アメノチハレ

都志見隆の果てしない日々の日常

ラジオ深夜便7/8出演回

2017年08月06日 | Tsushimi Takashi

ラジオ深夜便 オトナのリクエストアワー


テーマ「風を感じるあの歌この曲」2017.8

リスナーからのリクエスト

① 風に吹かれて     オフコース
② 思いきりアメリカン  杏里
③ 風を感じて      浜田省吾
④ 季節のない季節    BORO
⑤ 風の歌        本田美奈子
⑥ 風のとおり道     久石譲「となりのトトロから」


             


    <都志見隆選曲とコメント>

1.稲垣潤一 「Voyager」
   2002 アルバム「稲垣潤一」詩:売野雅勇 曲:都志見隆

 どちらかというと
 目に見えない世界との繋がりも
 心のどこかで信じているタイプなのですが
 フッと風が吹く時、
 それは誰かの気配を
 感じる時だったりすることがあります。

 発売された当時よりむしろ今になって
 この歌にとても魅かれます。 
 
「幾千の夏の日を超えて出逢うよ 
 僕を呼ぶ君の言葉のない声に街で振り向いて」

 失った大切な人を思う時 その魂はきっと
 僕にしかわからない風をそっと吹かせて
 その存在を僕に伝えようとしているのだと
 心のどこかで信じているのです。

 そして僕もきっとあの世から
 想いを残してきた人たちに
 同じ方法で気づかせようとするような気がします。

 曲先で書いた作品ですが、
 出来上がってきた売野氏の歌詞は
 想像とは全く違ったテイストの作品でした。
 読めばその言葉のセンスや奥行きは
 やはり流石だなあと そして
 作詞家という職業がいかに
 プロフェッショナルな領域であらねばならないかを
 今回聴きなおして改めて痛感しました。

 何度聴いても飽きの来ない
 稲垣潤一さん独特の歌い方だからこその
 こういったテーマの歌なんだということにも
 とても納得ですね。
 
 


2.若林ケン「嘆きの天使」 
   2007 詩:阿久悠 曲:都志見隆

 思えば、阿久先生がスター誕生という番組の
 審査員をやられてる時、僕は広島でその番組を
 よく観ていたのを思い出します。

 作曲という職業についてから何作か
 阿久先生と作品を作ったのちに
 また別の打ち合わせで初めて事務所にお邪魔し
 お会いした時に  
 「都志見くんとはこれとこれとあれもやったね!」
 と、ご一緒させていただいた作品を 
 僕の前で全部おっしゃってくださったのには
 とても感激しました。
 
 そしてその作品たちは今でも宝物です。

 あの日、阿久先生の前に初めて立った時
 僕は初めて作曲という世界に
 大きく足を踏み込んだのだという実感とともに
 心に大きな風が吹いたのを覚えています。

 シンガーの若林さんはオリーブオイルを瓶ごと
 まるでコーラのように飲んでから
 レコーディングブースに入られたのが
 とても印象的でした。 とてもいい歌声。
 そしてオンリーワンですね。

 今のところご一緒したのはこの一曲だけですが、
 声ある限り命ある限り シャンソンの世界を
 歌い続けていただきたいと願っています。

        

3.来生たかお 「マイ.ラグジュアリーナイト」 
   1979 詩:来生えつこ

 しばたはつみさんが1977年に唄って
 ヒットした作品ですが
 昔から大ファンである来生たかおさんの
 セルフカバーのバージョンです。

 都会の街路樹を夜風に吹かれながら
 「恋はゲームじゃなく 生きることね」なんて 
 そんな言葉をいう女性がいたら
 すぐに恋をしてしまいそうですね。

 アレンジメントもイントロからもうとても優雅で
 ぜいたくに作られている大人の作品だと思います。
 当時から現在まで、
 来生さんの歌声とその綴るメロディー 
 描く世界に触れるたびに今でも作家として
 僕の心に色んな風が吹いています。

 こういう音楽を聴いていると、さて今の時代に
 こんな作品を歌える人はいるんだろうかと
 考えてしまいます。

 ジャンルレスな今の時代だからこそ
 もっといろんな大人の音楽を僕らが送り出し
 多くの歌手の人たちに提案していきたいですね。



4.馬場俊英 「ボーイズ.オン.ザ.ラン」
   2001アルバム「フクロウの唄」バージョン

 メジャーレーベルとの契約が終了し、
 自主レーベルで作った最初のアルバムの中の曲。
 
 当時ある企画アルバムで彼とご一緒したことがあり
 一度ライブハウスに
 彼の音楽を聴きに行ったことがありました。

 お客さんが数えるほどしかいない広々とした会場で
 ギターをかき鳴らしながら唄ったこの
 ボーイズ.オン.ザ.ランの迫力は絶品でした。

 この人はもっと大きくなってきっとまた
 世の中にでてくるのだろうと思いました。

 あの時聴いたいろんな想いの詰まったこの作品には
 理屈抜きで「馬場俊英」の未来への風が
 うねるように吹きまくっていました。

 この歌のようにまさに大歓声の前で
 ピースをしている彼を想像させました。
 それから紅白歌合戦出場までの時間は
 そう長くありませんでした。

 後々コブクロなどとのコラボも含め
 数テイクの同曲がありますが
 僕が感じるのは何年経ってもこの最初のテイク。
 運転中だと思わずアクセルを踏み込んでしまいます。
 

            
  
さて、2回目の出演では初回に比べ要領も得て
リラックスして喋ることができました。
毎回どんな曲をお聴かせしようかとワクワクしながら
あの曲もこの曲もとついつい欲張って
最終的に選曲に困ってしまします。

世の中には本当にいい作品が沢山。



8月と9月は「過ぎ去りし日 思い出の曲」というテーマでリクエストを募集しています。

次回の出演予定は9月9日です。

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1 コメント

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先生、お久し振りでございます。 (若林ケン)
2017-08-11 19:06:24
ご無沙汰しております。
先日、あちこちから電話やメールがあり、NHKリフレインサービスのラジオ深夜便を聴きました。
どなたかのリクエストかと思いきや、先生がゲストに出られておりました。
先生がお選びになった4曲の中の一曲と知り、震えるほど鳥肌が止まりませんでした。
勿論、号泣でした!
3日後のコンサートでは想いを込めて「嘆きの天使」を歌うことが出来ました。
あの時感じた「嘆きの天使」より、今は何と言う名曲か…との思いで、歌えます。
そんな自分が情けない思いです。
先生、不義理ばかりですみません。
酷暑の折、お身体を大切にして下さい。

若林ケン

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