暁の広場

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チムニー式アルコールバーナーの製作

2011-10-22 16:22:20 | Weblog

照明器具や燃焼装置には目がありませんもう何台投資した事か。。。以前より気になっていたアルコールバーナーを作ってみました。

トランギアや欧米の軍用など製品も沢山出ていますがビールの空き缶を利用する超ウルトラライトバーナーを試してみることに。。。

簡単な燃焼原理ですが意外や奥が深く副燃料室圧力型、チムニー型、サイド燃焼型、ナドナド調べると沢山出てきます。それぞれ一長一短の特性があるようで興味深い。今回はあまり見かけないチムニー型を作ってみました。

空き缶から切り出す部品は3個、したがってビール2本、ジュース一本飲むことになります。(仕方ない。。。バーナー作る為だ。。。。。)

         

寸法は燃焼させるアルコールの量に依存します。何故か他の製作例では30ccの小型が多い。。恐らく最初の出典にならったせいとカップ1杯沸騰させる事ができる燃焼時間だからでしょう。

お湯を沸かす他に煖房にも使いたいので今回は約100ccのアルコールが入る寸法で決定しました。

ビール缶底から60mm位置に線を引きカッターで切る。バーナー口を32mmΦホルソーで穴を開ける

       

       

ビール缶底側面に空気穴を開ける (型紙をあて8等分位置)1-2mmドリルで下穴を開けてから6mmドリルで穴を広げる。30mm位置に線を引きカッターで切る。

       

       

 底面空気穴を開けたあとは上部を幅1cm位絞りを入れる。この理由は同直径の上部バーナー口部品と結合させる為です。たまたまあったワイヤーベンダーが活躍しました。

 さてこの製作で一番大事なのはインナーチムニーの寸法なのです。チムニーといってもアルコールが入る容器なのですがこの形状と寸法が合わないとチムニーとしての役割を果たしません。 原理はインナーチムニーのアルコールが点火によって気化燃焼、底部の穴から空気を取り入れインナーチムニー上部の穴から酸素を供給し上部バーナー口から炎として連続燃焼します。この際上部部品とインナーチムニーの間に隙間があっては具合が悪いのです。

 ビール缶の底(バーナー口上面)を見ると突起リング状の円周に50mmジュース缶がピッタリ収まります。          

 その為にジュース缶の切断はこの相互位置関係を考慮し60mmにしました。アルミ製のジュース缶は最近見なくなりスチールばかりです。。。軽量化と加工性はアルミが良いのですが仕方ありません。切断も追試される事を考え金切りノコを用いバンドソーや高速カッターを使いませんでした。

         

 切断後の穴あけは難しいので先に穴あけ。。。切断位置から10mmに線を引き円周の8箇所に1-2mmで下穴を開け6mmで穴あけします。

 これですべての部品が揃いました。すべての切断面は紙やすりなどでバリを取っておきます。切残面はとても鋭利で怪我しやすいので注意必要。

     

         

組立時はインナーチムニーの上面がバーナー口の円状溝にピッタリ嵌るよう注意深く入れます。ここに隙間があると空燃比が狂い元気な炎がでません。

          

 ファイヤー!! 予想以上の火力

 アルコール容量は最大100cc以下無理して全量入れる必要ありません。

 空気穴の数や直径 バーナー口直径により燃焼状態が変わります。。いじってみるのも面白いかもしれません。

         

【副室加圧型を追加】

ついでなので副室加圧型も製作しました。製作の工程とつくりやすさはこちらが簡単。

作り方

缶底から30mmで切断する部品を2個つくる

バーナー部トップ周囲に1mmの穴とトップに10-30mmの穴を開ける

内筒を作る 余ったアルミを高さ37mmにカットしバーナー部と底部のリング状溝に嵌るよう円筒形にする。寸法が決まったらホッチキスで止める。

オリフィス(燃料経路)をつくる 円筒にした部品の底にV字型に3mm程度の切り込み2-3箇所作る。

底部は燃料を貯める容器になるのでオリフィスが下になるように、またバーナー部リング状溝にピッタリ嵌るよう上下筒を組む。

バーナートップ穴から燃料を入れ点火。。。アルコールが温まり気化が激しくなると本格燃焼する。

          


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