを印象として持ってしまうんだ。
いつも、レコーディングやってて歌の処理が一番迷うんだけど、やっぱ究極は歌の表情だけで
スケール感を出せるような楽曲をやりたいなあって思う。

”広がり”って、リバーブとか色んなエフェクトによるものではなく、やっぱ本質は”歌”そのものの表情なんだな。 案外聞き手は無意識に想像力を働かせて、うまい具合に聞いてるもんだ。
ドライかウエットかって、たぶんリバーブかける前の素材の問題かもな。
俺ら作り手はこだわってる部分だけど、案外リスナーって違う部分で感じてる場合多いからな。
リバーブかけなくたって、広がってる曲はたぶん広がるんだってね。
最近、そんな事思う。
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やっぱ流行歌っていいよね。

2006年05月04日 | Tsushimi Takashi
この前NHKで、タイトルは忘れたけど日本の名曲をオーケストラをバックに歌うっていう番組があったんだけど
神奈川フィルをバックにNHKホールでのチャリティー番組だった。
正直、とってもよかったな。そこには演歌から歌謡曲~ポップまで、つまりは日本の流行歌っていう大きなくくりでの
楽曲が二時間くらいあったけど、そこで歌ったアーティスト達って、とても気持ち良さそうでね~。
若草恵さんのアレンジした、坂本冬美の”夜桜お七”なんて、弦アレンジすばらしかったな。CDもすばらしいけど
やっぱ生のフルオケは圧巻だったな。俺も何度も若草さんとは仕事したけど、いつだったか、弦なんかのアレンジって
楽器でやるかやらないかでいろいろ盛り上がって、結局、恵さんは楽器を使うと頭打ちになりアイデア出ないんだよ~って
言ってたな。確かになあ、俺も弦アレしてるときって、イメージをそのまま譜面に書く方が絶対うねるし自由度が全然違うって
思う。松崎しげるの愛のメモリーも、ビート感をつまり弦の動きで補ったアレンジで聞き入ったな。
つまり、あれだけの人間の生の演奏が、本当はすべての音楽に必要なんだな~って。
とってもリッチだし大人だし、オケ自体にワビサビあってな、俺ってやっぱこういう感じ大好きだし、絶対こういうのやりたいって再認識だな。
天童よしみもよかったけど、松浦あやはとってもよかったな。横浜たそがれもいい曲だった。
日本っていい曲いっぱいあるな。
ちゃんとそういう風にお金と時間をかけて、本当にいいものを届けなくてはね。
そしてたとえば、ハイエンドなオーディオセットで聞きたくなるような、流行歌を多く届けたいなあって 強く思う。

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